そうそう、この景色!
これが見たくてこのホテルに決定したのです。
この旅で一番ホテル代としては高かったけれど、
その分眺めは忘れられないほど素敵でした。
もちろんお天気にも恵まれたからなのですが。
↑ ホテル全景。
アーチの見えるフロアの右から二番目と三番目が私たちの部屋です。
チンクエ テッレをめぐる船着き場もすぐ近く。
夕方、夜、朝と違う表情を見せてくれるポルトヴェーネレ。
色とりどりの建物は昔は要塞も兼ねていて、高く、道は入り組んでいます。
散歩の風景は次回にしますが、
このホテルで二日目の夜にびっくりすることがありました。
夜の11時45分、突然「ドーン」というすごい音が聞こえてきたのです。
もちろんベッドから飛びおきました。
「雷?」
「ううん、花火と思う。」
「でももうすぐ12時やで」
ドンドン、ピカピカ、ド~ン。
「ブラーボ!」
「ケ ベッロ!」と、階下にあるホテルのレストランから歓声があがります。
これは、絶対 花火です。
テラスに出てみると、夕方散歩に行った 山の教会の広場あたりが
煙っていて、どうやらそこから花火を打ち上げているようでした。
テラスは花火見物には最高!眠気もふっとぶ真夜中のできごとでした。
約15分、派手に打ちあがった花火は11時59分にピタっと終了しました。
そういえば、この日の夕方、
大型船の船長さんみたいな白い服の人をもてなし案内する
ホテルのスタッフをみたこと。
ブラックスーツの男性たちがレストランにたくさんいて、
パーティーみたいになっていること。
このことを、次の朝、駅までお願いしたタクシーの運転手さんに話したら、
「そうそう。昨日はクルーズ船が来ていてね。
その歓迎のために、ポルトヴェーネレ中のホテル関係の人が集まって、
このホテルでパーティーをしたんだよ。市長も来てたよ。
花火はそのフィナーレだったんだよ。びっくりしたでしょ?」
と 話してくれました。
その運転手さん、さらに私たちをびっくりさせたのですが、
それは 次回の次回くらいに。