ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者スポーツ 指導者に熱視線

2009年07月07日 00時24分18秒 | 障害者の自立
 県障害者スポーツ指導者協議会(堀川裕二会長)は4、5の両日、別府市内竈の太陽の家コミュニティーセンターで初級指導員の養成講習会を開いた。約90人の受講者の中には、車いすの利用者が過去最多の6人いた。
 講習会は、障害者スポーツの普及に欠かせない指導者の養成を目的に毎年開催している。今年も福祉を学ぶ学生や福祉施設の職員を中心に、県内全域から指導者を目指す人が集まった。期間中は、指導する際の安全管理、身体や知的など障害別に適したスポーツや指導法―などについて講習を受けた。
 同協議会によると、車いす利用者の受講は例年、1人か2人。「6人は飛び抜けて多い。昨秋、県内で開催された全国障害者スポーツ大会・大分大会(障スポ)などで、障害者スポーツの普及に関心が高まっているのだろう」と話す。
 6人の中には障スポに出場した選手もいた。アーチェリー競技に出た日田市の投野(なぎの)文仁さん(34)は、「ほかの障害者スポーツや指導法を学ぶことは自分の競技にも役立つはず。また将来、ほかの人にスポーツの良さを伝えることもできる」とにっこり。
 重度障害者のスポーツ「ボッチャ」選手の別府市の太田恵蔵さん(54)は「障害者スポーツ普及のために何かしたいと思った」と受講のきっかけを話した。
 堀川会長は「人数が増えたのに加え、障スポに県代表選手として参加し、活躍の幅を広げようと受講した人もいた。今後、障害者スポーツの普及に弾みがつくだろう」と期待している。

 <ポイント>
 障害者スポーツ指導員 財団法人「日本障害者スポーツ協会」の養成研修などを受講すれば登録することができる。経験年数により、初級、中級、上級、スポーツコーチがある。福祉施設などでのスポーツ指導や普及活動、各種大会の運営などに参加することができる。県内では初級と中級の養成研修が実施されている。09年1月末現在で、635人が登録している。

手話交えて熱唱 作業所利用者、児童ら200人--伊賀 /三重

2009年07月07日 00時22分25秒 | 障害者の自立
知的障害者施設「上野ひまわり作業所」(伊賀市予野)の利用者や職員らによる「ひまわりコンサート 太陽に両手ひろげて」が5日、市文化会館(西明寺)で開かれた。今回は20回目の節目で、来場した約1000人が熱心に耳を傾けた。

 コンサートは88年、作業所の運営資金を賄おうと始めたのがきっかけ。現在は障害の有無を超えて音楽を楽しもうと、ほぼ毎年開催している。

 今回は、作業所のメンバーに加え、市立花垣小の児童や手話サークルのメンバーら総勢200人が出演。コンサートのオリジナルソング「キラリ☆」や、「銀河鉄道999」を手話付きで合唱。来場者から熱心に拍手を浴びていた

10年度公立校、小・中学校で志願者増--県教委 /山形

2009年07月07日 00時20分34秒 | 障害者の自立
◇高校は40人減の落ち込み 身体障害者特別枠に7人
 県教委は10年度採用の公立学校教員試験の志願状況をまとめた。前年度より採用数を15~20人増やした小・中学校の志願者が増えた一方、採用数が変わらない高校の志願者は、40人減と落ち込んだ。

 志願者数は、総計1554人で前年度比12人増。内訳は、小学校432人(16人増)▽中学530人(38人増)▽高校421人(40人減)。志願倍率は▽小学校5・4倍▽中学校10・6倍▽高校12・0倍--だった。

 高校の志願者の大幅な落ち込みについて、阿部善和教職員室長補佐は「競争率が山形より低い関東地域に、志願者が流れたかもしれない」と話している。

 一方、県教委は10年度から身体障害者特別選考枠10人分を新設したが、志願者は前年度比4人増の7人にとどまった。阿部室長補佐は「関東の大学にもPRに回り、前年度より増えたが、そもそも免許を持つ障害者が少ないようだ」と推測している。

