” 秋の「紫陽花」” とは、夏に咲いた「紫陽花」の萼片が、秋になり、変色する ”秋色紫陽花” を指して
”大人の色” になった花を愛でるのですが、今回は、秋が開花期の「紫陽花」
「アジサイ・アスペラ・ストリゴーサ」Hydragea aspera strigosa を挙げてみました。
花が、集まって、<手鞠咲き>になり、アイボリー色の萼片の中心に、小さい薄紫色の花芯が着きます。
極小の薄紫色の花で、葉は、他の「アジサイ」と違って、細長いのが特徴です。
アジサイ科、アジサイ属、落葉低木、中国、ヒマラヤ原産
下図は、枯れて ”大人の色” になった "秋色紫陽花”
<今日の本題>
”秋、赤い実” の4番目に「ニシキギ」、「ツリバナ」、「マユミ」、「マサキ」の実を挙げてみます。
”赤い実” もこう続きますと、食傷気味ですが、ご辛抱を ・ ・ ・
<「ニシキギ」>
「ニシキギ」(錦木)は、名前の通り紅葉が、世界三大紅葉の一つですから
紅葉にすべきですが、敢えて、赤い実を挙げました。
初夏の頃、薄緑色の4弁の小さな花を咲かせます。
茎には、コルク状翼が生えますが、ニシキギ一種の「コマユミ」には
果実は、楕円形で、熟すと赤い仮種皮から小さな赤橙色の種子が露出します。
ニシキギ科、ニシキギ属、落葉低木、日本、中国に自生
学名 Euonymus alatus、別名「ヤハズニシキギ」(矢筈錦木)
次は、「ニシキギ」と同じニシキギ科の「ツリバナ」(吊花)の赤い実です。
長い柄が在る花序に、初夏の頃、淡い紫や緑色の小さな花を咲かせます。
秋に、実の果皮が裂けて、赤い種子が長い柄に吊り下がります、「吊花」の由来のようです。
ニシキギ科、ニシキギ属、落葉低木、日本、中国、朝鮮半島に弁婦、学名 Euonymus oxyphyllus
次の「マユミ」(真弓)もニシキギ科ですので、他のニシキギ科の植物と同様、紅葉が美しく
熟すと、果皮が4裂して、赤い種子が露出して吊り下が姿が似ています。
色彩的には、パステルカラーの菓皮が膨らむ様子は、一番です。
樹木の材質が、強靱なので、弓を作った故に「真弓」の名前が付いた由
ニシキギ科、ニシキギ属、日本、中国に自生、耐寒性落葉低木、学名 Euonymus hamiltonianus
別名「ヤマニシキギ」(山錦木)
<各画像は、クリックで拡大します>
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12月頃には、同じニシキギ科の「マサキ」(正木、柾)も実を着けます。
(以下は、以前に載せた記事の抜粋です、再度載せて視ました)
「マサキ」の果実が熟して皮が裂開すると、赤橙色の仮種を被った種子が覗きます。
対生する肉厚の葉と輝く種子を愛でます、斑入りの葉も有って、特に “金色” の斑が入った品種が人気です。
斑入りの品種には、他に「ベッコウマサキ」、「ギンマサキ」等が有るようです。
ニシキギ科、ニシキギ属、常緑低木、日本、中国原産、英名 Euonymus japonicus、英名 Japanese spindle tree
“黄金” の斑入りの品種も