https://nordot.app/980307335935983616?c=77955783816085513 コロナ禍で1・4兆円を貸したけど、35%が「返せない」
ぎりぎりの生活どう支える? 返済免除の対象外でも多くの人が困窮
2023/01/03
特例貸し付けに関する文書を見る細川容子さん(仮名)。返済免除の申請が認められるか不安を抱える=2022年10月、大阪府内
新型コロナウイルスの影響で生活が苦しくなり、国から無利子でお金を借りたものの、返済できない人が相次いでいる。これまでの貸し付け総額は1・4兆円超と未曽有の規模。2023年1月から返済が始まるが、「返せない」と免除を申請したケースが既に35%に上る。
お金を借りても困窮から抜け出せない人がそれだけいるということだ。条件を満たせば返済は免除されるが、免除対象から漏れる人でも困窮状態の人は多い。政府がその場しのぎで貸し付けを続けたことが裏目に出ていて、支援が追い付いてない実態がある。(共同通信=大野雅仁、沢田和樹、市川亨)