5日、パラリンピックも閉会式を迎えたが、大きな問題が発生しなかったことはよかった。閉会式の歓喜あふれるパフォーマンスを見ていると医療現場で死闘を繰り返している風景が重なって浮かび上がり、これが同じ日本の風景かと思うような複雑な気持ちであった。今までなら感動的なシーンとして純粋に楽しむことができたと思うが、やはり今回は様相が異なる。NHKも歓喜あふれる感動的なドラマに仕立て盛り上げていたが、素直に喜べないのは自分だけであろうか?
閉会式も開会式同様流すぎる印象で、表彰式も時間の無駄に思えた。関係者の挨拶も相変わらず長々続き、うんざり感があった。閉会式で「最もよかったのは、オリンピック同様、次回開催都市パリからのプレゼンテーションであった。車椅子のダンスや義足を付けたエッフェル塔は目を引いた。コロナ禍で常識的には開催不能と思われたオリパラは、日本国民の総意に反し、医療崩壊を放置したまま強行開催されたが、参加したパラアスリートの障害を克服してスポーツに取り組む姿を見るにつけ、オリンピック以上に感動的なものがあった。テレビでいろいろな競技を見たが、どの選手も大会を謳歌しているように見えた。
とにかく、世界に迷惑をかけるようなパンデミックに発展しなかったことだけは不幸中の幸いであった。無事オリパラは終わったが、組織委員会は金に糸目を付けないでやっていたようで、2兆円を超える赤字が出ているとの報道もある。今後そのつけが国民、都民に回ってきそうで心配である。誰が責任をとるのであろうか?