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生きること:過去と未来とエスペラントと

世界の先住民族、そしてアイヌを知る

2008-12-03 13:29:31 | 平和
 11月29日世界の先住民族、そしてアイヌを知るというセミナーに参加しました。

 感じることが多かったのですが自分の中で整理ができない問題が沢山あり報告できませんでしたが、多くの方に考えていただくために簡単に書きとめておきます。

 講演者は二人。
 はじめに先住民の運動を国連で支援しているNGO、市民外センターのK氏が2007年『先住民の権利に関する国連宣言』が採択されるまでの世界の流れと活動されている方々を紹介されました。

 次に先住民サミット共同代表のS氏のアイヌとして差別された自分と友人の経験についての話がありました。心が痛みました。私は東北育ちです。地名にアイヌ語から来たといわれるものがあるだけでなく、時にはあの人にはアイヌの血が入っているそうよというような噂を耳にすることあったのです。

 世界エスペラント大会でもどうやって民族語を子孫に伝えるか活動している人たちの会に数回参加しました。
 親からの言葉が子どもに通じなくなることは日常的なことが伝承されなくなることつまり、文化の伝承が困難になるということなのです。
 アイヌの人達は日常使われなくなった言葉をどう再構築し、それを日本政府はどう助けるのでしょうか。

 最近まで大阪に住んでいた方から、アイヌ文化を発展継承するのは良いことだが。と、意見がありました。大阪の生野地区には韓国人が多く住んでいて自治権が欲しいと運動している。文化発展は良いが政治的独立を目指すのはどうかと思うという言うことでした。

 それに対し、北海道はアイヌモシリだ。かれらは日本政府に土地を奪われたのだ。言う意見もありました。

 アイヌの人達が北海道で自治権を目指し運動するのかどうか私には憶測できません。それは彼らが決めることです。それらの運動に遭遇した時、私達は支持するかどうか自分の立場を決めればよいと私は思っています。

 私の孫はドイツにいます。日常耳にするのはドイツ語のみ。父の言葉を教えたいと1歳過ぎた頃から週1回日本語補習学校に通わせています。今2歳半、電話で話をしていると日本語の単語やドイツ語の文で答えます。祖先が培ってきたものをやはり理解して欲しいと願っています。

 アイヌの人達も願いは同じと感じました。
コメント (8)
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