米ハワイ州のマウイ島で起きた大規模な山火事は、かつてのハワイ王国の首都だった歴史的な町、ラハイナが壊滅的な被害を受けたという悲惨なニュースが飛び込んできた。山火事による被害額は「数十億ドル(数千億円)規模」にのぼるようである。マウイ郡当局によると、10日時点でラハイナでの死者数が55人となった。被害者はさらに増えることが懸念されている。
ラハイナは、島北部カフルイ空港から車で40分ほどの位置にある、人口約1万2千の町。日本人観光客にも人気で、ゴルフ場などがあるリゾート地カアナパリに向かう途中に位置する。海沿いの通りには店が立ち並び、木に覆われた公園から海が望める。
ラハイナを訪れたのは、今から10年前の2013年2月17日で、宿をとったカフルイから、マウイ島サークル・アイランドツアーに入り、ラハイナの街にも立ち寄ったものである。ラハイナは、かってのハワイ王国の首都であったので、歴史的建造物もある。街中には、お店が並ぶフロント・ストリートが走り、樹齢150年のハワイ最大のバニヤン・ツリー、1911年建造のパイオニア・インという木造建築のホテル、ウオーターフロント砦跡や砲台、ボールドウィン・ホームという宣教師の建物などを見て回ったが、見どころも多く、印象に残った街であった。
ニュースによるとこれらの歴史的建造物はすべて焼けこげてしまったようで、被災後の街の様子を映した映像は見るも無残で、胸が痛む思いである。いち早い復興を願うのみである。
日テレNEWS(8/11): https://youtu.be/lWoCuDSxSQo
焼失したパイオニア・イン
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