2020.8.27『FIREBARD』磔磔
配信アーカイブのネタバレになるので詳しくは書きませんが、特筆すべき点を少しだけ。
思い入れが強過ぎて空回りすると思いますがご容赦ください。
まずは、この大変な時期に、これだけのメンバーが集まった事に感謝。ここにいた人達にも、いなかった人達にも、いなかったけどいた人達にも。
そして、来る度に配信用の新しい機材や工夫が増えている磔磔。こんな時でも歩みを諦めないその姿に、いつも勇気付けられる。
そんなこんなで始まった『FIREBARD』。とはいえこのメンバーを見た俺に、橋渡し(渡辺隆夫さんと橋本潤さんのバンド。関西ではスキマノザラシメンバーが加わる事が多い)を意識するなというのが無理な話。
Tシャツも着込み、がっつり橋渡し鑑賞モードで臨んでしまったわけだけれど、そこに紛れ込んだ異分子、鈴木純也さんと山本将弘さん。無論、実力は折り紙付きだし、俺自身も大好きな音を奏でるお2人だし、Itoigawaさんとの縁も相当深い。しかし橋渡しの中に入った時にどういう化学変化を起こすのかは全くの未知数。
うーん、杞憂でした。馴染みすぎにも程があった。それでいて要所ではしっかり主張を発揮されるのを目の当たりにする度に、嬉しそうにお二人をチラ見する潤さんを思い浮かべて、ニヤニヤしてしまった。
橋渡し曲の中で印象に残ったのは、数年前の橋渡し磔磔ライブで、Itoigawaさんが機材トラブルで見せ場ゼロで終わってしまったあの曲。今回PEEWEEさん、アンボイさん、鈴木純也さん3人がかりできっちり弾ききってリベンジ達成。グッと来てウルッてなった。そんなファン目線のエピソードなど御三方は知る由もないのだろけど、勝手に感謝。
ミズカミさんが登場するまでの7人編成の時。中央に置かれたItoigawaさんのギターを挟むように、黒ずくめの純也さんとブロダさんが並び立ち、そのさらに両脇をツインドラムが挟み、その両前にはスキマギターのお2人が。FIREBARD起点のシンメトリーの美しさにハッとなる。
そして中央やや右に渡辺さん。ん、渡辺さんだけ対角線に誰もいない?いやいや、そこには赤い革のジャケットに黒いベースをかき鳴らすあの人の輪郭が、ぼんやりと、でも存在感を持って見えましたよ。幸せな記憶に由来するファンの妄想力を舐めてはいけません。
全員集合での長尺バラードは圧巻だった。あれだけ静かで透明感のある曲を、ツインドラム、トリプルギターなどのこれだけの布陣が揃い、それぞれ個性を遺憾なく発揮しているのに、お互いをけして邪魔する事なく、曲の空気感を損なうことなく、世界観だけ広げて見せられたものだから。ああ、そうか、あなた方が俗に言う「プロフェッショナル」というやつですね。※知ってた
渡辺さんが2年前に作ったあの人の曲に、ミズカミさんが歌詞を乗せて歌ったわけだけど。渡辺さんの、早川岳晴さんや吉森信さんとのライブなどで何度か聴いていたし、音源でも聴き込んでいた曲が、優しさはそのままに、触れたら脈打つ音が聴こえそうな力強さ。そりゃそうだ、水を得た魚ならぬ、ミズカミさんを得た糸魚川さんだもの。最高でないわきゃないでしょうよ。
結局FIREBARDと橋渡し、どちらの感想文かわからないまま最後まで来てしまいました。
「そう感じたなら、それでええねん」と、なぜかやや強めの口調ながらも嬉しそうなItoigawaさんと、その後ろでちょこっとだけ口角を上げる橋本潤さん。そんな(あくまで俺の世界観と記憶の中限定の)お2人に出会えた、磔磔での幸せな夜でした。
追伸。
家に帰って、布団に入り、目を閉じて振り返った時に、真っ先に頭の中で鳴ったのはブロダさんのベース。その音は、形こそ違えど、紛れもなく潤さんの音と同じ響き方で胸に刺さり、今も鳴り響いています。
