GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

2324★ODD PIRTY in 梅田TRAD

2024年01月15日 | 横道坊主
梅田TRADで横道坊主ワンマン『2324★ODD-PIRTY』

四ツ橋の行きつけの床屋GOLDで忍さんにヘアカットしてもらって気合い充分、寒空の下1時間半並んで久々の最前ゲット。

そして18:00開演。

感情をくしゃくしゃにされて、泣いたり笑ったり忙しかった。終わってみれば、休憩なし4時間、ぶっ騒ぎっ放しのロックンロール。

つりそうな足をさすりながら、幸せな余韻に浸る帰路。

横道坊主と出会って今年で20年、彼らの40周年の歴史からすればようやく半分。たったの半分。まだまだ新米。所謂ひよっこ。

我が青春はまだ始まったばかりなのだ。


…などと、表向きはさわやか(?)に楽しんで来たフリをしているけれど。

実は当日はお腹の調子が悪くて、それ自体は軽くて大した事なかったのだけど、悪化するのが怖くて朝ごはんはパン1枚だけ、お昼ご飯は食べられず、その結果、ライブ中に脳に糖分が足りなくなり、中々の頭痛が…。

携帯してたのど飴で糖を補給したら落ち着いたけど、その後は「復活」→「はしゃいで糖不足」→「のど飴」→「復活」…を何度も繰り返す事に。本番に弱い男です。

そんな、ぼんやり感と変なハイテンションが行き来する、不思議な世界の中で味わったライブは、思考よりも本能や肌感覚が冴え渡り研ぎ澄まされ、音が刺さる刺さる。

しんどかったけど結局いつもの倍楽しめたような。怪我の功名とはこの事か(?)。

ただそれ故に、この感想にも若干のトリップ味が感じられるかもしれません。(ん、いつもか)

悪しからずご了承の程…😌


年始恒例の30曲超えたっぷりセトリの中で、ロックミュージック的な意味で1番ドキドキしたのは、17枚目のアルバムの2曲目に収録されているあの曲だった。

カラオケで何度も歌っているうちに気付いたけど、実は間奏の割合が多い曲のため、現リズム隊の演奏の妙が存分に味わえて、素人目ではあるけど色んな発見があって、めちゃくちゃ興奮した。

義人さんのボーカルに呼応する今井さんのコーラス&シャウトにもニヤニヤさせられっぱなし。

そしてそれらがひと塊りになってグワーーーッて迫って来るのだから、たまらない。最高。

ちなみに、個人的には16枚目と17枚目のアルバムが、「アルバム」の作品完成度としては屈指だと思っています。


先日発売されたセルフカバーベストアルバムが初期曲中心のラインナップだった事もあり、それらの曲がたっぷり多め、往年のファン感涙のセトリだったかと。

ただ、個人的にはその時代の横道坊主体験が皆無なので、その辺りへの思い入れはあまり、というか全然なかったりする。

基本的に場当たり的な反抗心だけのヤンキー的なロックは嫌いな事もあり、横道坊主の初期曲に対しても、初めの頃は誤解して敬遠してた時代もあった。

それでもそこかしこから発せられる、反骨心の皮を被った詩的な優しさと行間は、今井節以外の何物でもなかった。それと気付いた時から、遅ればせながらガンガンどハマりして、今では大好きな曲ばかり。

それに、例え初期メンバーの時代を知らなくても、同じ曲は過去に足を運んだ20年110回のライブの中で何度も聴いている。

自分にとって、初期曲を聴いて込み上げるのは、木谷さん、潤さんが居た頃の横道坊主と過ごした時の思い出なのだ。(林田さんのサポート時代も含んでます)


『Crush』は、一見「感謝」や「応援」(の相互関係)がテーマっぽくて、実際そうなのかもしれない。(違うかもしれない)

でも個人的には、あんなにも自己の内面を掘り返して来る曲はなくて、ライブで聴く度になんだか隠してた内面を丸裸にされた気がして、ボロボロと止まらなくなる。

もちろん、それは自己嫌悪的な涙じゃなくて、さらけ出したこちらに対して、「それでいいんだよ」と優しく寄り添ってくれる歌詞や演奏の優しさに対して。

…そんな経験を宗教以外で味わえるのも、案外ロックならではの妙味なのかも。

「宗教」という言葉が誤解されそうだけど、勿論カルト的、盲信的な意味合いは含まれてなくて、ひとつの曲について、制作者の意図を超えたものを聴き手が勝手に見出して、受け止めて、人生の彩りにしてしまう様子に、とても宗教っぽい根源的な優しさと美しさを感じるな、と。

あくまで個人の世界観内ではこう見える、こう感じる、こう楽しんでる、というだけの話なので、的外れに思えたらご容赦ください。


義人さんがMCで「つい喋り過ぎてしまってライブが長引いてしまう」と、何度もフラグ的に自戒していた。

たしかに饒舌に過ぎるし、なんなら昨夜もハッとさせられるワードが幾つか、未だ心に焼き付いたまま。義人さんのMCは横道坊主ライブになくてはならない大切な要素。

でもそれと同じくらい、ライブのセトリ順やパフォーマンスから発せられる、目に見えないメッセージがいちいち色濃くて、畳み掛けて来てたまらないのも横道坊主なのだ。

最近口に出して言わなくなったあの手やこの手についても、腹の中ではしっかり受け止めて戦っているのだと、ライブ中の一挙手一投足が雄弁に物語っていた気がする。

…これも個人が勝手に感じ取ってるだけの妄想かもしれないけど。(その通り)


最後に、ここ数年の間に度々見られるようになって来た、カバー曲の演奏について。

はなわさんだったり、シーナ&ロケッツだったり、三宅伸治さん、清志郎、チェッカーズ、TH eROCKERS、ジュリー、Johnny Tkunders & Heartbreakers、頭脳警察、ルーク・ブライアン…(間違えてたらごめんなさい)

客席も毎度大盛り上がりのこの企画。

しかし悲しいかな。

今まで自分が知っている曲に出会った事が一度もない。本当に一度も。

それは、世間一般的に認知されている音楽にはてんで興味がなく、自分が好きな数組のバンドしか追いかけてこなかった我が嗜好のせいなのだけど。(世代的に横道坊主メンバーや、ファンのボリューム層から若干ズレてるのもあるかもしれないけど)

曲名が発表された時のサプライズ的な喜び、一度味わってみたいけど、そうなると横道坊主のライブでスキマノザラシや筋肉少女帯や喜納昌吉やMONGOL800とかをカバーしてもらうしか…。

…可能性は低いけど、めちゃくちゃ見たい😂


思いのままに吐き出し過ぎて、もはや皆様の昨夜の幸せな余韻すらぶち壊してないか心配ですが。

今年も変わらずこんな感じなので、どうぞよろしくお願い致します😅