親鸞聖人は、1173年4月に生まれ、1262年11月28日に90歳で亡くなった言わずと知れた鎌倉時代の仏教家で、浄土真宗の宗祖である。両親を若くして亡くし、9歳の若さで仏門に入り、20年間にわたり、比叡山延暦寺で修行を続けられたが、自力での悟りを開く限界を感じ、29歳の時に下山し、法然の教えに帰依した。
仏門に入る時、得度という仏門に入る行事を夜遅いということで翌日に延期しようとしたところ、彼は、「明日ありと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌を詠んだことは有名な話である。意味は、「今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜半に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない」ということで、無常観を文学的に表現したものである。
親鸞聖人の浄土真宗の教えは一言では言い表せないが、他の宗派とは全く異なり、修行を積んだ者だけが悟りを得るというような宗教ではなく、阿弥陀仏が万人をわけへだてなく、現世において救ってくれるという画期的なものであるといえる。仏教家でありながら、肉を食べ、結婚もするという当時としては異例であったようである。
この年になって、仏教、とりわけ親鸞聖人の教えを勉強しているが、その教えの凄さには驚嘆する。親鸞の教えを忠実に表現した「歎異抄」は世界中で読まれているベストセラー作品である。親鸞聖人の教えを説く書籍や文化講座やDVDやネット配信も多数あるが、ボリュームがありすぎるので、マイペースで学ぼうとしている。自分のHPにも「仏教シリーズ」を設け、いろいろな情報が得られるように整理している。親鸞聖人物語のアニメ映画も大変よくできており、親鸞の教えを学ぶには大変勉強になる。11月28日の親鸞聖人の入滅にあわせ、その前後、各地で報恩講の行事が行われるようである。
『親鸞聖人物語 第1巻』: https://youtu.be/KjqO77oKzp0
HPの「仏教シリーズ」: http://romanflight.web.fc2.com/Sub10-Bukkyou.html