元少年の実名が某週刊誌に掲載されたというニュースがあった。
神戸児童連続殺傷:加害元少年の実名掲載…週刊ポスト
http://mainichi.jp/select/news/20150914k0000e040088000c.html
週刊ポスト紙は
(男性は)現在起こっている重大な社会的関心事の当事者。
少年法で守られる必要があった18年前とは違う
氏名を含めたあらゆる言動は公衆の正当な関心の対象であり、現在進行形の事件の論評材料となる
と主張。
確かに、18年前は少年でも10年以上たてば、少年ではなくなっている計算にはなる。
しかし、18年前の事件。
刑法には、時効という制度があるのは、犯罪者も時間がたてば、社会的な制裁、を受けた。とみなしている。
許せる過ちか否かは時効の執行に時期の差があるということからもうかがえる。
法律の考えを重視すれば、かつて少年だった成人の18年も前のことを実名で報道することの意味は低いものと思う。
低いというより、報じるものではないと思う。
犯罪者のレッテルは、犯罪の重さによって違うけれど、公になる段階から、秘匿になっていく過程がある。
それは、犯歴は「無かったことにはできない」しかしながら、時間がたったら、それなりに配慮しましょという事だと思う。
普通の人に戻れる機会があるのは、もう一度、分別のある大人になって欲しいとの願い。
元犯罪者のレッテルを薄くしていくこと。
ほじくり返したら、普通の人には戻れなくなる。
罪を罰したら、その後は、更生の道を用意したっていいのではないかと思う。