GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

スリルラウンジとスキマノザラシ

2023年03月05日 | スリルラウンジ
昨夜のスリルラウンジとスキマノザラシの2マンライブについて、感想を書きたいと思うのですが。

今回は「それを書いちゃ野暮」な事を、あえて全開で書きたいと思います。

しかもそれを、記憶力に不安があるただの1ファンが勝手に綴るため、苦手な方は取扱注意、そうでない方も「ただ1人の勝手な世界観に基づく妄想」だと御認識の上、お読みいただければと。

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2023年3月4日土曜日

東京マラソン由来か、ホテル代が爆騰する東京に、お小遣い2ヶ月分を注ぎ込んでまでやって来た理由は、スリルラウンジとスキマノザラシの2マンライブが見たかったから。

振り返れば、スキマノザラシとの最初の出会いは2009年。横道坊主25周年ツアーの京都MUSEライブを見に行った時。(もうひとつの対バンはTHE SCENE)

包み隠さずぶっちゃけるなら、第一印象はあまり良くなくて。当時横道坊主にしか目が行ってない自分にとって、曲がどうこうでなく、早く終わって欲しい「その他のバンド」でしかなくて。(当時の自分を殴りたい笑)

他の横道坊主目当ての客もそう思っていたかはわからないけれど、客席の最前から中央にかけてポッカリと空いた空白地へ、やおらステージから飛び降りて周囲をねめつけたミズカミさんに、一堂口がポカーン。

思えば、この時すでに楔は打ち込まれていたのかも。後付けだけど。

その2年後、再び京都MUSEで実現した2バンドの対バン。(もうひとつの対バンはNOWHERE)

やはり前回のインパクトが残って居たのか、思い出補正も手伝って、この時は冷静に見れたし、ちょっとだけ興味が出て。とはいえ、当時は横道坊主とスリルラウンジ以外はバンドではない位の、原理主義思想にかぶれてた自分、それ以上深入りはしないはずだったのに。

同じくその2度のライブでスキマノザラシを気に入った友人に誘われて、一度だけ磔磔ワンマンONE BAND STANDに行ってしまったのが運の尽き。あれよあれよと、追いかけたライブは現在160を超えてしまった。まるで2度と抜け出る事のできない蟻地獄だ。←言い過ぎ

そんなスキマノザラシを横道坊主に紹介したのは橋本潤さんらしい。発端は、潤さんのバンド(横道坊主ではない)とスキマノザラシが対バンした際に、潤さんの琴線に引っかかり、イトイガワさん達と意気投合したのがキッカケ、だったと思う。※うろ覚えご容赦

ちなみに、スキマノザラシのセカンドアルバムの帯文には、潤さんが寄稿しています。

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横道坊主との対バンがひと段落したスキマノザラシ、次は横道と同じ事務所所属のスリルラウンジと絡む事に。

2013年に行われたスリラジとスキマノザラシの対バンツアー「スキマラウンジ」。各地を回る毎にうなぎ登りに上がっていく両バンドのテンションから、相性の良さと、それが生む相乗効果がわかりやすく見て取れた。

九州でのステージ上大ジャンプでミズカミさんが頭を割り、「ロックンロールだけに」6針縫うなどのアクシデントを乗り越えて、たどり着いた磔磔ファイナルは、当時のミズカミさんの言葉を借りるなら、「言葉にできん」圧巻の内容。

先行スリラジ、後攻スキマノザラシ。

『バタフライ』で終わり、『アゲハ』で始まった。

今井さんが「スリラジ初のゲストを紹介します」と呼び込んだItoigawaさん。

イントロからサビまで、完コピで披露した『背と腹』のカッコ良さは、今でも脳裏に焼き付いてる。今井さんの『蒼白の子供』も、レイコさんとヒデオさんの『スネークリバージャンプ』も最高だったな。

