ゴエモンのつぶやき

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知的障害者3人が初画集 自立目指しNPOが出版

2009年07月28日 00時33分52秒 | 障害者の自立
 知的障害者を支援する埼玉県川越市の特定非営利活動法人(NPO法人)「あいアイ」(粟田千恵子代表)が、プロの画家として自立を目指す知的障害者の男性3人の初めての画集3冊を出版した。

 収められた作品は計42点で、鮮やかな色使いやユニークな形の表現が特徴。粟田代表は「知的障害者は普通の人が思いもよらない発想で描く。障害が個性になっている」と出来栄えに自信を見せている。

 3人はいずれも川越市在住の岩崎喜裕さん(32)、青木正臣さん(27)、伊藤大貴さん(24)。

 岩崎さんは、鐘楼や蔵造りの建物など川越市の街並みが作品のテーマ。青木さんはギターや自転車など身の回りのものを軽やかなタッチで描き、伊藤さんは富士山のさまざまな表情を丹念に描写している。

 3人は、粟田代表らの支援を受け、東京都内の外食チェーンの会社で美術担当社員としても活動。岩崎さんは「大好きな絵をこれからもたくさん描きたい」と張り切っている。

 3冊の画集はいずれも定価3500円。問い合わせは「あいアイ」、電話049(277)7872。


障害者施設で詩画を20年にわたり創作、佐々木ひでおさん /秋田

2009年07月28日 00時31分50秒 | 障害者の自立
 ◇生きる希望を伝えたい
 みずみずしい植物や自然の姿。そこに、生を肯定する力強い言葉を連ねていく。

 絶望を乗り越えた経験と感謝を口にとった絵筆に込め、生きる希望を伝える詩画を約20年にわたって創作してきた。

 「見る人にほっとひと息ついてもらえるような『励ましの風』を送りたい」

 コックになるのが夢だった。秋田経法大付属高(現明桜高)を卒業後に上京し、調理師専門学校を修了。念願かなってレストランで職を得た。

 24歳、仕事帰りでの交通事故。当時の記憶はない。残されたのは、全身の強い痛みだけ。ベッドから天井だけを見ていた生活が3カ月続いた。「眠ろうと目を閉じた時、このまま目が覚めないでほしいと何度も思った」

 あのとき以来、肩から下は動かない。「このまま人の手を借りて一生ベッドの上で暮らすならば、生きている価値はあるのだろうか」と自問した。

 つらい時期に絶望の縁から救ったもの。それは「冬は必ず春になるよ」という知人の言葉だった。

 詩画を始めたのは桐ガ丘療護園に入所した90年。「何か趣味としてできるものはないか」と同園のクラブ活動に参加した。

 体力と気力が持続するのは、長くて2時間。まったく書けない日もある。だが一つの作品に約1カ月をかけ、こつこつと作業を進める。子供のころに山や川で遊んだ原風景を、時に幼なじみの顔を思い浮かべながらゆっくりと描き出す。

 「今日までこうして生きてこられたのは、数え切れない人の励ましがあったから。その人たちに少しでも恩返しができれば」

 事故から30年の節目に、自らの歩みを紹介するホームページを作成した。握力がないため、左手の小指の第2関節でキーボードを打つ。似た障害を持つ愛媛県の夫婦が車で訪れたり、作品に励まされた人とのメールでのやり取りなど、新たな輪が広がった。

 これまでに描いた詩画は約130点。作品展も30回近くを数えた。将来は作品の全集を作るつもりだ。

 その一つ、「ひまわり」には、こう書かれている。

 「この苦しみを突き抜けたならきっと明るい未来が見えてくる」。描かれた大きな花は、空に向かってまっすぐに伸びている。

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 ■人物略歴

 ◇ささき・ひでお
 本名は秀雄。旧岩城町(現由利本荘市)出身。現在は井川町の障害者支援施設桐ガ丘で暮らす。59歳。作品は「佐々木ひでお・花の詩画展示館」(http://homepage3.nifty.com/sasakihideo/)で見られる。

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知的障害者を対象とした非常勤嘱託員を今年度も募集/川崎市

2009年07月28日 00時30分41秒 | 障害者の自立
 川崎市は2008年度に引き続き、知的障害者を対象とした非常勤嘱託員(チャレンジ就業員)2人を募集している。昨年12月1日から「チャレンジ雇用」がスタートしており、障害者に知識や経験を積んでもらい企業への就労を促す狙い。

 雇用期間は1年で、2回まで更新でき、最長で3年。勤務開始は12月1日で、月曜から金曜日まで週5日、午前8時45分から午後3時半の1日6時間。対象は市内在住で、1991年4月1日以前に生まれ、療育手帳を持っている人。採用後の所属は健康福祉局障害保健福祉部障害計画課で仕事内容は書類の集配、古紙の回収、資料の印刷など。

 募集期間は7月31日まで(当日消印有効)。市役所などで配布している所定の申込用紙で申し込む。筆記と実技による第1次選考は8月23日。問い合わせは市人事課電話044(200)2126。

視覚障害者でもフォークダンス・レパートリーは10年で100曲に

2009年07月28日 00時29分38秒 | 障害者の自立
 草加市柿木町にある草加市総合福祉センター「であいの森」で月1回、視覚障害を持ちながらもフォークダンスを楽しむ「ひまわりフォークダンスクラブ」(中島芳代代表、会員15人)が活動して10年になる。もともとは点字サークルだったが「体を動かしたい」という思いから島田多喜子さんに講師を願い、フォークダンスを始めた。
 「トゥインクルから入ります。アパート、ポイント、ステップ、クローズ、タマラ…」専門用語が飛び交う。島田さんは「リードする人が必要なのでカップルダンスが主。ワルツステップから始め1曲仕上げるのに2、3カ月かかることもありますが、1回で出来ることもあり驚かされます」と上達ぶりに目を細めた。ステップは腕を脚にみたてて説明し体重移動などは自身の体にふれさせ伝授してきたという。
 「先生やボランティアの皆さんの協力を得て事故なく踊ってこれた」と今では「テネシーワルツ」「アンサーミー」などレパートリーは100曲を超える。中島代表は「私たちは見よう見まねができないので新しいものを覚えるのは大変ですが動けるようになるととても面白いです」と満面の笑顔を見せてくれた。
 「だからできない」ではなくて「やりたい」という気持ちとそれを支える周囲があればできることはたくさんあるのだ。

高校球児に負けられぬ 障害者野球チーム熱戦

2009年07月28日 00時28分32秒 | 障害者の自立
 身体障害者の軟式野球大会「第6回DREAM CUP」(中部東海身体障害者野球連盟静岡支部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、裾野市内で開かれた。
 障害者スポーツの普及と相互交流を目的に同市で毎年開催している。10代から60代まで幅広い年齢層の選手がそろう地元の「静岡ドリームス」をはじめ、東京や兵庫、名古屋などの計6チームがトーナメント方式で熱戦を繰り広げた。
 「打者代走が認められる」「盗塁、バントは認められない」以外は通常と同じルール。長打や好プレーが出るたび、観客席やベンチからは歓声が上がった。
 大会の運営では、裾野富岡中の野球部など約70人のボランティアが裏方として活躍した。
 ※主な成績は次の通り。
 (1)名古屋ビクトリー(2)東京ブルーサンダース(3)静岡ドリームス、栃木エンジェルス