もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

マイナンバー考

2022年10月14日 | 社会・政治問題

 マイナンバー制度改革が加速の兆しを見せている。

 改革推進は、マイナンバーと銀行口座の紐付け、運転免許証・健康保険証との一体化で、これが完成すれば、漸くにIT中流国くらいまでには到達できると思っているが、一部には個人情報の一元化を危惧する意見もあって更なる曲折も考えられる。
 平成27年のマイナンバー制度発足時、現在取り沙汰されている事柄はすぐにでも行われるであろうと期待してマイナンバーカードを作ったが、期待したほどの利便性向上は実現せずに却って紙ベースの様式にマイナンバーを手書きしなければならないという煩雑さだけが追加された結果にしかならなかった。
 マイナンバー制度を「徴兵法」と国民を煽った結果デジタル化停滞を招いた政治家、個人の懐まで政府に握られると心配した国民は、今もって同様の趣旨でマイナンバー制度に反対しているのだろうか。各国で行われたコロナ給付金の支給ひとつをとっても、1週間で配布できたIT先進国に比して3か月も要した実情を観る限り、マイナンバーの効果は明らかであると思うのだが。
 悪口を承知で展望すると、個人情報を政府に握られることを恐れる人は、何か後ろ暗い点・脛に傷を持っているのだろうか。マイナンバー制度が完備されれば、懲戒された桃色教師が別の都府県で教職を得ることや、医師免許の無い人間が偽医師として働くことはできなくなるし、二重国籍を有耶無耶に幕引きした蓮舫議員も情報漏洩に怯える毎日になる。さらには、セキュリティー・クリアランス(適格性評価)の認定が必要とされる階層にとって個人情報の一元化は、脅威そのものとなるかもしれないが、国賊・非国民排除には有効なツールであるとも思っている。

 河野デジタル相に関しては、一郎~洋平~太郎と続く家系DNA、防衛大臣として代替計画の無いままのイージス・アショア白紙化、外務大臣としての専用機要求等によって、全幅の信頼は置けない人物と思っているが、将来のためにもマイナンバー制度改革は実現させて欲しいと願っている。しかしながら、その場合にあってもハード構築が中国の影響を排除できるものであるかどうかは常に監視すべきであるとも思っている。

 デジタルツールが利便性と危険性の両刃の刃であることは承知しているが、セキュリティーシステムも並行的に強化されていることもあって、マイナンバー制度は将来的に避けて通れない途であると思っている。我々も、徒に政治家の妄想・妄言に捉われず、虚心に利便性と個人情報の兼ね合いを天秤にかける賢明さが必要であると思っている。