ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

盲導犬:JTBのパック旅行、「受け入れ宿ない」と拒否 女性客「法知らぬ対応残念」

2009年07月02日 00時22分22秒 | 障害者の自立
 兵庫県宝塚市で盲導犬と暮らす女性が今月、同県豊岡市の城崎温泉行きのパック旅行に申し込もうとしたところ、旅行代理店に「盲導犬を受け入れられるホテルや旅館がない」と一時断られていたことが分かった。盲導犬を含む補助犬の宿泊受け入れは「身体障害者補助犬法」(02年施行)で義務づけられており、女性の指摘で結局、宿は確保し、旅行はできたが、女性は「法律を知らない対応で残念」と話す。

 パック旅行を申し込んだのは、宝塚市で盲導犬「エレナ」(メス、3歳)と暮らす中山君江さん(59)。今月5日、家族が兵庫県内の「JTBトラベランド」支店を訪れ、盲導犬を同伴することを伝えると、従業員が旅館やホテルに問い合わせ「老朽化などの理由で対応できる施設がない」と返答したという。

 しかしインターネット上などで「盲導犬可」と記載している宿が複数あったため、2日後に支店に電話で指摘。店側はうち1カ所のホテルから宿泊OKの返事を得て、今月27~28日に旅行したという。

 厚生労働省によると合理的な理由がない限り、旅館やホテルが補助犬利用者の宿泊を拒否することはできない。だが補助犬使用者団体が合同で05年に実施したアンケートによると、法施行後も2割以上の使用者が宿泊施設で同伴拒否を経験している。

 中山さんは「旅行先では宿も地元の人も親切な対応で良かったが、それだけに申し込んだ時のあまりにも法律を知らない対応が悲しかった。他の使用者のためにも行って実績をつくろうという気持ちで、出かけた」と複雑な心境を話す。

 厚生労働省は「ただちに違法とは言えないが、旅行代理店はきちんと法律を理解して旅館やホテルに説明することが求められる」と指摘する。

 日本介助犬使用者の会の木村佳友会長(49)は「補助犬同伴でも自由に旅行できるという法律があるのに知られていない。旅行代理店には積極的な役割を果たしてほしい」と期待する。JTB広報室は「社員の認識が甘かった。グループ全体に法律の周知を図りたい」としている

補助犬:専用トイレ、静岡空港に設置 日本で初めて

2009年07月02日 00時20分47秒 | 障害者の自立
 6月4日に開港する静岡空港(静岡県島田市、牧之原市)に、盲導犬など、補助犬の専用トイレができた。県に設置を働きかけた静岡市のNPO法人によると、搭乗前に排せつさせようとしても「どの空港にも適切な場所がなく、悩みのタネだった」と喜んでいる。

 厚生労働省は「空港に専用トイレを設けた例は聞いたことがない」と話している。

 専用トイレは空港ターミナルビルから約15メートル離れたコンクリートを打った一角。広さは縦3.1メートル、幅1.7メートルで、「補助犬のトイレ」と書いた看板を掲げた。床面を緩やかに傾斜させ、清掃時に洗い流しやすくした。

 補助犬は、排せつの訓練を受けていて、主人の指示があるまで我慢するという。

 NPO法人「県補助犬支援センター」の春田登喜男理事長(56)は15日、盲導犬「カール」と空港を訪ね、専用トイレの利用法を職員らと確認した。春田さんは「空港にわずかでも専用スペースがあれば、気兼ねなく排せつさせられる。他の空港でも同じ対応はできると思う」と話した

アイフェスタ:拡大読書器など視覚障害者用機器を展示--26日・和歌山 /和歌山

2009年07月02日 00時19分09秒 | 障害者の自立
 日本網膜色素変性症協会(JRPS)県支部は26日午前11時~午後3時半、和歌山市木広町5の市ふれ愛センターで、視覚障害者総合福祉機器展「アイフェスタ&なんでも相談2009in和歌山」を開く。

 県支部が「視覚障害者の生活の質の向上につなげよう」と、年1回開催。本や新聞などを画面に映す拡大読書器や音声で作動するパソコンなど約20点を展示する。

 正午開始の相談コーナーでは、治療や障害年金、就学などについて、眼科医や福祉職員、盲学校職員ら専門家が対応する。このほか、▽JRPS会員の声楽家、前川裕美さんのミニコンサート(午後0時半開始)▽メークアップセミナー(午前11時、午後2時開始)▽盲導犬体験コーナー--などもある。

 いずれも無料。県支部は「便利な機器が開発されても、視覚障害者自身には意外と知られていない。ぜひ気軽に体験してほしい」という。問い合わせは県支部事務局(電話073・459・1064、メールwakayama@jrps.org)へ

施設職員不祥事 根絶へ県が本腰 神奈川

2009年07月02日 00時16分59秒 | 障害者の自立
 今年に入り、県内の社会福祉施設などで、性的虐待など、利用者の人権を侵害する職員の不祥事が相次いで発覚している。県はこれまで、個別の特別指導監査などで原因究明や再発防止に努めてきたが、止まらない不祥事に、本格的な防止策に乗り出した。

 県内では1月に厚木市の知的障害者施設で女性入所者が職員から性的暴行を受けていた疑いが発覚、その後も障害者施設などでの着服や利用者へのわいせつ行為など4件が立て続けに判明している。

 松沢成文知事は6月、社会福祉施設などに対し緊急アピール。「県の福祉全体に対する不信につながりかねない。職員一人一人が自分にも起こりうる人権意識の問題と受け止めてもらいたい」として、不祥事防止に取り組む姿勢を示した。

 具体的には、7月1日から、県内の約4700の障害者施設や児童養護施設、有料老人ホームなどで、利用者への接し方や同僚との意思伝達などについて、職員の自己点検や施設管理者らによる点検などを一斉に実施。

 結果は各施設で改善につなげるとともに、浮かび上がった課題について県と県社会福祉協議会で協議し、改善策をまとめる。同時に県では、ガイドラインの作成や研修会の実施など、意識改革・業務改善の取り組みを進める。

 県の担当者は「支援はチームで進むはずだが、今回は周囲との連携がとれていない事実が共通してみられた。(これまでのように)“点”ではなく、“面”の取り組みで不祥事をなくしたい」としている。



今年発覚した県内社会福祉施設などでの不祥事5件

1月

・厚木市の社会福祉法人「紅梅会」運営の知的障害者施設で、20代の女性利用者に対し脅迫した疑いで職員が逮捕される。女性は性的暴行を受けたと訴えた


3月

・葉山町の社会福祉法人「幸保園」運営の児童養護施設で、園長らが運用費計約2000万円を私的流用していたほか、副園長が園児の体にマジックで落書きをしていたとして記者会見


6月

・小田原市の社会福祉法人「宝安寺社会事業部」運営の障害者施設で、職員が利用者の預かり金計約330万円を着服したとして、県が監査結果を通知

・綾瀬市の社会福祉法人「唐池学園」が運営する知的障害者施設で、職員2人が女性利用者に対し、体を触るといったわいせつな行為をしたとして、県が監査結果を通知

・小田原市の社会福祉法人「明星会」が運営する障害者施設に勤務していた30代の男性職員が入所利用者の預かり金約260万円を着服していたとして監査結果を通知