県点字図書館(静岡市葵区駿府町)に設置されている県視覚障害支援センターの視覚障害生活相談支援員に、全盲の土居由知さん(41)が7月から非常勤職員として採用された。経験をもとに視覚障害者に生活支援などの情報を提供したり、使いやすい点字図書についてアドバイスしたりすることが期待されている。
県点字図書館は県が設置し、社会福祉法人「県身体障害者福祉会」が運営している。一般図書から点字図書、朗読を録音した録音図書を製作し、貸し出している。
図書館内にあるセンターでは、突然の失明などで日常生活に支障が出ている人から、生まれながらの視覚障害を持つ人まで、社会参加に向けた訓練を行っている。
今回、悩みや困難を抱える人に、視覚障害者の立場からアドバイスする非常勤相談員を初めて採用した。
土居さんは、東京都出身で、網膜芽細胞腫という病気のため、2歳半までに両方の眼球を摘出した。点字受験で立教大学文学部史学科に合格。卒業後は、福祉機器会社などに勤務し、コンピューターを使った仕事をしてきた。
「視覚障害者を直接支援する仕事がしたい」と2006年に退職し、職業訓練を受けていた。
今年6月、センターが相談員を募集していることを知って応募。受験者9人から1人だけ採用された。
雇用期間は来年3月末までだが、2012年3月まで更新できる。
妻と子ども2人を東京都内に残し、静岡へは単身赴任。
土居さんは「視覚障害者の支援は今までやりたかった仕事。静岡に骨をうずめるつもりで頑張りたい」と意気込んでいる。
県点字図書館は県が設置し、社会福祉法人「県身体障害者福祉会」が運営している。一般図書から点字図書、朗読を録音した録音図書を製作し、貸し出している。
図書館内にあるセンターでは、突然の失明などで日常生活に支障が出ている人から、生まれながらの視覚障害を持つ人まで、社会参加に向けた訓練を行っている。
今回、悩みや困難を抱える人に、視覚障害者の立場からアドバイスする非常勤相談員を初めて採用した。
土居さんは、東京都出身で、網膜芽細胞腫という病気のため、2歳半までに両方の眼球を摘出した。点字受験で立教大学文学部史学科に合格。卒業後は、福祉機器会社などに勤務し、コンピューターを使った仕事をしてきた。
「視覚障害者を直接支援する仕事がしたい」と2006年に退職し、職業訓練を受けていた。
今年6月、センターが相談員を募集していることを知って応募。受験者9人から1人だけ採用された。
雇用期間は来年3月末までだが、2012年3月まで更新できる。
妻と子ども2人を東京都内に残し、静岡へは単身赴任。
土居さんは「視覚障害者の支援は今までやりたかった仕事。静岡に骨をうずめるつもりで頑張りたい」と意気込んでいる。