その後も、幾年も続いた「スキマラウンジ」。

スリラジのレコ発の時などは、スキマノザラシが一歩引いてその名を冠さない時もあったけど、ファンとしては知ったこっちゃなく、ただ全力で楽しむだけだった。

『ピンクアフロパンクス』セッション時、最初は歌詞も覚えてなさげでグダグダだったミズカミさん。回を重ねる毎にスラスラと歌えるようになって行くのを楽しみに見てた。笑

そんな蜜月に一旦の区切りがついてしまったのは、2017年。2月、今は無き十三ファンダンゴで、スリラジ、アイちゃんのハーシーズを含めた3マンライブ。それが、イトイガワさんがスキマノザラシとしてステージに立つ最期のライブになった。

それから、ピタッと時間が止まる。

紆余曲折、一年の休止を経て、沈黙を破り復活したスキマノザラシは、以前付き合いのあったバンド達と順を追うように対バンをしていった。

でも、その中にスリラジの名前はなかった。

スリラジ側も、「イトちゃんと一緒に」を想定したという『ギターノイズ』を(封印というわけではなかったと思うけど)いつしか演奏しなくなって。

両者の関係を良く知る(と思い込んでる)1ファンの(ド勝手な)思いとしては、そりゃ乗り越えるのはとても難しいし時間がかかるだろうと、それでもいつか交わってくれる事を信じながら、ひたすら待ち続けた6年間。

6年よ、6年。

もうええでしょ!今なら「ロックンロールだけに!」のあの言葉も、伏線として回収できるやん!

そんな思いが届いたか、むしろ怨念となり呪術的に働いたのか、ついに、とうとう、再び時計の針が動き出すという。

勿論、すぐにあの蜜月が再現されるわけもなく、特にスキマノザラシはメンバーの入れ替わりもあったわけだし、案の定告知では「それぞれをお楽しみください」と念を押される。

それでも、乗り掛かった船、いやさ勝手に飛び乗ってしがみついた船、最後まで見届けたいし、その動き出す瞬間を見ないわけにはいかなかった。

そんな風に思ってるのは、案外自分だけかもしれないとも思いつつ、それがどうした、代々木のライブハウスの前で40分ほど1人寒さに震えつつその時を待つのだった。

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ライブの感想は、また後ほど。(続くんかい)


赤誠・緑陰・青鳥

2023年02月09日 | スリルラウンジ
スリルラウンジの新譜3枚が、ようやく手元に勢揃い。感想を書きます。いつもの通り独りよがりな世界観による物なので、予めご了承ください。

--1枚目『赤誠』--

1. Baby chuck 
すでに「最高」が出揃っているスリラジのインスト曲。ここに新曲が割って入るのはとても大変。なのに見劣りしないどころか、1番「らしい」曲だったりするのだから、やはりスリラジちゃん、侮り難し。(何様)

2. 未来を憂うのは僕らの仕事じゃない
今回の新発表曲の中で、おそらく日の目を見るまでの期間が1番長かったであろう曲(多分)。そんな、シンプルなメロディに込められた熟成の妙も、あの人のコーラスに全て持ってかれるのだけど。独特のハイトーンボイスによるコーラスが予想に反して曲にしっくり来て、なんだか意表をつかれた嬉しさにニヤニヤしてしまいました。

3. Calling 
この曲を初めて聴いたのは、たしか190ライダーとの2マンツアーだったような(違うかも)。もう10年以上前になるのか。以来、たまに演っても年に1,2回、聴くたびにアレンジが違うし、なんなら全く聴けない年も。※全てのライブに行っているわけでないし、個人の体感です。それだけ大切に試行錯誤されて来たのだろうな。そして、今井さんの歌声との相性も相まって、抜群に染みる曲。

4. Flow Friction 
スリラジの初期と近年の違いといえば、(個人的に感じるのは)曲の自由度の高さじゃないかと。以前は「スリラジのスタイル」みたいなのが一貫して感じられてクールだったたけど、近年は、もちろん「らしさ」は担保されつつも、いろんな色の「スリラジ」が見えてとても華やかに見える。それが永年の変遷によるのか、何かのきっかけで急変したのか、それはわからないのだけど…。

