生きている妻の死亡診断書を偽造、医師の印鑑も…提出後に返却求めるなど、不審な動きで逮捕の54歳「医師から指示」
2023/01/08 13:01
(HBC北海道放送ニュース)
7日午後、札幌市の白石区役所に、妻が死亡したとするウソの診断書を提出したとして、54歳の男が逮捕されました。
偽造有印公文書行使の疑いで逮捕されたのは、札幌市白石区東札幌に住む54歳の無職の男です。
この男は7日午後2時40分ごろ、札幌市の白石区役所の窓口に、存命中の妻が死亡したとするウソの診断書を提出した疑いが持たれています。
警察によりますと、提出された死亡診断書には、実在する医療機関と医師の名前が書き込まれていた上、医師の印鑑も押されていました。
男は、診断書を提出後、窓口から立ち去りましたが、すぐに戻り、返却を求めました。
男の様子を不審に思った職員が診断書を調べると、偽造であることが発覚したため、警察に通報。
捜査の結果、偽造有印公文書行使の容疑が固まったとして、提出翌日の8日朝、男の逮捕に至りました。
取り調べに対して54歳の無職の男は「病院の医師から指示があったもので、今回の逮捕は納得いかない」などと話し、容疑を否認しています。
死亡診断書は、生命保険金の受け取りなどに必要な証明書類ですが、警察は、男が保険金の不正な引き出し目的で犯行に及んだ可能性なども視野に、動機などの調べをすすめています。