立憲民主党が来年の参院選までに政権構想を纏める意向を示したことが報じられた。
野党第一党が「影の内閣(シャドーキャビネット)」を組織して政府の政策に対する対案を提示して有権者に選択を問うことは、19世紀末からイギリスで定着した。日本でも1991年に社会党がシャドーキャビネットと銘打って組織し、当時は政権を担える2大政党と・政権交代も可能な土壌が誕生したともてはやされたことを記憶している。しかしながら、社会党の退潮・分裂による少数野党の乱立によって、構想は胡散霧消してしまった。以後、下野した自民党を含めて野党第1党が名を変えて同種の組織を作ったが、いずれも政権奪取後に影の内閣で提言した政策や閣僚が新政権に引き継がれることは無かったために、いつしか国民のを目を引くこともなくなった。調べた限り現在、影の内閣を組織している野党は、第1党の立民党を含めて存在していないと思われる。表題の「立民の政権構想」に話を戻すと、結党以来1年近くもなるのに、野党第1党として政権構想が無かったことに驚いているものの、党首討論を避けたこと、モリ・カケに拘る理由が理解できた。立民は政府の政策追及のベースとなるものを持たないために、政府の誤謬と倫理違反しか追求できなかったものと考えられる。加えて、枝野代表は政権構想の発表時期を参院選前としていることについて「現在(国会期間中)は政府の法案のみ注視されるので伝わり難いため」としているが、有権者を馬鹿にしたもので「自党の政権構想に照らせば、法案はかくあるべき」と論戦するのが政党の姿ではないだろうか。
国会議員には国費による1名の政策秘書が認められているため、立民にも50名近い政策秘書がいると思う。彼らは議員個人に所属しているが、党として彼等の力の何パーセントかを結集することはそれほど困難なことではないだろう。それらの手段を用いれば「政権構想の叩き台」程度は1か月もあれば立案できると思うのだが、彼らが週刊誌情報のスクラップに全力を尽くしているのかとも思えば・・。