この曲と出会った時に、ふとそんな思いが頭を巡ったんだよなあと、今更思い出したり。

※しつこいですが、くれぐれも1ファンによる個人的な世界観の中での話です。的外れ上等でお読みください。

--2枚目『緑陰』--

1. 1980
レイコさんとヒデオさんのユニット「Bone & Cell」(と書いて豚骨と読む)で演奏されたのが、この曲の初見だったので、ベースとドラムだけで最後まで進行する曲だと思ってた。リズム隊だけの音なのに、なんでこんなに小気味良くメロディックなんだろう。そんなうっとりした気持ちも、良いとこでイマイさんが出て来て全部持ってった!(注:あくまで個人の世界観でそう見えてるだけです)

もともと3人でやる曲だったのか、それとも「豚骨」のナンバーシリーズだったのを、イベントの形に合わせて手を加えた結果できた曲なのかは、ちょっと知りたい。

2. Chocolate Knife
初めて聞いたのは名古屋だったかな。最初は『Grief Chocolate Knife』という名前(つづり自信なし)で、「覚えにくいからグー(グリーフ)、チョキ(チョコレート)、パー(ナイフの形)で覚えてね」という事だったので、すぐにメモってしっかり覚えた途端に名前が変わったというスリラジあるある。後述の『ギターノイズ』とは同時期に発表されたので、兄弟曲的なイメージを勝手に持ってる。無論、どちらも大好きな曲。

3. ブラザー
この曲も、190ライダーとの2マンツアーで初めて聴いた。覚えてるのは、同ツアーの京都拾徳で、『JUN』からメドレーっぽくこの曲に繋がった時の事。190ライダーのベースとして帯同してた橋本潤さんの前でのこの2曲。このツアーで1番と行っていい程、しびれました。その頃からは、かなりバラード寄りに変遷したような。大切な曲という事で、かなり試行錯誤したのだろうな。

4. emotion
スリラジの歴史を、個人的な解釈に基づいて1,2,3期の3つにわけるとしたら、1期は結成からサードアルバムあたり、2期は『背と腹』や『ピンアフ』や『バタフライ』がお披露目された辺りから4枚目のアルバムにまとまるまで、それより後から現在までを3期と位置付けるとして、この曲は3期を象徴する曲だと思っていて。今回のシングル3部作をひとつのアルバムと見て、仮にシングルカットを選ぶとしたら、この曲か『Flow Friction 』が真っ先に頭に浮かふわ(カップリング曲は『ギターノイズ』でお願いします)。反面、もしファーストアルバムにこの曲が入っていたらと想像すると、かなり浮いた存在になりそう。その辺りからバンドの変遷に思いを馳せると、とても味わい深い心地に。

--3枚目『青鳥』--

1. NEW DAY
またまたインスト曲。もうね、ここまで粒揃いが並んでしまったら、一度インスト曲だけでライブを一本やっちゃっても良い気がするのです。豚骨の曲を含めたら2マン時位のセトリ量にはなりそう。勿論イマイさんの歌は何にも変え難く、ともすればワンマンを歌有りとインストの前後編に分けるのも有りかも。

2. ロックちゃん(仮)
うまく説明できないけど、(仮)が取れてないのを見て、すごく嬉しかった。あと、初めてヒデオさんのシャウトが何て言ってたのかがわかって、幾年か越しにスッキリ。それと、レイコさんはぜひ美里ウィンチェスターHHRの次期アルバムで1曲Wボーカル曲をげふんげふん。

3. ダリア
まだ横道坊主をよく知らない20年ほど前、行きつけのCD屋の閉店半額セールで見かけて、「あ、グレート・サスケの入場曲のバンドだ」と購入したアルバム『紅蓮』。イマイさんが歌う『追憶の道より』にガツンと胸打たれたあの頃を思い出した。横道、スリラジ両方を含めた中で、純度100%に近いイマイさんが堪能できる曲なのでは。

4. ギターノイズ
この曲を聴き終わった瞬間、この数年宙に浮きっぱなしだったあれやこれやが、パタパタと当てはまっていく音がした。ここまで長かった。そりゃ長くて当たり前だろうと、信じて待ち続けた。想像してたのと比べて3倍くらいは待つ事になったけど、待った甲斐以上の景色がそこにあった。やはりスリラジはスリラジだった。嬉しくて泣けた。さあ、これからだ。東へ、西へ。会いに行こう。見届けよう。

