2週間ぶりの休みに映画『バンテージ・ポイント』を見てきました。
ストーリーの流れが若干特殊なこの映画。アメリカ大統領暗殺事件を、8人のキャラの8つの視点からたどっていくという流れになっています。
たとえば、まずAさんの視点でストーリーが進行し、結果大統領が暗殺されます。そこから場面が転換、少し時間をさかのぼり、今度はBさんの視点ストーリーが進行。大統領が暗殺されると、再び時間をさかのぼり次はCさんの視点で…、てな塩梅です。
結果8回も暗殺される大統領の不憫さはさておき(時間軸的には1回です)、全8種のストーリーの絶妙なからみっぷりは見事の一言。いたるところに用意された複線が、ストーリーが進行するごとにサクサク消化されていき、最後には、一見無関係に見えた8人の関係が、気持ちいいくらいバチッとはまります。
あまりにも見事にはまりすぎて、それはいくらなんでも都合よく進行しすぎだろ!的なつっこみの余地と、開始15分くらいでわかってしまう犯人のバレバレっぷりにちょっとマイナス点が感じられたものの、久々に良い映画を見れたなあ、と満足しております。
それにしても最近の犯人探し映画は、観客をおどろかせようとひねるあまり、逆にワンパターンになって、バレバレなものが多い気がします。とりあえず、序盤において、あまり怪しくなさそうな、犯人の可能性の全く感じられなそうなキャラの中で、そこそこのランクの俳優が演じていれば、ほぼ間違いなく犯人だと断定していいでしょう。
とはいえ、せっかくお金を払って見に行くのですし、そんな粗探しをして自ら映画の興味を失うような真似をするのももったいない気がします。
映画も、コー○ーのゲームも(←?)、脳内でいかに名作補正をかけられるかが、楽しみ方のポイントのような気がします。
ポジティブ万歳(なんのこっちゃ)。
【バンテージ・ポイント公式サイト(PC)】