ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ホームレス:生活保護申請したいのに置き去り 福岡・朝倉

2009年07月15日 01時22分20秒 | 障害者の自立
 福岡県朝倉市の市教委職員が、市の体育施設の敷地内で暮らしていた無職男性(62)を、福岡市で生活保護を受けさせるため同市のホームレス支援団体に連れて行き、置き去りにしていたことが分かった。厚生労働省は今年3月、住居がなくても生活保護申請を受け付けるよう自治体に通知していたが、朝倉市側は男性の申請を受け付けず、男性はその後、行方が分からなくなっている。

 福岡市博多区のNPO法人「福岡すまいの会」によると、今月1日に朝倉市教委の職員から「福祉事務所に保護申請を断られた男性を(定期相談窓口が開かれる)明日連れていきたい」と電話があった。会の職員は「市で保護すべきだ」と指摘したが、相談には応じることにした。2日午後、会の職員が相談窓口に出向くと、市教委職員はおらず、男性だけが自転車などの所持品と共に置き去りにされていた。

 男性は「どこに行くとも聞かされずに連れてこられた。生活保護を申請したい」と話したため、福岡市に生活保護を申請することとし、翌日再訪するよう指導した。だが、その後男性から連絡はなく、行方は分からないという。同会は「自治体からの相談はよくあるが、置き去りにしたケースは初めて」とあきれている。

 朝倉市によると、男性は、暮らしていた体育施設の敷地内でたき火などをしたため、施設を管理する市教委が立ち退きを求めた。市福祉事務所に保護を相談したが「住居がないため生活保護は申請できない」と断られたという。市は「男性が『福岡で仕事を探したい』と希望したため、市教委職員が支援団体まで連れていった。住居がなくても保護申請ができることが周知徹底されていなかった」と釈明し、詳しい経緯を調べている

インテリジェンス、障害者の採用支援 専用ホームページ開設

2009年07月15日 00時43分06秒 | 障害者の自立
 人材サービス大手のインテリジェンス(東京・千代田、高橋広敏社長)は障害者の採用支援を始めた。専用ホームページを開設して求人情報の提供や求職者の登録を始めるほか、障害者採用の経験者による専門チームを立ち上げ、企業に採用をはじめ障害者の活用に関するコンサルティングも手がける。1年間で50人の紹介を目指す。

 13日、求人情報提供・人材紹介サービスの「DODA(デューダ)」のサイト内に専用ページを開設した。企業からの求人情報を掲載するほか、仕事を探す障害者の登録を進める。同時に障害者採用の経験者が専任のキャリアコンサルタントとして障害の度合いや経験に応じて、一般向け求人も含めて幅広い範囲で仕事を紹介する。(07:00)


障害者に自立の自信を 15日、南区にレストラン NPO法人「花の花」

2009年07月15日 00時41分30秒 | 障害者の自立
 障害者の就労や自立支援活動などを行う特定非営利活動法人(NPO法人)「花の花」(福岡市南区、河辺恵子理事長)は、同区野間4丁目に無農薬野菜などを使ったレストラン「hana no hana」を15日にオープンする。

 「花の花」は自立支援活動の一環として2004年から、那珂川町にある約1000坪の畑で無農薬野菜を栽培。レストランではこの畑でメンバーたちが収穫した野菜を使ったランチセットなどを提供する。「お客さんに喜んで野菜を食べてもらうことで、障害者の自信につなげたい」と副理事長の河辺雅紀さん(49)。

 「花の花」には障害のある20歳から45歳のメンバー8人とスタッフ8人がいる。メンバー8人のうち3人がレストランでスタッフと共に接客や在庫管理を担当。5人は週5回、午前中は農作業をし、午後に店で野菜を直売する。店内では無添加のせっけんやコメ、近所の作業所「工房まる」の障害者たちがデザインした雑貨なども販売する。

