1961年公開された大映映画の大作「釈迦」がユーチューブで3週間ほど無料で限定公開されていることを知り、早速見た。大分前にユーチューブに一部アップされていたが、その後、削除されていたので、久しぶりの視聴であった。今から64年も前の映画だが、仏教やお釈迦さま生涯のことがよくわかる大作で往年のスターが目白押しである。釈迦を演じる本郷功次郎、釈迦の従兄で悪役ダイバダッタに勝新太郎はじめ、市川雷蔵、東野英治郎、女優では、山本富士子、京マチ子、中村玉緒、山田五十鈴、杉村春子他、蒼蒼たる豪華キャストで、それも皆若いので、引き込まれる。当時としては、考えられない特撮やCGもあり、見応えがある。
なにせ、お釈迦の誕生は今から2600年以上前のことなので、その生涯については諸説あると思うが、真偽は別として、今の世の中にも厳然とある仏教のことを考えると感慨深いものがある。映画では、お城で誕生したように描かれているが、自分の理解や文献では、マーヤー夫人(母親)が出産で実家に帰る途中、ルンビニという花園の町で産気づいて、シッダルタ(釈迦)を生んだと思われる。生誕の地、ルンビニに旅行したことがあるので、実感としてそう理解している。
映画では、釈迦が誕生した際に唱えた「天上天下唯我独尊」という言葉や太子だった頃に、王城の東西南北の四つの門から出遊し、老、病、死といった人生の苦しみを目の当たりにして出家を決意したという「四門出遊)の様子や『観無量寿経』に説かれている仏教史上最大の悲劇と言われる有名な「王舎城の悲劇」という物語も盛り込まれているので、いっそう親しみを覚える。この映画は、年末年始3週間の限定公開で1月17日までというからお見逃しなく。
「釈迦」(1961年): https://www.youtube.com/watch?v=SPWUOeIJX7o&t=1100s
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます