もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

韓国の少子化事情を知る

2022年04月05日 | 韓国

 韓国の少子化事情を知った。

 韓国経済は好調で、労働賃金は日本を追い越しGDPでも日本を猛追している現状からは、信じられない思いがした。
 女性1人が生涯に産む子供を表す合計特殊出生率が0.81、OECD(経済協力開発機構)加盟38ヶ国中で1を下回っているのは韓国だけで、英オックスフォード大の高齢化問題研究所は韓国を「地球上から最初に消える国」に挙げているらしい。
 少子高齢化に危機感を持っている日本でも、合計特殊出生率は1990年代後半から1.2~1.4を維持していることを考えれば、韓国の少子化は想像以上であるように感じられる。しかしながら、日本が慢性的な低出生率であるのに対し、韓国は2018年以降急激に低下して1を割り込んだとされていることから、施策次第で鈍化できる可能性を持っているようにも思える。
 しかしながら、経済好調下での急激な少子化傾向には韓国特有の諸事情があるともされているために、歴代政府が過去15年間に総額36兆円にも及ぶ予算を投入しても回復できないようで、尹錫悦次期大統領が公約した「出産後1年間、毎月10万円を支給する」も、歴代政権の失敗例の2番煎じでカンフル剤効果は疑問視されている。

 自分はこれまで「暮らし向きが豊かになれば人口は増える」と単純で、日本統治下の朝鮮半島で人口が劇的に増えているのは国民が豊かになった証で、韓国朝野が主張するような「日本が食糧の6割を略奪したために、国民は塗炭の苦しみと飢餓にあえいだ」という主張は荒唐無稽としていた。近世までは困窮度と出生率は逆比例の関係にあったと今でも思っているが、現在にあっては価値観の多様化から、その相関は通用しなくなったようで、考えを改める必要があるようである。

 ここまで書いて、「待てョ!」と思い至った。洟垂れ小僧時を思い返せば、村長さんや分限者の家庭は「出来の良い一人っ子」が多かったように思う。とするならが、今も昔も「暮らし向きと子供の数には相関関係が無いのか」とも考えられる。
 ともあれ、韓国の少子化を心配するよりも日本の現状を案じるべきで、オックスフォード大から「2番目に消える国」とされないような施策と若者の奮起を期待するところである。


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