森喜朗元首相は29日、金沢市で開かれた金沢医科大の創立50周年を記念する式典であいさつし、自身が杖(つえ)を使用していることに触れ「杖を突いていると身体障害者に見えて、みんなが大事にしてくれる」と述べたというから驚きであり、耳を疑う。まさに身体障害者を揶揄した不適切発言そのものであり、相変らず病が治っていないことが露呈された。彼は本当にそう思っているのであり、彼にとっては失言でもなんでもなく、本音そのものである。そんな人物に一国の首相をやらせてきた日本人は反省すべきであろう。
彼は金沢医科大で顧問を務めており、来賓として出席したという。この人のあいさつはその場の笑いを取ろうと一見うまそうに見えるが、このような不適切発言の常習犯である。実際のあいさつを生で何回か聴いたことがあるが、人を引き付けるような話し方が上手でその場を盛り上げるのが得意である。女性蔑視発言で東京五輪組織委員会の会長を首になったことは誰もが知っていることだが、全く懲りていないというか病は治っていないことが明らかになった。
現在、検察による東京五輪の贈収賄事件が佳境をむかえようとしており、捜査の手が森さんまで及ぶのかどうかが焦点となっている。何度も逮捕され、拘留され続けている高橋治之容疑者と森さんとは物凄く親密な関係にあるので、グレーであることは間違いない。五輪招致にまつわる嘉納治五郎財団も森さんが仕組んだものであり、疑問はつきない。政治家の逮捕まで及ぶ可能性もあるので、今後の検察の動きに注目する必要がある。森、麻生、安倍といった自民党の政治屋に牛耳られてきた負の遺産を抱える日本の前途は決して明るくないことは間違いなさそうである。
TBSニュース: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/190784?display=1
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