 レストラン店長で、聴覚障害のある酒井圭一さん(31)=大野城市=は会社勤めで接客や配達をしていた。よりやりがいと責任を感じられる仕事に挑戦するため、会社を辞め、4月から「花の花」の一員となった。「障害者は障害のために何もできないとあきらめ、殻に閉じこもっている人が多いと思う」と酒井さん。「障害があってもレストランを切り盛りしている姿が、ほかの障害者の励みになれば」と意気込んでいる。

 営業時間は午前10時-午後7時。日・祝日は休み。同店=092(511)0512。

携帯が障害もつ子供たちの“魔法のポケット”に

2009年07月15日 00時38分07秒 | 障害者の自立
 携帯電話を使って、発達障害などを抱える子供たちの日常生活をサポートしようというプロジェクトが始まっている。東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイルが2009年6月に開始した「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」である。子供たちに携帯電話を渡し、勉強やコミュニケーションといった場面での有効性を実証する。


 「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」は、読み書きの障害や自閉症、知的障害、肢体障害といった障害を持つ子供たちを対象に、携帯電話上で動く種々のアプリケーションを使って日常生活をサポートしていこう、という取り組みだ。北海道、和歌山県、香川県、愛媛県、山口県にある障害者施設学校で利用してもらう。

 東大先端技術研究センターで、自立を支援するテクノロジを研究する中邑賢龍教授のグループが、携帯電話用アプリケーションを用意。ソフトバンクモバイルは、iPhoneやWindows Mobile搭載のスマートフォンなど、携帯電話34台を提供する。

 プロジェクト名にある「あきちゃん」は実在の人物。会話など音声コミュニケーションを苦手とし、中邑教授の研究室に在籍していたときは、日によっては一言も口をきかず、用件はすべて携帯電話のメールでやり取りすることもあったという。あきちゃんのような子供たちにとって、「携帯電話は、日常生活をより快適に過ごせるための、まさに“魔法のポケット”になる」と、中邑教授は強調する。

 プロジェクトで利用する携帯電話用アプリケーションの一つが、タイマー機能。残り時間を視覚的に把握できるように、設定時間を緑色の円グラフで表示する。時間経過とともに円グラフの赤色部分が増えていき、最終的に円グラフ全体が赤くなったら終了という、いわば砂時計のようなソフトである(写真1)。

 発達障害の子供たちの中には、「あと少しで課題を完成させましょう」といった、漠然といた指示の意味がつかめず混乱するケースがある。そこに、視覚的に残り時間がどれほどあるかを示せれば、混乱を防げることになる。

 別のアプリケーションに騒音計がある。発生した声の大きさを針の振れと数値で表示する。「もう少し静かにしましょう」という指示ではやはり、どれだけ声を落とせばいいのか分からない。騒音計アプリケーションによって「60デシベルを超えない声の大きさで話しましょう」と指示することで、数値などをみながら声を落とせると期待する。

 このほか、携帯電話がもつ辞書機能やメール機能なども、子供たちのサポート機能として有効だと考えられている。読めない漢字や意味の分からない言葉を調べやすくなれば、学習への取り組み度合いが変わってくる。日常会話のスピードについていけなくても、メールでならコミュニケーションが取れるときもあるためだ。

 中邑教授は、こうしたアプリケーションについて、「運動が苦手な人に『運動しなさい』といっても、具体的に何をしていいのか分からず行動できないが、万歩計を渡して『1日5000歩、歩いてみましょう』といえば、歩けるようになるとの同じ。発育障害を持つ子供たちに必要なのは、一般には“当たり前”と思われている指示内容などを、より具体的に示せる仕組みだ」とは説明する。

 中邑教授らの研究グループが進める研究分野は、「利用科学」と呼ばれている。すでにあるコンピュータや携帯電話、ネットワークなどを組み合わせながら、目的に合った活用方法を発見するのが目的だ。既存機器の利用を前提にするのは、新しく使うための教育が不要で、利用者層が広がりやすいとの考えからだ。機器を使いこなすための教育が必要になると、当事者の負担が大きくなり本来の目的達成を阻害しかねない。

