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花巻の賢治学会イーハトーブセンターから「第30回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」推薦のお願いと東北農民管弦楽団第7回定期演奏会花巻公演のお知らせが届きました。
お忙しい中、学会関係者の皆様、ありがとうございます。
花巻公演のチラシの東北農民管弦楽団は「農民芸術概論」に共感する農民関係者だけで構成されたオーケストラで、平成25年1月に設立されました。
ここでの農民関係者とは農家(農地を耕作していること。販売していても自給用でもOK。宅地での家庭菜園は含まれない。)はもちろん、JA職員、農学部の学生や卒業生、農政職員、研究職、お米屋さん、肥料や飼料の会社、農機具メーカーに勤めているなど何らかの形で農業に関わっている方とのことです。
賢治は教職を辞した後、自ら畑を開墾し農作業を自分に課しました。そのために身体をこわしてしまうことになるのですが、働くことと芸術を結びつける生き方を理想とし、模索していたのです。
賢治の理想を現実の形にして、来る3月8日に7回目の演奏会を迎えるこの度のプログラムの一つはバート―ヴェンの交響曲第9番。
オーケストラのこれまでの流れを辿ると、賢治の思いに行きつくという構図が見えてきます。思いは語ることで、その思いが共感を呼ぶものならば、いつか叶う時がくるとこの事例は示しているように思いました。