GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

『達人伝』ついに完結。

2023年08月28日 | マンガ
中国の春秋戦国時代を舞台にした漫画『達人伝』。10年の連載を経て、全34巻ついに完結。

集大成の最終巻、買い逃しのないように早めに予約をしていたのだけど、発売日当日になって「入荷が遅れます」との連絡が。ごめんなさい、待てません、とキャンセル依頼の後に、慌ててネットで在庫検索。

京都ヨドバシカメラ内の大垣書店に在庫を確認、仕事が終わると同時に駆けつけた所。

特設コーナーが設けられ、複製原画やサイン本の販売など、予想外の盛り上がり。しかも、銀座の蔦屋と京都のここ、2店舗限定らしい!

サイン本を目の当たりにして、一瞬複数冊の購入も頭をよぎったけれど、心の中のドラ⚫︎もん師匠が「それをやっちゃあお仕舞いだよ」と直言して来たので、それもそうだと、対象巻を各1冊ずつ購入。

買い占め&転売、ダメ、絶対。

それにしても、最初に予約していた書店ですんなり入荷していたら、サイン本はゲットできなかったワケだから、ほんと人生は万事塞翁が馬に過ぎるな。

帰宅して、単行本を手に取り、それぞれに描かれた直筆イラストとサインにうっとり興奮しながら、最終回までのクライマックスを読み進める。

うぐぐ、何というハードな展開。無論、この展開は予想していた。こうならないと整合性が取れないしね。

それでも、胸が感情がかきむしられるような、絶望と希望が一気に押し寄せて来る感覚。映画でもここまでのスペクタクル味わえまい。

這う這うの体で本編を読み終え、次いで濃厚大ボリュームのエピローグ(まさかここまで描いていただけるとは!)にノックダウンされながら、ようやく読了。

巻末の王欣太先生のインタビューに移ると、4年前に参加させていただいたファンミーティング(作者と読者の交流会)の話題が。そう、その時に先生が口にした「蒼天航路は⚫︎⚫︎、達人伝は⚫︎⚫︎の物語」というキーワード。その事を胸にここまで読み進めた事で、あまりにも格別で特別な結末を迎える事ができた気がする。

また、同じくイベント内でリクエストがあった「楚漢戦争(項羽&劉邦)まで描いてほしい」についても、今巻(というか前述のエピローグ)で最高の解答が為されていた。

未購入の方のネタバレにならないよう、詳細は書かないが、あれもこれも本日(2023年8月28日)同時発売の33巻と34巻を買えば全部判明しますので。

長いようで短くも感じる10年間、一緒に過ごした作中の達人たちと、王欣太先生に、心から感謝。ありがとうございました。


達人伝31

2022年01月31日 | マンガ
『達人伝』31巻購入。今巻は特に「勢い」がすごい。じっくり読みたいのに、画と展開の速度に飲み込まれて、息継ぎも忘れて読み切ってしまった感。

今から読み直すけど、ちょっと落ち着いてからでないと受け止めきれん。特にあのシーンとか…。

そして始皇帝は、キングダムのよりこっちの描かれ方がしっくり来る。


王欣太先生ファンミーティング

2019年09月23日 | マンガ
漫画『蒼天航路』『達人伝』の作者、王欣太(きんぐごんた)先生のファンミーティングが京都で行われる!

三国志ファン歴33年、ゴンタ作品ファン歴25年やっとります。そんなん行くしかないでしょうよ!

即日完売のプレミアムチケットを握りしめて、四条烏丸SUINA室町4Fのイベント会場へ。

開場時間前なのに、なんとなく入場がはじまったので、一番乗りで飛び込むと、そこに鎮座ましましたゴンタ先生!

開演までまだ45分、なので核心に迫る会話はできないと仰りつつも、数名の客席に向かい気さくに&ゆるーく語りかけていただきました。

ゆるーくなり過ぎたのか、際どいエピソードもポロリ、双葉社の担当者様が慌てて止めに入る一幕もありつつ、楽しくゆるーくプレミアムなボーナストラック。

そして開演。その必要もないんだろけど、一旦退場して、声援と拍手で迎えられながら入場するゴンタ先生。「これが欲しかってん笑」

※記憶を元に綴ってますので、当投稿において「」内の先生の発言は再現が不十分かと思います。大意的に汲み取っていただきますようお願いします。

最初に、現在連載中の『達人伝』の話からはじまり、その後のファンからの質疑応答まで、たっぷり2時間。ゴンタ先生、ノンストップですべらない話を連発。

以下うろ覚え順不同ご容赦。

・白起をイケメンに描いた理由。
・探●物語の松田●作まんまのキャラが過去作に登場してる。
・蒼天航路の後半、エログロ描写が少なくなった理由。
・ネームの時は楽しく描いて、ペン入れの時は仕事モード。
・若手時代のエピソードが元で、鄭問先生の作風にかなり影響を受けている。
・ネームに黄色など多色を用いる理由。
・馬超がなぜあのキャラになったのか。
・賈詡がハ●設定になったのはなぜ。
・蒼天航路の劉備と達人伝の劉邦の関係。
・劉邦が登場したという事はあの人物も出て来るのか。
・始皇帝没後から漢王朝成立あたりについては某先生の小説『項羽と劉邦』でイメージが完成してるので、今のところ描く気はない。
・迫力を出したり、動的に見せるための、コマ割りや構図の手法について。
・好きな動物は馬。
・手を描く事は五体を描く事に等しい。
・ゴンタ先生流のキャラ創りの方法。
・蒼天航路のラスト数話作成時の顛末。

ああ、記憶が濃厚過ぎて、オーバーヒート!書ききれない!

