GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

赤誠・緑陰・青鳥

2023年02月09日 | スリルラウンジ
スリルラウンジの新譜3枚が、ようやく手元に勢揃い。感想を書きます。いつもの通り独りよがりな世界観による物なので、予めご了承ください。

--1枚目『赤誠』--

1. Baby chuck 
すでに「最高」が出揃っているスリラジのインスト曲。ここに新曲が割って入るのはとても大変。なのに見劣りしないどころか、1番「らしい」曲だったりするのだから、やはりスリラジちゃん、侮り難し。(何様)

2. 未来を憂うのは僕らの仕事じゃない
今回の新発表曲の中で、おそらく日の目を見るまでの期間が1番長かったであろう曲(多分)。そんな、シンプルなメロディに込められた熟成の妙も、あの人のコーラスに全て持ってかれるのだけど。独特のハイトーンボイスによるコーラスが予想に反して曲にしっくり来て、なんだか意表をつかれた嬉しさにニヤニヤしてしまいました。

3. Calling 
この曲を初めて聴いたのは、たしか190ライダーとの2マンツアーだったような(違うかも)。もう10年以上前になるのか。以来、たまに演っても年に1,2回、聴くたびにアレンジが違うし、なんなら全く聴けない年も。※全てのライブに行っているわけでないし、個人の体感です。それだけ大切に試行錯誤されて来たのだろうな。そして、今井さんの歌声との相性も相まって、抜群に染みる曲。

4. Flow Friction 
スリラジの初期と近年の違いといえば、(個人的に感じるのは)曲の自由度の高さじゃないかと。以前は「スリラジのスタイル」みたいなのが一貫して感じられてクールだったたけど、近年は、もちろん「らしさ」は担保されつつも、いろんな色の「スリラジ」が見えてとても華やかに見える。それが永年の変遷によるのか、何かのきっかけで急変したのか、それはわからないのだけど…。

この曲と出会った時に、ふとそんな思いが頭を巡ったんだよなあと、今更思い出したり。

※しつこいですが、くれぐれも1ファンによる個人的な世界観の中での話です。的外れ上等でお読みください。

--2枚目『緑陰』--

1. 1980
レイコさんとヒデオさんのユニット「Bone & Cell」(と書いて豚骨と読む)で演奏されたのが、この曲の初見だったので、ベースとドラムだけで最後まで進行する曲だと思ってた。リズム隊だけの音なのに、なんでこんなに小気味良くメロディックなんだろう。そんなうっとりした気持ちも、良いとこでイマイさんが出て来て全部持ってった!(注:あくまで個人の世界観でそう見えてるだけです)

もともと3人でやる曲だったのか、それとも「豚骨」のナンバーシリーズだったのを、イベントの形に合わせて手を加えた結果できた曲なのかは、ちょっと知りたい。

2. Chocolate Knife
初めて聞いたのは名古屋だったかな。最初は『Grief Chocolate Knife』という名前(つづり自信なし)で、「覚えにくいからグー(グリーフ)、チョキ(チョコレート)、パー(ナイフの形)で覚えてね」という事だったので、すぐにメモってしっかり覚えた途端に名前が変わったというスリラジあるある。後述の『ギターノイズ』とは同時期に発表されたので、兄弟曲的なイメージを勝手に持ってる。無論、どちらも大好きな曲。

3. ブラザー
この曲も、190ライダーとの2マンツアーで初めて聴いた。覚えてるのは、同ツアーの京都拾徳で、『JUN』からメドレーっぽくこの曲に繋がった時の事。190ライダーのベースとして帯同してた橋本潤さんの前でのこの2曲。このツアーで1番と行っていい程、しびれました。その頃からは、かなりバラード寄りに変遷したような。大切な曲という事で、かなり試行錯誤したのだろうな。

4. emotion
スリラジの歴史を、個人的な解釈に基づいて1,2,3期の3つにわけるとしたら、1期は結成からサードアルバムあたり、2期は『背と腹』や『ピンアフ』や『バタフライ』がお披露目された辺りから4枚目のアルバムにまとまるまで、それより後から現在までを3期と位置付けるとして、この曲は3期を象徴する曲だと思っていて。今回のシングル3部作をひとつのアルバムと見て、仮にシングルカットを選ぶとしたら、この曲か『Flow Friction 』が真っ先に頭に浮かふわ(カップリング曲は『ギターノイズ』でお願いします)。反面、もしファーストアルバムにこの曲が入っていたらと想像すると、かなり浮いた存在になりそう。その辺りからバンドの変遷に思いを馳せると、とても味わい深い心地に。

--3枚目『青鳥』--

1. NEW DAY
またまたインスト曲。もうね、ここまで粒揃いが並んでしまったら、一度インスト曲だけでライブを一本やっちゃっても良い気がするのです。豚骨の曲を含めたら2マン時位のセトリ量にはなりそう。勿論イマイさんの歌は何にも変え難く、ともすればワンマンを歌有りとインストの前後編に分けるのも有りかも。

2. ロックちゃん(仮)
うまく説明できないけど、(仮)が取れてないのを見て、すごく嬉しかった。あと、初めてヒデオさんのシャウトが何て言ってたのかがわかって、幾年か越しにスッキリ。それと、レイコさんはぜひ美里ウィンチェスターHHRの次期アルバムで1曲Wボーカル曲をげふんげふん。

3. ダリア
まだ横道坊主をよく知らない20年ほど前、行きつけのCD屋の閉店半額セールで見かけて、「あ、グレート・サスケの入場曲のバンドだ」と購入したアルバム『紅蓮』。イマイさんが歌う『追憶の道より』にガツンと胸打たれたあの頃を思い出した。横道、スリラジ両方を含めた中で、純度100%に近いイマイさんが堪能できる曲なのでは。

4. ギターノイズ
この曲を聴き終わった瞬間、この数年宙に浮きっぱなしだったあれやこれやが、パタパタと当てはまっていく音がした。ここまで長かった。そりゃ長くて当たり前だろうと、信じて待ち続けた。想像してたのと比べて3倍くらいは待つ事になったけど、待った甲斐以上の景色がそこにあった。やはりスリラジはスリラジだった。嬉しくて泣けた。さあ、これからだ。東へ、西へ。会いに行こう。見届けよう。