スリラジとナオチャイと音まかす

2022年05月01日 | スリルラウンジ
昨日の音まかす、全曲感想文を書こうかと思いましたが、来月三島のネタバレになったらいけないのでやめておきます。

でも、ネタバレ禁止で、ちょっとだけ。

●スリラジ
•開演前に流れるBGM、セトリが少しだけ変わりましたか?シャッフルの加減?
•1曲目のあの曲、じっくりじわじわ感が最高。今宵の大成功を確信。
•2曲目、仕返しした側の睨み顔と、仕返しされた方の焦り顔よ。過去の同曲での「早いよ」事件の記憶と相まって、腹痛い。
•ちょっとだけ空回りがむしろ久々感を倍増、場内の幸せな空気よ。
•イマイの部屋とヒデオの部屋は次回の楽しみに。
•三島の皆さん、確かにバトンをお渡ししました。
•次回音まかすはぜひワンマンで「私の事が好きかー!」って質問されたい。
•出待ち中に「いつか拾得でも」という会話。確かに。
•レイコさん素敵。

●ナオチャイ
•カラオケ配信の2曲目はわからず終い。
•スリラジとの本格対バンは初めてのはずなのに、ノリを心得てない客が皆無の場内。最高。
•右側スピーカー側で聴くバリンさんギターのカッコ良さ。
•音まかすとの阿吽の呼吸よ。
•結局タイガさんは今井さんにつっこめたのだろうか。
•ナオミさん素敵。

●セッション
•音まかすのステージにまさか7人勢揃いするなんて!※定員的な意味で
•1人ツイストを踊るのじゃなくてシャドーボクシングになってる人がいたな。
•世代じゃなくて曲が分かりませんでした。あははん。

こんなんで伝わるかな。伝わったらあかんのか(ネタバレ的に)。

ふとよぎったとある詩人の言葉がやけにしっくり来た。

「人生に必要なのは努力じゃない、ロックだ」

スリラジもナオチャイもお客さんも音まかすも、みんながロックしてた夜でした。


密室空間での偶発的な飛翔体に関する注意歓喜

2022年05月01日 | スリルラウンジ
昨日たまたま寄ったライブハウスでライブを鑑賞していたら、柵に乗せてた右手に何か鋭角な衝撃を感じ、下を見たらドラム用のスティックがコロコロと。

どうやらステージから飛んで来たようだ。

危ないじゃないか。

2度とこのような被害者が出ないように、終演後ネチッこく演者を待ち伏せして、嬉しさに顔を歪め、もとい、怒りに震えながら、日付入りの署名をしてもらいました。

本当に反省したかどうか確認したいので、心当たりがあるドラマーとそのバンドは、出来るだけ早く京都で、なんなら音まかすでワンマンを行うよう、ここに強く強く勧告致します。

ただ、こちらにも非がないかというと、心当たりがないわけではありません。

このような偶発的な飛行物から、頭部などへの危険を軽減するための被り物を、事前にLOFT、ヴィレッジバンガードに探しに行くも見つけられず、頼みの綱のドンキホーテでも肝心のピンク色だけが売っていませんでした。

結局ノーガードであの場にいた私にも、責任の一端はあります。

次回はこのような事がないよう、しっかり目立つピンク色を被って、事に臨もうと決意した次第です。

最後に、山口百恵世代じゃなくて、ごめんなさい。(あははん)

肝心のライブの感想は、また後ほど書きます。

(この投稿は100%事実に基づく「フィクション」です。念のため)


ついに

2022年03月08日 | スリルラウンジ
なんと2年4ヶ月と23日ぶりの…

もしくは28ヶ月と23日ぶりの…

なんなら125週間ぶりの…

つまり875日ぶりの…

パンパン(脚注1)

スクッ(脚注2)

スゥー(脚注3)

「スリルラウンジ京都ライブーーーーッッッ!」😂

ダッ!(脚注4)

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(脚注1)待っている間に体から生えた苔をはたき落としてる音。
(脚注2)立ち上がる音
(脚注3)息を吸い込む音
(脚注4)今から並ぶべく音まかすに向かった音