 今回のプロジェクトで、携帯電話に着目した理由を、「複数の機能を一元的に集約できるため」と中邑教授は説明する。学校生活を送るうえで、タイマーや分厚い辞書、スケジュール帳や音声レコーダなどを机の上に広げると、それだけで勉強用のスペースがなくなってしまうことがある。

 ポケットベルやパソコンを使って同様の研究を進めてきた時期もあるが、これらにしても、机の上のスペースを占有することには大きな差はなかった。今回、「学校での利用に際して電源確保の問題をクリアできた」(中邑教授)などの理由から、携帯電話の活用に踏み切ったという。


必要な機能を目的に合わせて選ぶ

 さらに、必要なアプリケーションを利用者それぞれがダウンロードできることも、携帯電話をプラットフォームに採用することのメリットだ。一言で障害といっても、それにより生活にどれだけの影響があるのかは個人で異なる。集中が苦手ですぐに席を立ってしまう子供がいれば、逆に集中しすぎてしまい休憩を取れない子供もいる。中邑教授は、「診断した障害名で必要な機能をカテゴライズするのではなく、利用者に合わせて選べることが重要だ」と話す。

 かつては中邑教授も、専用機器を開発していた。だが、米国で同様の機器がすでに普及していることを知り中止した経緯がある。米国では、障害者向けの製品が日本の何倍も販売されていたのだ。そのため現在は、あらゆる機器の情報を集めてカタログ化する取り組みを進めており、Webでカタログを紹介している。

 あきちゃんの魔法のポケットプロジェクトは、この9月末まで実施される。その後、中邑教授らのは、利用方法の事例集を作成したり、携帯電話の可能性をテーマにしたセミナーなどを開いたりして、自立支援のためのテクノロジの啓蒙を続ける考えだ。

 発達障害には、学習障害(LD)や注意欠陥(ADHD)、自閉症などが含まれる。要因は主に先天的、生物学的なものである。そのため、国内外の発症率は変わらない。中邑教授によれば、「発達障害を抱える子供は全国の小中学校に68万人いる」という。

障害者支援の資金集めに 劇団四季招き公演 尼崎

2009年07月15日 00時32分42秒 | 障害者の自立
 障害者の自立支援のために劇団四季のミュージカルを上演する「劇団四季尼崎公演チャリティー実行委員会」の公演が、8月2日で10回目を迎える。7年前から年に1~2回、同劇団を尼崎に招き、地域の障害者とともに鑑賞してきた。収益はケアホームの設立資金に充てる予定で、実行委は「ミュージカルを楽しみながら障害者の支援を」と呼び掛けている。

 10回目の演目は「ウェストサイド物語」。1957年に米国のブロードウェーで初演、61年には映画化されてアカデミー賞11部門を受賞した名作。「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」などの名曲で知られる。

 実行委は「尼崎で本格的なミュージカルを」を合言葉に、2002年9月から「王子とこじき」など家族で楽しめる作品や「コーラスライン」「ジーザス・クライスト=スーパースター」などを上演してきた。

 実行委の中心は、障害者の一時預かりや短期入所を担う特定非営利活動法人(NPO法人)「ヴィ・リール生活支援センター」(尼崎市)。「障害があっても舞台を楽しめるように」と車いす席を用意、会場ではボランティア約100人が介助する。実行委員長の長尾かほるさん(65)は「観客の思いが強く、カーテンコールの回数はほかの会場とは違う」と話す。

 ケアホームは昨年末に着工予定だったが、業者が破産し、計画がストップ。現在は緊急的にマンション2室を借り、知的障害の男性3人が暮らす。「親の要望が多く、早急に次のケアホームを考える必要がある」という。また公演のチケットは、これまでほぼ完売だったが、昨年からは不況などで残席が目立つ。ケアホーム設立には約2600万円必要といい、長尾さんは「今後も公演は続けたい」と話す。

 8月2日午後5時から、尼崎市昭和通2のアルカイックホール。S席8千円、A席6千円、B席5千円。車いす席は売り切れ。実行委TEL06・6438・8363