glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

カトリーナ被害の元凶は?

2005-09-05 07:56:29 | Weblog
 ハリケーンカトリーナの被害の大きさに驚いています。残された人達の殆どが黒人であり、車を持っていなかったと言うことも驚きでした。
 戦後の日本人が憧れ、繁栄を夢見て追いかけて来た国、アメリカが如何に歪な国であったかを映像を通して私達は見極めることができました。

 昨日ふとテレビをつけるとブッシュ大統領が政権を獲得した後ルイジアナ州の自然保護予算が如何に少なくなったか、そして2003年後つまりイラク戦争開始前後更に減らされたかを棒グラフで示された映像が現れました。
 驚いた事に、ルイジアナ州には州兵が2万人いたそうです。その内の7500人はイラクに送り込まれました。そして彼らと共にそれに見合う数のトラック・給水車等の装備も共にイラクに送り込まれたということでした。ですから、災害を予測した時点では人手も装備も不足していたのです。

 友人の弟はニューオリオンズの近くに住んでいるということです。幸いにもこの度は被害を免れたけれど、そのあたりは元々湿地帯で自然保護を怠るとすぐに洪水になるほどの低地だそうです。

 
 今朝のニュースですがブッシュ大統領は政府非難に対し、<州が住民を強制退去させなかったのが被害拡大の原因だある。災害援助の指揮権を政府に渡しなさい。>と責任を州政府に転嫁したということです。
 州政府は<指揮権を国に渡すと治水保護等すべての責任が州政府の責任に転嫁される>と指揮権を渡すことを拒否したということでした。 

 日本政府は早速高額の援助を送る事を決定しました。自国民を顧みず、戦費に莫大な予算を費やし、世界の平和を脅かしているアメリカを援助する為に、私達の税金を使わなければならないのか私には分りません。私達の周囲にも援助を必要としている人は大勢います。しかし、ホームレスなど一般社会から一度外れた人々が、元の生活に復帰するには多くの援助が必要なのに国が何か政策を打ち出したを言う話は聞いたことがありません!

 ニューオリオンズでは略奪が横行していました。ある人は一部の人の仕業、哀しいできごとと話していました。しかし、阪神大震災の時、被災地では人々は助け合いこそすれ、略奪などありませんでした。世界の多く人々は日本人の清さに驚愕したと書かれたのを読んだことがあります。例え一部の人の行いであっても人心の荒廃がうかがえます。

 私はアメリカ政府が世界の警察官を目指し、自国民を顧みないその傲慢さと貧困に苦しむ人々が存在している現実がハリケーン被害を拡大していると感じています。
コメント (11)
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