配信アーカイブのネタバレになるので詳しくは書きませんが、特筆すべき点を少しだけ。
思い入れが強過ぎて空回りすると思いますがご容赦ください。
まずは、この大変な時期に、これだけのメンバーが集まった事に感謝。ここにいた人達にも、いなかった人達にも、いなかったけどいた人達にも。
そして、来る度に配信用の新しい機材や工夫が増えている磔磔。こんな時でも歩みを諦めないその姿に、いつも勇気付けられる。
そんなこんなで始まった『FIREBARD』。とはいえこのメンバーを見た俺に、橋渡し(渡辺隆夫さんと橋本潤さんのバンド。関西ではスキマノザラシメンバーが加わる事が多い)を意識するなというのが無理な話。
Tシャツも着込み、がっつり橋渡し鑑賞モードで臨んでしまったわけだけれど、そこに紛れ込んだ異分子、鈴木純也さんと山本将弘さん。無論、実力は折り紙付きだし、俺自身も大好きな音を奏でるお2人だし、Itoigawaさんとの縁も相当深い。しかし橋渡しの中に入った時にどういう化学変化を起こすのかは全くの未知数。
うーん、杞憂でした。馴染みすぎにも程があった。それでいて要所ではしっかり主張を発揮されるのを目の当たりにする度に、嬉しそうにお二人をチラ見する潤さんを思い浮かべて、ニヤニヤしてしまった。
橋渡し曲の中で印象に残ったのは、数年前の橋渡し磔磔ライブで、Itoigawaさんが機材トラブルで見せ場ゼロで終わってしまったあの曲。今回PEEWEEさん、アンボイさん、鈴木純也さん3人がかりできっちり弾ききってリベンジ達成。グッと来てウルッてなった。そんなファン目線のエピソードなど御三方は知る由もないのだろけど、勝手に感謝。
ミズカミさんが登場するまでの7人編成の時。中央に置かれたItoigawaさんのギターを挟むように、黒ずくめの純也さんとブロダさんが並び立ち、そのさらに両脇をツインドラムが挟み、その両前にはスキマギターのお2人が。FIREBARD起点のシンメトリーの美しさにハッとなる。
そして中央やや右に渡辺さん。ん、渡辺さんだけ対角線に誰もいない?いやいや、そこには赤い革のジャケットに黒いベースをかき鳴らすあの人の輪郭が、ぼんやりと、でも存在感を持って見えましたよ。幸せな記憶に由来するファンの妄想力を舐めてはいけません。
全員集合での長尺バラードは圧巻だった。あれだけ静かで透明感のある曲を、ツインドラム、トリプルギターなどのこれだけの布陣が揃い、それぞれ個性を遺憾なく発揮しているのに、お互いをけして邪魔する事なく、曲の空気感を損なうことなく、世界観だけ広げて見せられたものだから。ああ、そうか、あなた方が俗に言う「プロフェッショナル」というやつですね。※知ってた
渡辺さんが2年前に作ったあの人の曲に、ミズカミさんが歌詞を乗せて歌ったわけだけど。渡辺さんの、早川岳晴さんや吉森信さんとのライブなどで何度か聴いていたし、音源でも聴き込んでいた曲が、優しさはそのままに、触れたら脈打つ音が聴こえそうな力強さ。そりゃそうだ、水を得た魚ならぬ、ミズカミさんを得た糸魚川さんだもの。最高でないわきゃないでしょうよ。
結局FIREBARDと橋渡し、どちらの感想文かわからないまま最後まで来てしまいました。
「そう感じたなら、それでええねん」と、なぜかやや強めの口調ながらも嬉しそうなItoigawaさんと、その後ろでちょこっとだけ口角を上げる橋本潤さん。そんな(あくまで俺の世界観と記憶の中限定の)お2人に出会えた、磔磔での幸せな夜でした。
追伸。
家に帰って、布団に入り、目を閉じて振り返った時に、真っ先に頭の中で鳴ったのはブロダさんのベース。その音は、形こそ違えど、紛れもなく潤さんの音と同じ響き方で胸に刺さり、今も鳴り響いています。