古本屋で懐かしい漫画を見つけて衝動買い。
1987年頃週刊少年ジャンプに連載されていた野球漫画『キララ』(平松伸二・全1巻)です。
さわやかなタイトル、そして野球がテーマですが、騙されてはいけません。
1話目からいきなり主人公キララとヒロインが凶弾に倒れ、ヒロインは下半身不随、キララにいたっては心臓に残った銃弾の毒素により余命二年足らず。そんなキララが選んだ道は、残された命で甲子園で優勝し、ヒロインを勇気づけることでした(なんでだ)。
半身不随のヒロインと同じマイナスからのスタートにするため、あえて不良高校に転校するキララ。凶悪にも程がある面構えの野球部員達を力づくで退部(改心じゃないのかよ)させたあとは、仲間を集めてオリジナルチームを作ります。ちなみにキララに続くNo.2キャラの赤木は、雀荘で働く年上の女性のヒモで、彼女との間に子供ができたことから、甲子園を目指します。どんな高校生だ。ていうかどんな少年誌だ。
いろいろと因縁を消化しつつ、いよいよライバル高との激突。ようやくさわやかな野球の試合が見れる、わけはなく、殺伐とした殺人ペースボールが繰り広げられます。
途中敵の主将の含み針で心臓をつらぬかれて虫の息のキララ。しかしその時奇跡は起こりました。針に仕込まれた神経毒が、心臓の銃弾の毒を中和したのです。まさに毒を持って毒を制す!もう勝手にしてくれ!
そんな素晴らしい作品です。