※先生の口からとうとうと紡がれる言葉は、細部にまで意味や意思が込められており、それを無理矢理箇条書きにまとめてしまったため、色々と齟齬や手落ちが生じている可能性があります。予めご了承ください。

個人的には、『蒼天航路』の重要キャラ諸葛亮について、連載当初から気になっていた事を質問させていただきました。

ほんの少し間を取る先生。

「これ、連載時から今まで、どこにも出してない話なんでオフレコだけど…」※しつこいですが大意ですので

出て来たのは、驚愕の、でも全てが腑に落ちる抜群のエピソード!

これを先生の口から引き出した自分を褒めてあげたい!ファン冥利に尽きる!

…くれぐれも書いちゃダメと言われているので、知りたい方はこっそり聴きに来てください笑

帰り際、印刷に手描きを加えたプレミアムイラスト(サイン入り!)をお土産としていただき、もはや天に召される直前の関さんの気持ちで「よきイベントを過ごした」と独りごちるのみであります。

さあ、さっさと家に帰って、イベントで得た知識と各種作品の答え合わせをしなければ!

王欣太先生と、関係者スタッフの皆様、そして素敵な時間を共有させていただきました皆様に感謝です。ありがとうございました。

追伸:ゴンタメッカの原画を買うために貯金しよー。



ザ・松田 2巻

2012年04月05日 | マンガ
週刊少年ジャンプ黄金期に燦然と輝いたバイオレンス漫画『ブラックエンジェルズ』。その人気キャラ松田鏡二を主役に据えたスピンオフ作品『ザ・松田』の新巻を買ってきました。

過去にも、デリケートな問題にも臆せず大鉈をふるい、暴力で解決してきた松田さん。

1巻では竹島を巨大な日の丸で覆ったり、散弾銃を平手で弾き返したり、某海●蔵をぶん殴ったりしてくれましたが、またしてもやってくれました。

国会に殴り込み、議員を片っ端からボッコボコにし、そのままトラックで拉致して被災地に連れていき、瓦礫の処理を強要したり、電力会社の社長の家族を檻に閉じ込め汚染地域に放置したり、警察の腐敗に嘆く男を引き連れ警視庁に乗り込んで警視総監をぶん殴ったり、とにかく痛快極まりなし!

…あらためて文にすると、設定に多少不謹慎感も否めませんが、キャラの破天荒さと、全編に流れる「いんだよ、細けぇ事は!」な空気のおかげで、不快感は全くなし!

時代劇だって、主人公達が悪者を殺害してハッピーエンドになりますが、あれに近い感覚というか、そういう空気抜き的存在って、とても重要なんじゃないですかね。

そして、その適任として、前作で眉間を銃で撃ち抜かれて死んだのに、後日何食わぬ顔で生き返った松田さんは最高にして最強なのです。



男の子の教科書

2012年03月25日 | マンガ
名古屋大須のまんだらけで買った28年前のジャンプ。とにかく豪華すぎる連載陣にニヤニヤが止まりません。

前作が終了して充電中の宮下あきら、鳥山あきら、本宮ひろ志を欠いて、なおこの充実ラインナップ。

個人的にジョージ秋山の名前がここに並んでることにトキメイて仕方ないというか。

俺が子供の頃愛した週刊少年ジャンプは、不器用な三枚目が不条理に対して堂々と胸を張って立ち向かう世界観。クールなツンデレイケメンがはびこる今の少年誌には、正直ついていけないおじさんがここにいます。ふんだ。

昭和感全開のうさんくさい広告達もいちいち秀逸で、中には発売間もないファミコンのゼビウスやパックマンの物も。

28年経った今となんら絵柄に変わりのない次原隆二の完成度も微笑ましいし、『ハイスクール!奇面組』に、明らかにアシ時代の佐藤正が描いたであろうキャラが登場したり、この歳になってこその気付きも満載。

『ガクエン情報部HIP』は案外今のジャンプに載ったらいい線行くんじゃなかろうか。

『キン肉マン』は、マリポーサチームの5人が見開きで初登場。この回、当時住んでいた宮古島のマンションの裏で、友達とワクワクしながら読んだのを、今でも鮮明に覚えています。

今はその老醜に読むと吐き気すら催す『こち亀』も、このころは絶頂期。抜群に面白いです。

…ヤバイな、名古屋に行ったら毎回まんだらけに寄ってしまう気がするぜ。←そして、そんな自分が大好きです