↑ 要塞のある公園から続く小道です。
ひとつ角を曲がったかと思うとまたちがう角が現れて、
そのたびに建物の影になったり、明るくなったり・・・
どんどん降ります。
↑ 灯りのついたホテル「ラファエッロ」
この辺りの坂は急勾配。
とてもウルビーノらしい雰囲気ですが、到着はタクシーがよろしいかと・・・
そして やがて現れたのはラファエッロ通り。
やれやれ、ミニバスの姿も見えるし、反対側の坂道をあがれば
私たちのホテルも近い。
お風呂に入って、冷えた体を暖めようね!と、そのときです。
我が相棒 「ごめん、タクシー呼んでくれる?」
と、通りにあるバールのひとつだけあった小さな椅子に倒れこむように
座ったのです。
丘の上から寒そうにしていた彼女。
手袋、マフラー、コート、カイロ、マスクをしてまだ寒そう。
パルマでも夕方から調子がよくありませんでした。
「わかった、呼んでくる」と言って私はバールに駆け込みました。
そのとき、頭によぎったのは「タクシーか救急車か」・・・
カウンターにいたバリスタに
「すみません、友達が気分が悪いので呼んでいただけますか、タクシーか・・・」
と言い終わらないうちに
「救急車がいいのでは?どこにいるの?」
と、飛び出してきてくれました。
その間 1分か2分。
バールの入り口に走ってむかうバリスタと私。
すると、一人でいるはずの彼女のそばに見知らぬ(当たり前)シニョーラがいて
「大丈夫よ、心配しないでいいのよ、すぐ救急車がきますからね、
私が呼んだの。」と相棒の背中をさすっているのです。
通りを歩いていて相棒をみつけ、ご自分の携帯で救急車を呼んだのでした。
相棒「ありがとう、大丈夫ですから。タクシーが来ますので・・・」
「だめよ、あなた、私にはわかるの」とシニョーラ。
「そうだ、救急車がいいよ」とバリスタ。
そのことばをかき消すようにサイレンとともにやってきたのは救急車!
えええ~つ、ものすごく早い!!
まるで、そこに待機していたかのような迅速さ。
こうなったら乗るしかありません。
(一度乗っているので、妙に落ち着いている私)
ちゃんとお医者さまにみていただいたほうが安心です。
でも、救急隊員の一人がきびしい顔で私に聞いてくるのです。
「なんで、彼女はマスクをしてる?なぜなんだ!」
えっ、風邪じゃないんだけど・・・
なんでそんなこと聞くの?perche’ha freddo.(寒く感じてるから)
と答えたのですが・・・
続きは次回へ・・・
旅先での(しかも異国での)病気やケガは不安ですね..
読んでいるだけでも、心配でどきどき。
でもウルビーノの方たちの、親切で迅速な対応は素晴らしい!
そうなんです。
ウルビーノでは、皆さん親切だったと思います。
穏やかな感じの方が多いような、まなざしが暖かいような・・・
いい人たちばかりにめぐりあったのかもしれませんね。
それにしても救急車の到着の早かったこと!
びっくりです。
イタリアの救急車は全く信号無視、方向無視で途中で衝突事故を起こすぐらい(これは本当)すごいスピードよ。
ピンポ~ン!
そう、なんとマスクなんですよ~
でも、それに気がついたのは帰国してから。
不思議に思い、イタリア人の先生にお尋ねしてびっくり。
イタリア人もイギリス人も、、、とにかくヨーロッパの人は見たことない。
たまに見ても明らかに空気の悪いところを走っているバイクの人とか、、、でもっと専門性の高いすごいマスク!!??
伝染性のものって誤解されたんでしょうね。
欧米でのマスクは??とは聞いておりましたが、ここまでとは…
まるで、伝染病か??爆弾テロリストか??的な扱いに
オロオロでした。
今となっては、ちょっとした笑い話なのですが、
みなさんくれぐれも体調管理は万全にして旅立ちましょう。
そして、アレルギーで鼻水タラタラでも、風邪でのどが痛くても、決してマスクはいけません!!
それと貧血には注意です!!
事件はまだまだつづく…です。
我が日本では、風邪予防のためにマスクしますもんね。
飛行中の乾燥を防げるし、昔とちがって通気性のよい薄型タイプもあって重宝しているのですが、これからは国内専用?
待ってました!主役登場!
この旅では出番が多かったですね。
思えば大変なことなのに、なぜか笑えてきます。
やっぱり、旅は楽しいわ~