障害者が働きやすい職場環境をつくる努力や独自の工夫を行う企業(事業所)を「ハマライゼーション企業」として横浜市は表彰している。08年度区内からは新羽町にある、紙器加工販売会社ニッパ(株)(秋本りつ子代表取締役)が選ばれた。
この事業は07年度から実施されており、08年度は16社から応募があった中、4社が受賞。「ハマライゼーション」とは、「ヨコハマ・ノーマライゼーション」の略。障害の有無に関係なく社会生活を共にすることが望ましい姿と考え、雇用などをする市内企業を市が表彰する。業務内容などを広く紹介することで、他の企業にも障害者雇用の拡大を促す狙いがある。
創業当時から続く
今年で2回目となるハマライゼーション企業だが、同社ではこれまで障害者雇用をやってきたことが“普通”で、この事業を特に意識しなかった。しかし、「障害者雇用を美化する企業が増える中、彼らを商品化して、企業イメージを上げようとしている現状に、警鐘を鳴らしたかった」という理由で、今回応募した。
同社は1961年の創業以来、障害者雇用を続けてきた。きっかけは、近所の顔なじみの知的障害者を雇用したことだった。
77年、厚木の障害者施設から「一生に一度だけでも働くことを体験させたい」という要望があり、7人の障害者を実習生として2週間引き受けることに。しかし、一気に大勢の障害者を引き受けることに対して、当時の従業員に猛反対された。「自分の身内にいると思うこと」「障害を持つのも、明日はわが身」だと説得を重ね、実習後、2人を正式に雇用することになった。そこから、同社の本格的な障害者雇用がスタートし、社員教育にも尽力したことで、徐々に障害者を受け入れる土壌ができてきた。
現在、51人の従業員のうち10人が障害者。段ボールを使った組み立て業務などに従事する。「障害者職業生活相談員」の資格を持った8人の従業員が、仕事以外の生活面をサポートすることで、長期勤続が定着している。秋本さんは、「そこに障害者がいるから。“できることはしよう”という考えですね」と話す。
この事業は07年度から実施されており、08年度は16社から応募があった中、4社が受賞。「ハマライゼーション」とは、「ヨコハマ・ノーマライゼーション」の略。障害の有無に関係なく社会生活を共にすることが望ましい姿と考え、雇用などをする市内企業を市が表彰する。業務内容などを広く紹介することで、他の企業にも障害者雇用の拡大を促す狙いがある。
創業当時から続く
今年で2回目となるハマライゼーション企業だが、同社ではこれまで障害者雇用をやってきたことが“普通”で、この事業を特に意識しなかった。しかし、「障害者雇用を美化する企業が増える中、彼らを商品化して、企業イメージを上げようとしている現状に、警鐘を鳴らしたかった」という理由で、今回応募した。
同社は1961年の創業以来、障害者雇用を続けてきた。きっかけは、近所の顔なじみの知的障害者を雇用したことだった。
77年、厚木の障害者施設から「一生に一度だけでも働くことを体験させたい」という要望があり、7人の障害者を実習生として2週間引き受けることに。しかし、一気に大勢の障害者を引き受けることに対して、当時の従業員に猛反対された。「自分の身内にいると思うこと」「障害を持つのも、明日はわが身」だと説得を重ね、実習後、2人を正式に雇用することになった。そこから、同社の本格的な障害者雇用がスタートし、社員教育にも尽力したことで、徐々に障害者を受け入れる土壌ができてきた。
現在、51人の従業員のうち10人が障害者。段ボールを使った組み立て業務などに従事する。「障害者職業生活相談員」の資格を持った8人の従業員が、仕事以外の生活面をサポートすることで、長期勤続が定着している。秋本さんは、「そこに障害者がいるから。“できることはしよう”という考えですね」と話す。