舞台の上では、お客様に全身を見られています。
つまり頭の上から足元まで、観察されています。
なので、女声は、理想としては両足をそろえ、少し逆さ「ハ」の字に、できればかかとをどちらかの足を2㎝位後ろへずらします。
男声は、仁王様のような開きにせず、肩幅より少し内側程度に軽く開きます。
こうすると背筋も伸び、胸を張れれば、「ソリストのような姿勢」になります。
足を揃えるのは「10秒もムリ!」という方は、30秒あるいは5分程度たっていられる幅に少し開きます。
意識しなくても、歌う姿勢ができるようになれば、上達も早いかも・・・・。
初めの頃は意識しないとつい、仁王様ポーズになりやすいので、一つの訓練だと思って取り組んでみてください。
決して、阿吽の像や、弁慶の立ち姿にはならないように心掛けてみてください。
そして本番の時のために練習時からご自分の立ち姿を意識してみてください。
ボイストレーナーが、一番最初に団員にいう言葉は、姿勢です。そして楽譜の持ち方です。
私たちは、お客様に歌を聴いていただくのですが、同時に姿を見られています。
だらしのない恰好などは、歌い気がないかのように見えます。
ちなみに、上手な合唱団は舞台に上がってくる姿である程度わかります。
そして舞台に並んだ姿でその思いは確信になります。
姿には、その人の技術の高さ、秀でた才能などが滲み出しています。
その道を究めた人は、立っている、あるいは座っているだけでも、オーラみたいな光を放っています。
一つの仕草、立ち居振る舞いにその人の内面が映し出されています。
「うそだぁ!」と思う人は、一度、上手な合唱団とどちらかと言えば上手と言えない合唱団の演奏会を
見に行って、姿などを観察してみてください。