ワシントン近郊の、レーガン国際空港で着陸態勢の小型旅客機と陸軍ヘリが空中衝突して、67人が犠牲となった。
事故原因の究明はこれからであるが、トランプ大統領や関係者からは「管制ミス」を指摘する声が聞こえる。特に大統領からオバマ・バイデン大統領が旗振りしたDEI政策の影響が航空機の管制業務の質を低下させてことを匂わせる発言がなされた。
発言の真実性に関しては何とも言えないが、米経済界やEUの動きを俯瞰すれば単なる政敵叩きと切って捨てられないように思える。
発言の真実性に関しては何とも言えないが、米経済界やEUの動きを俯瞰すれば単なる政敵叩きと切って捨てられないように思える。
アメリカでは、バイデン政権末期から証券市場への上場基準にあったDEI目標が廃止され、大企業は相次いでDEIの部署や規模の縮小を表明している。EUでもDEI数値目標を縮小する動きが各地で相次いでいる。
DEIの概念に含まれる移民と少数者について考えてみた。
アメリカンドリームに代表される社会の活性化は、移民やマイノリティーのうちの「うつろう人々」の血の滲むような努力で達成されるので、当初の差別は低賃金を厭わない頑張りが自国民の単純労働者の職を奪いかねないいう懸念で起きるが、時代が進めば「うつろわぬ人」が増えて治安悪化や文化破壊の原因となることに忌避感でなされるように思える。その「うつろわぬ人々」を含めてDEIという括りで一括保護することは、「うつろう人」やDEIで保護された者に席を譲らざるを得ない人の競争意欲を奪って、理想とする社会の活性化には寄与しない事例が起きてしまうように思う。
日本でも外国人定住者が増えているが、中国人によるアパートの事実上の占拠や川口市のクルド人の状況を観る限り、彼等の多くが「うつろわぬ人」であるように思う。EUの調査でも、現住地の制度・文化よりもイスラムに忠実でありたいとする意見は世代を追って増加し、移民4世になると7割にも達するらしい。
女性の自立や男女平等運動に尽くした平塚らいてうは、法律による定量的な保護を求め、与謝野晶子は女性自身の意識改革を優先すべきとして、目的は同じながらも袂を分かったとされる。
日本でも、人類愛と云う高邁な理想を掲げてDEIを法的に推進しようとする意見があるが、DEI括りで一括保護すべきか、「うつろわぬ人」をどうするのか、避けて通れない時期にあるように思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます