というわけで7月21日DREAM.5(大阪城ホール)に行ってきまし。
DREAMとは、去年の今頃、外資系の圧力で消滅を余儀無くされた格闘技イベントPRIDEの後継的イベントです。
開場1時間前に到着。36度の猛暑も、すでにグッズ売り場などには行列が。コアなファンだけかと思いきや、女性の多さにもびっくりです。負けじとパンフとフェイスタオルを購入。中にはウン万円する“秋山成勲スワロフスキーTシャツ”もありました。誰が買うねん、と思いきや、何人か実際に着ているファンがいてびっくり。
15時、いよいよイベントスタート。“煽りVTRの神様”の異名を取る佐藤大輔の手による極上のオープニングVTRは、ナレーター立木文彦の絶妙な語りと相まり、唯一無二の出来。このVだけでチケット代2階席17000円出す価値があるぜ。(ニコニコ動画で“煽りV”“佐藤大輔”で検索しよう)
【第1試合】アンディ・オロゴンvs中村大介
ボビーの弟アンディとUWFの遺伝子中村の対決。アンディはタランティーノ映画などでお馴染み『ミザルー』で、中村は『西武警察2のテーマ』にのって入場。どちらの曲も僕のツボ なので、試合前からメロメロです。試合は格闘家がタレントを秒殺。
【第2試合】青木真也vs宇野薫
ライト級グランプリ準決勝。“バカサバイバー”の異名を取る青木が終始攻めて判定勝ち。宇野がピンチになるたびに、追っかけの女性ファン(通称カオルコ)の黄色い悲鳴がすごかったです。
見る側にも覚悟が必要な凄まじい熱戦に、まだあと8試合あるのにヘトヘトです。中にはすでに声が枯れているファンも。
【第3試合】川尻達也vsエディ・アルバレス
ライト級グランプリ準決勝2試合目は、誰もが予想した通りど迫力の殴り合い。結果川尻が撃沈しましたが、アルバレスも眼下を骨折して決勝戦は危険。男に生まれたからには、一度くらい顔がボコボコになるこんな殴り合い、やってみたいです。
【第4試合】ヨアキム・ハンセンvsブラック・マンバ
“北欧の処刑人”と“インドの毒蛇”の実力派対決。恐ろしいまでにキャラ立ちしてる2人の対決は下馬評通りヨアキム勝利。アグレッシブでおもしろい試合でした。
【第5試合】【第6試合】
つまんなかったので語らず。
【第7試合】山崎剛vs所英男
日本格闘技界きってのイケメン同士の対決。この2人、実力も伴いすぎているから困ったものです。両者の女性信者からの熱烈すぎる声援が気になるも、試合自体は素晴らしかったです。
宇野といい、所といい、山崎といい、女性ファンの多さたるや、最早格闘技はおたくの見るものじゃないなと。観戦歴13年のマニアには居づらい空間になりつつあります…。
閑話休題。
【第8試合】
秋山成勲vs柴田勝頼
故郷韓国ではCM、モデル、コンサートに引っ張りだこの大ブレイクも、日本ではヌルヌル事件(各自調査)以降ブーイングまみれの嫌われ者として、良い意味でも悪い意味でも注目を集め続ける“魔王”秋山。対するは“狂犬レスラー”柴田勝頼の一戦。怒号にも似た1万人のブーイングにも眉ひとつ動かさない秋山の佇まいは正に“魔王”。柴田を一蹴。
【第9試合】
アリスター・オーフレイムvsマーク・ハント
ヘビー級2人のド迫力ファイト!…になるかと思いきや、アリスターが関節技で秒殺。
【メインイベント】青木真也vsヨアキム・ハンセン
アルバレス棄権のため、リザーバーのヨアキムが決勝戦へ。序盤は青木がグラウンドの攻防で優位に立つも、宇野とフルラウンド戦ったのが響いたのか、端から見ても疲れが見えてきた青木を、ヨアキムが上からタコ殴りでKO勝利。新チャンピオン誕生に会場大爆発!
なんというか、上辺だけじゃなく、体の芯まで痺れた極上のイベントでした。
こんなの見せられたら、その反動で日頃無感動になるのは当たり前なのです。
PRIDE消滅とともに一旦区切りがついたかに見えた僕の格闘技熱も、再び再燃して来ました。来週早々は久々に道場に顔出して格闘技の真似事してきます。