総裁選への立候補者が名乗りを上げつつあるが、どうも河野太郎と高市早苗の一騎打ちになりそうだという。いち早く岸田氏が名乗りを上げたが、二人の出馬によって、前回同様、冷や飯を食う可能性が大きいという。ジャーナリストの佐藤章氏の取材に基づく情勢分析が一月万冊で詳しく解説されている。
彼の情報によると、安倍・麻生・甘利という3Aが推す高市氏と菅・二階・小泉・石破の推す河野氏の一騎打ちとなりそうである。安倍政権を継続しようとする高市氏は、ウルトラ右翼でネトウヨのアイドルとも言われている。安倍首相にすり寄り、まさに「アベ・ファースト」で、憲法の改正、女系天皇反対、福祉の削減、夫婦別姓反対、ナチス礼賛、テレビ局の支配等を強く主張している超右翼のタカ派思想の人物なので、万一総裁・首相になったら、日本はトンデモないことになる。一方、河野氏は、自民党の改革派というかリベラル派であり、自民党をぶっ壊すといった小泉前首相を想起させる。石破氏が立候補を見合わせた背景は、河野氏の支持に回らないと3Aの長老の画策に負けてしまう恐れがあるからという。ただ、安倍・麻生氏に嫌われている石破氏が陣営に入ってくると、ありがた迷惑の面もあるという。河野氏にしても1回目の投票で決まらず、決戦投票になると不利になる恐れがある。
3A特に安倍氏は、どうしても河野氏を総裁・首相にしたくないので、右翼で自分の主義主張と一致する高市氏を全面支持し、電通を使って、大工作を仕掛けているようである。高市氏のキャッチフレーズは「和製サッチャー」とまで決まっているようである。河野氏が首相になったら、安倍氏は、自分の悪事が暴かれる可能性があるので、裏工作をしても、何とか河野総裁を阻止したいのである。やはり黒幕というか元凶は安倍氏であることが明らかになってきた。我々は、安倍氏のやってきた数々の悪事を忘れてはならない。不人気の高市氏が総裁になれば、総選挙では野党にもチャンスがあるが、河野氏であれば、まず野党には勝ち目はないであろう。個人的には安倍氏の謀略を実現する高市氏は嫌なので、変人で危ない点も少なくないが、河野氏が総裁になってほしいところである。しかし、岸田氏の巻き返しもありうるので、まだ予断は許さない感じである。
一月万冊の考察(9/6): https://youtu.be/Hl5EhEjQaGU
日刊ゲンダイデジタルの記事(9/6): https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294353