男たるもの、料理のひとつやふたつできて当たり前な今日び、ああ、そうかい、そこまで時代が欲するなら、如何ともし難い、いくら怠け者の俺でも重い腰を上げて、やればできるってとこを見せてやろうじゃないか、ふん、へん、ちっ、と気合を入れて早5年、ここぞとばかりに試みました。
品目は「スパゲッティ」。そう、イタリアンです。理由はいたって明快、学生時分、イタ飯屋でバイトしていたため、なんとなく見よう見真似しやすそうだったのと、ゆでるだけだし簡単そうだったのと、女の子に自慢したときに受けがよさそうだったからです。もう一度言います。女の子受けがよさそうだからです。
まず、ナベに水をたっぷり入れて、塩をぶちまけ、沸騰させ、麺を目分量でぶちこみ、しばらく放置し、その間、熱したフライパンにオリーブオイルを適当にひき、鷹の爪1かけらと、にんにく少々をぶっちぎってインサート、次いで、鮭のほぐしたのと、ベーコンと、えりんぎの割いたのんを放り込み、適度に炒めて、バター&しょうゆなんかとまぜまぜしておき、麺がゆであがったら、フライパンにぶっこみ、オリーブオイルとあえて、ぐっちゃぐちゃにミックスして、バジルと黒胡椒をふりかけます。ここまで一度も味見をしないのがポイント。
サラダは、サニーレタスを手でブチブチちぎって、冷蔵庫で冷やしておいた皿に盛り、プチトマト、カリカリに炒めたベーコン、輸入雑貨店で奮発して買った高級チーズをトッピング。面倒くさがらずに、しっかり栄養面での気休めをしておくこと。
完成。押忍。