もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

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太陽系第9惑星は?

2019年05月12日 | 科学
 太陽系第9惑星が存在する可能性が低いと、英国ケンブリッジ大学のチームが発表したので、惑星について勉強した。
 我々世代は、太陽系の惑星は9個と教えられててきたが2006年に冥王星が準惑星に格下げされて8個と定義されたものの、2008年に神戸大学、2016年にはカリフォルニア工科大学が太陽系外縁天体の軌道シミュレーションから第9惑星の存在を推測していた。今回のケンブリッジ大学の新説は、第9惑星が存在しなくても太陽系外縁天体の重力を足し算(理解はできないが)すれば、それらの軌道は説明されるために、第9惑星の存在を否定若しくは疑問視するというものである。そもそも惑星とは、「夜空をふらふら動いて見える」ということから惑星と呼ばれていることを知ったが、2006年に国際天文学連合(IAU)で定義した「惑星」とは《(a)太陽の周りを回る。(b)十分に大きな質量を持ち、自分の重力でほぼ球形にまとまっている。(c)軌道近辺に他の天体がない。》とされ、冥王星は(a)と(b)は満たしているものの、(c)については冥王星の軌道付近に同程度の天体(EKBO)が多数あることから、他のEKBOとともに新設された準惑星のカテゴリーに再分類されたものである。なお、準惑星については現在のところ冥王星を含めて5個とされているが、増える可能性があるともされている。この際にと思い冥王星についても勉強した。冥王星の直径は2370kmで質量は月の1/5程度であり、自身の半分の直径1208kmを持つカロンを始め5個もの衛星を有している。こんな小さい星であるにも関わらずメタン、窒素、一酸化炭素を主成分とする大気が存在しており、冥王星の表面はこれらの氷で覆われているそうである。2015年7月13日にアメリカの探査機ニュー・ホライズンが撮影した画像を見ているが、「氷の天体」のイメージ(水晶玉のようなすべすべした表面)からは程遠い、凹凸が激しい星のようである。

 天文学者を含む科学者の頭脳・想像力と努力に加えてコンピュータはいろいろ謎を解き明かしてくれる。明日の米には関係しないが、我々の想像力を刺激してくれる有難い存在である。夜空を見上げても星の瞬きもはっきりしない視力であるが、夢とロマンを持って太陽系第9惑星の存否確定を待つことにしたい。



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