
2011年3月11日に発生した東日本大震災の遺児孤児を支援する全音楽界によるチャリティコンサートの第11回が3月11日にサントリーホールで開催され、今年も足を運んだ。「ポップス、演歌、クラシック!ジャンルを越えた音楽のチカラを!」というキャッチフレーズで、出演アーティストやオーケストラの有志メンバーもすべてボランティアで、会場の使用も無料とのことで、入場無料であるが、観客には1万円以上の寄付金をお願いしているものである。
今回で4回目となるが、知り合いがこのイベント企画に関わっているので、事前に寄付し、チケットを手配してもらっている。プロデュースは、三枝成彰、湯川れい子、林真理子さん等で、今回は、歌謡界からは、五木ひろし、クミコ、坂本冬美、さだまさし、島田歌穂、LE VELVETS(男性ヴォーカル) 、邦楽界からは、麻生花帆(お囃子)、榎戸二幸(筝曲)、クラシック界からは、大谷康子:服部百音(バイオリニスト)、宮田大(チェリスト)、仲道郁代・横山幸雄(ピアニスト)、coba(アコーディオニスト)、上野耕平(サクソフォニスト)、ジョン・健・ヌッツォ・笛田博昭(テノール歌手)、小林沙羅・市原愛(ソプラノ歌手)、桜井万祐子(メゾソプラノ歌手)、樋口達哉(オペラ歌手)さん、それに3つの合唱隊等々で、指揮者は、大友直人さんと渡辺俊幸さんが交代で務める。司会は、露木茂さんと永井美奈子さんの名コンビである。クラシック界は詳しくないが、蒼々たるメンバーである。
今回は、一人住まいの姉を誘い、前から3列目という素晴らしい席をとっていただき、かぶりつきでコンサートを堪能することができた。幕開けは、さだまさしさんの「いのちの理由」で、つい先日弾き語りライブで聴いたばかりのお気に入りの曲であった。約3時間、休憩もなく、次から次へと素晴らしいエンタテイナーが歌や演奏を披露してくれるのだから、たまらない。驚いたのは、林芳正官房長官が、ピアノの弾き語りで、ビートルズの「レットイットビー」を歌ったことである。いつも会場に来ていたが、今回は弟さんのサクソフォンの伴奏付で舞台に立っての披露で、プロ顔負けだったのでビックリした。トリは五木ひろしさんの壮大なる「山河」で、コンサートを締め括った。演歌とフルオーケストラのコラボ、クラシックの演奏やオペラの歌、琴やお囃子の邦楽、合唱隊によるコーラスとまさにジャンルを越えたコンサートでこのような機会はこのコンサート以外にはなく、それも音楽の殿堂、サントリーホールで楽しめるので大変貴重なものである。
会場はほぼ満席で、1900人位来ていたようである。今回のチャリティコンサートで集まった寄付金は、19時半現在で、21,266,363円であったことも最後に報告された。初めて2000万円を超え、この寄付金は、「3、11,塾」として「夢をかなえるチカラになる」ことをめざし、240名を超える震災孤児遺児が成長するその日まで支援するために使われるという。また、来年も3月11日(火)に同会場で開催予定であることも案内された。こんな贅沢なコンサートは、他にはまずあり得ないので、出来れば来年も足を運びたいと思う。今年は、元旦に能登半島大地震が発生し、いまだに復興の兆しが見えないが、このような支援組織ができるであろうか?
山河(五木ひろし): https://www.youtube.com/watch?v=uS4Uu1zmv-I
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