性同一性障害と診断された、松江市在住の市民団体「紫の風」代表幹事の上田地優さん(51)がパスポートの発給申請書に記載した性別と戸籍謄本の性別が異なることを理由に県知事がパスポートを発給しなかったのは違法として処分の取り消しを求めて外務省に行った審査請求で、同省が21日付で請求を棄却していたことが分かった。
上田さんが24日、県庁で会見した。裁決書によると、上田さんは「容姿や服装と旅券に記載された性に差異があるため、渡航先で不利益を被る」などと主張。しかし、外務省は「現行の法制度を前提とすればやむを得ない」などと請求を棄却した。上田さんは「性同一性障害者特例法が足かせになっている。性別適合手術ありきの現行法を撤廃し、新立法する必要がある」と訴えた
上田さんが24日、県庁で会見した。裁決書によると、上田さんは「容姿や服装と旅券に記載された性に差異があるため、渡航先で不利益を被る」などと主張。しかし、外務省は「現行の法制度を前提とすればやむを得ない」などと請求を棄却した。上田さんは「性同一性障害者特例法が足かせになっている。性別適合手術ありきの現行法を撤廃し、新立法する必要がある」と訴えた