7月14日にNHKホールで行なわれた「AKB48フェス」の公開収録を見てきました。まず、初めてのことのようであるが、全員、免許証等のIDで本人確認が行なわれた。ネットでの売買や他人への譲渡を防ぐ目的のようであるが、あまり意味がないと感じた。怪しい人物をチェックするわけではないので、本人であるかどうかを確認して何の意味があるのか。ダフ屋行為の売買は別として、家族や知人への譲渡まで禁止するのは行き過ぎであろう。
入場前に相当の行列ができていたが、我々と同年代と思える人たちも決して少なくなかったので、若干安心したが、会場内でコンサート中に見渡した限りでは、やはりその人たちはほんのまばらで圧倒的に若者世代であった。小さな子供連れもいたが、20代から30代に男性が多かったような気がした。
3時間半という長さにもかかわらず、トイレ休憩はなし。AK48の結成10年のスペシャルイベントとのことだったので、365日の紙飛行機(朝ドラの主題歌)とか昔流行った曲がいっぱい聴けるかと思っていたが、残念ながらそうではなかった。全部で40曲位歌ったようであるが、知っていた曲は、「恋するフォーチュンクッキー」と「フライングゲット」位で、他はほとんど知らない曲ばかり。
それに、今回のフェステイバルは、AKB48の他に、チーム8、SKE48(名古屋榮)、NMB48(大阪難波)、HKT47(博多) NGT48(新潟)という6つの姉妹グループが一同に会したもので、総勢、130人位でフェスティバル自体は、そのグループの対抗戦の様相を呈していた。AKB48以外の曲はほとんど知らないし、とにかく騒々しいだけで、耳が痛くなるほどであった。2階席の前から8番目でそんなに悪い席ではなかったが、歌と踊りが始まると前後左右ほとんどの人が総立ち状態で座って見ることができないほどであった。観客の多くが電飾のペンライトを持っていて、壮観な光景で、それを見ているだけでも面白かったが、残念ながらフェスティバルそのものに入っていくことはできなかった。
AKB48の総選挙の結果と名前のリストを持参したが、100何人もいると双眼鏡で顔をしっかり見てもどの女の子も同じように見えた。皆、可愛いし、身につけている衣装も可愛いので、目の保養にはなったが、最後まで見る元気はなく、若干早めに会場を後にした。今回のAKBフェスは10月にNHKプレミアムで秋のスペシャル3時間番組として放映するようなので、興味のある人がいたらテレビを覗いてみてください。
実は、同じ14日に中野サンプラザで行なわれたテレビ東京が主催する「夏祭りにっぽんの歌」の公開コンサートのチケットも運良く当たっていたが、ダブってしまったため、卓球仲間のおばさんにチケットを譲った。後で訊いてみたら、そちらの方は出演者のメンバーも有名な人ばかりで、大変よかったそうである。結果論からすると、自分の年を考え、若者向けのフェスティバルなんかに行かず、年寄り向けの「夏祭りにっぽんの歌」のコンサートに行けばよかったと後悔している次第である。皆さんだったら、どっちに行きますか?