雨のち晴れ。最低気温1.4℃、最高気温9.6℃。
昨晩、時計台ホールにて「朗読とギターによる宮沢賢治の世界」があり、友人と参加した。朗読は田嶋扶二子氏、ギター奏者は廣田幸政氏。
この度ライブで取り上げられたのは、「雪渡り」と「なめとこ山の熊」の二作品だった。何度が読んだことのあるこれらの作品であるが、朗読により耳で聴くことによって、これらの舞台となっている雪景色や賢治が綴った言葉から湧き上がる光景をイメージしながら楽しむことができた。言葉の一つ一つを大切に朗読されていたからかと思うが、この度も、賢治の言葉が端正で魅力にあふれていることに幾度も気付かされた。
ギターとのセッションでは間の取り方など、息がしっかり合っていて、作品世界に奥行と広がりを持たせていたように思う。また、この度はギターを伴奏に、中学生二人の合唱も織り込まれていた。毎回、新しい試みに挑戦されていることに頭が下がる思いがした。