大槻ケンヂの小説『縫製人間ヌイグルマー』(角川文庫)を買ってきました。
同氏のエッセイは良く読むのだけど、小説は『くるぐる使い』以来。
のほほんとしたエッセイならともかく、真面目な調子の小説の場合、オーケンの顔がちらついて感情移入し辛いんですよ…。
とはいえ、特撮(=オーケンのバンド)の同コンセプト曲『ヌイグルマー』の秀逸さも手伝い、思わず購入してしまいました。
家に帰って、冒頭だけ読もうとパラパラ。
すると、なんだ、これ。
あまりの面白さに、そのまま完読!
ホラー&スプラッタテイストの中に、ひねた文体と、ヌイグルミの醸し出す可愛さと哀愁が最高のエスプリとなり、真似のできない世界観が現出。
ところどころに配置された心地好い頓知が絶妙で、と言って難解さは全くなく、非常にサクサク(オーケン風)読み進めることができます。
こりゃたまらんっ。
「不必要にヒラヒラのついた服」「赤ちゃん人間」「綿いっぱいの愛を」など、オーケンファンならトキメキ間違いなしのキーワードも豊富に散りばめられていて、思わずニヤニヤ。
『ドーベルマン刑事』のマグナムを装着した片腕ロリータに対し、ヌイグルミのブースケが風車の理論を駆使して対峙するシーンなど、読み手の想像力を絶頂の域までまで導く名場面も続出。
“人類の危機を救うべく、ぬいぐるの超人が高円寺~中野間を愛と血と綿と炎で多いつくす”
活字嫌いにもオススメできる一冊!
同氏のエッセイは良く読むのだけど、小説は『くるぐる使い』以来。
のほほんとしたエッセイならともかく、真面目な調子の小説の場合、オーケンの顔がちらついて感情移入し辛いんですよ…。
とはいえ、特撮(=オーケンのバンド)の同コンセプト曲『ヌイグルマー』の秀逸さも手伝い、思わず購入してしまいました。
家に帰って、冒頭だけ読もうとパラパラ。
すると、なんだ、これ。
あまりの面白さに、そのまま完読!
ホラー&スプラッタテイストの中に、ひねた文体と、ヌイグルミの醸し出す可愛さと哀愁が最高のエスプリとなり、真似のできない世界観が現出。
ところどころに配置された心地好い頓知が絶妙で、と言って難解さは全くなく、非常にサクサク(オーケン風)読み進めることができます。
こりゃたまらんっ。
「不必要にヒラヒラのついた服」「赤ちゃん人間」「綿いっぱいの愛を」など、オーケンファンならトキメキ間違いなしのキーワードも豊富に散りばめられていて、思わずニヤニヤ。
『ドーベルマン刑事』のマグナムを装着した片腕ロリータに対し、ヌイグルミのブースケが風車の理論を駆使して対峙するシーンなど、読み手の想像力を絶頂の域までまで導く名場面も続出。
“人類の危機を救うべく、ぬいぐるの超人が高円寺~中野間を愛と血と綿と炎で多いつくす”
活字嫌いにもオススメできる一冊!