透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

宮沢賢治(詩と絵の宇宙ー雨ニモマケズの心)展

2013-03-05 20:12:12 | 日記

晴れ。最低気温-6.4℃、最高気温2.3℃。札幌エスタ11階、プラニスホールにて開催されていた「宮沢賢治(詩と絵の宇宙ー雨ニモマケズの心」展を見る。JRタワー10周年記念として取り組まれたこのイベントは、北海道の賢治ファンにとっては最高のプレゼントだろう。賢治という人の生き方を垣間見るごとに切なく愛しく思えるのは私だけではないと思える。(これに心強さを加えると、以前流行した歌のフレーズになってしまうけれど・・・・。)作品もまた詩、短歌、俳句、童話、寓話、など多岐に及び、分類しきれないものも含めるとどのくらいになるのだろう。また、この方の研究論文などを含む新刊はリンク先の「賢治の事務所」さんのHPに毎月のようにアップされている。

この展示のタイトルにもなっている「雨ニモマケズ」は。この度の震災で取り上げられ、癒しの力をもたらしてくれた。膨大な賢治作品の中で「雨ニモマケズ」は特異な存在だと思う。賢治が没した数か月後、トランクのふたの後ろのポケットのようなものから黒い表紙の手帳が見つかり、その中に書かれていたという。 ということは、今でいう「つぶやき」なのかもしれないので、作品論の対象になるのかどうかも分からない。病が重くなった際に、あふれ出る思いを綴ったのだろう。綴られた言葉があまりに純粋で謙虚で利他に満ちているので、私はいつも胸を打たれる。

                             

                                  《プラニスホールの玄関付近》

                             

                                   《プラニスホールの玄関付近》

                             

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