聴覚障害の偽装による障害年金不正受給事件に絡み、札幌市の耳鼻咽喉(いんこう)科医、前田幸〓(よしあき)容疑者(74)の診断で、実際には耳が聞こえるのに身体障害者手帳を取得した人のうち、生活保護を受けていた札幌市や芦別市、赤平市の9人が障害者加算を受給していたことが分かった。不正に支給された障害者加算は総額約610万円に上る。
芦別市では04年5月~08年3月、50~70代の男女の市民3人に計約170万円を支給。赤平市は03年2月~08年3月、70代の女性市民1人に計約140万円を支給した。札幌市では04年3月~昨年4月にかけて市民5人に支給した。9人はいずれも事件発覚後に手帳を返還している。
障害者手帳2級の取得者が受けられる生活保護の障害者加算は、札幌市の場合は月2万6900円、芦別、赤平両市では月2万3100円という。障害者加算が不正に支給されたことについて、芦別市は「手帳がある以上、支給を拒否する権限はなかった」、赤平市は「障害者手帳に基づいており、当時としては適切だった」としている。
芦別市では04年5月~08年3月、50~70代の男女の市民3人に計約170万円を支給。赤平市は03年2月~08年3月、70代の女性市民1人に計約140万円を支給した。札幌市では04年3月~昨年4月にかけて市民5人に支給した。9人はいずれも事件発覚後に手帳を返還している。
障害者手帳2級の取得者が受けられる生活保護の障害者加算は、札幌市の場合は月2万6900円、芦別、赤平両市では月2万3100円という。障害者加算が不正に支給されたことについて、芦別市は「手帳がある以上、支給を拒否する権限はなかった」、赤平市は「障害者手帳に基づいており、当時としては適切だった」としている。