 県教委は、法で義務づけられた障害者雇用率を満たしていないなどとして、厚生労働相から3度、適正実施勧告を受けている。

障害者の一挙手一投足、意思「聴いて」 

2009年07月07日 00時19分18秒 | 障害者の自立
 障害者の暮らしを考えるフォーラム「地域のまんなかで」(乙訓福祉会・乙訓圏域障害者総合相談支援センター共催)が5日、長岡京市天神の市立中央公民館で開かれた。

 9回目の今年は、福祉関係施設の職員や障害者の家族ら約130人が参加。長野県西駒郷地域生活支援センターの前所長、山田優さんが基調講演し、障害者を尊重した支援の在り方について話した。

 山田さんは、障害者の地域での自立と就労支援を目的とする障害者自立支援法の内容などを紹介。その上で、「制度を高めることは必要だが、障害者が、その人らしく暮らしていくには意思を『聴く』ことが必要なのではないか」と話した。さらに、「障害が重いのに聴くなんてできないと言うかもしれないが、聴くことは言葉だけではない」と強調、表情や行動など一挙手一投足が意思表示だとした。

 参加者は講演の後、障害者の意思表示に気付くための演習に臨んだ。

「自立が私たちの夢」

2009年07月07日 00時17分58秒 | 障害者の自立
 県内の授産施設に通う障害者たちの手作り商品を販売する「キャロット あみー」を5月に郡山駅前にオープンさせた。「障害者の経済的独立」を目指して起業したわずか3坪の空間は、経営者として働く自身と障害者たちの「夢」を実現する場でもある。

 「手頃な値段なのにとても丈夫なのね」。女性客が紙でできたベージュのバッグを手につぶやいた。さりげない一言が励みになる。と同時に、「慈愛の気持ちで買ってもらってはだめ。お客さんが欲しいと思うものでなければ売ってはいけない」と、自分自身に言い聞かせている。

 25年前、県の管理栄養士として病院や保健所で働いていたとき、精神障害や知的障害を持つ人たちとの交流が始まった。保健所で開くレクリエーションに参加した障害者たちが見せる笑顔は、愛情や居場所を求める強い思いの裏返しのように映った。

 「仲間に入りたいと思っていても、感情をうまく表現できない人も多い」。家族と勉強会を重ねては、障害者たちが自信を持って生きていける道を探るようになった。

 「障害を持つ人たちの居場所を作り、生きがいを与えてあげたい」という思いから、56歳の時、精神保健福祉士の資格を取得。定年退職した60歳の時、市内の自宅を改修して障害者授産施設「ペンギン村第三共同作業所」(現・ペンギン八山田)を設立した。

 仕事は、1本1円の利益にしかならないボールペンの組み立てから始まった。通所者5人と指導員たちが1日に5時間働いて完成するのは500本。1本の完成に10~20分を要する集中力と根気のいる仕事だった。

 だが、通所者たちの表情は新しい仕事を覚えるたびに生き生きとしてきた。技術は着実に向上し、今では、オリジナルデザインの人形やポーチ、タオルの刺しゅうまでを手がける。

 「キャロット あみー」には、県内7か所の授産施設で作られた、バッグ、財布など手作りの商品を陳列している。デザインや機能性にこだわり、素朴なデザインと使いやすさが受けて、1日に2、3個は売れる「クラフトバッグ」など人気商品も誕生した。

 「みんなが手を取り合い、自分たちの力で収入を得ていつか自立することが、私たちの夢」。フランス語で「友達」を意味する「あみー」には、そんな思いが込められている。(矢吹美貴)

     ◇

 1941年、郡山市生まれ。NPO法人「サポートクラブ キャロット」副理事。好きな言葉は「ありのままに生きる」。