重度の障害がある人が自宅や施設で授業を受けられる「訪問教育」で、佐賀県教委は来年度から、高等部に「特別入学枠」を新設する。制度がなく、高校教育が受けられなかった2000年度以前の中学卒業生が対象で、1年で9人ずつ、3年間受け入れる。
高等部の訪問教育は、特別支援学校の教諭が担当する。週に3~4日、1日2時間程度で、年間210~280時間行う。生徒は県内の特別支援学校8校のいずれかに所属し、学校行事にも参加する。
先行して08年度に設けた中学部の訪問教育では現在、養護学校通学が義務化される前の世代の人たちが毎年9人ずつ学んでいる。来春は“中学部1期生”が卒業する時期で、生徒や保護者から「引き続き高校で学びたい」という声に応えた。
高等部特別入学枠は、制度未整備で高校進学の機会が失われた人が対象で、県教育政策課によると県内の義務教育免除者は41人、中学卒業者は32人を把握しているという。年齢は20代後半から70代にわたっている。
出願期間は12月1日~28日。2012年まで3年間募集する。合格者が定員を大きく上回る場合は入学年度を延長して受け入れる。
県教育政策課は「教育の機会均等や障害者の自立を支援するために制度を設けた。できるだけ多くの人に受験してもらいたい」と話している。
佐賀新聞
高等部の訪問教育は、特別支援学校の教諭が担当する。週に3~4日、1日2時間程度で、年間210~280時間行う。生徒は県内の特別支援学校8校のいずれかに所属し、学校行事にも参加する。
先行して08年度に設けた中学部の訪問教育では現在、養護学校通学が義務化される前の世代の人たちが毎年9人ずつ学んでいる。来春は“中学部1期生”が卒業する時期で、生徒や保護者から「引き続き高校で学びたい」という声に応えた。
高等部特別入学枠は、制度未整備で高校進学の機会が失われた人が対象で、県教育政策課によると県内の義務教育免除者は41人、中学卒業者は32人を把握しているという。年齢は20代後半から70代にわたっている。
出願期間は12月1日~28日。2012年まで3年間募集する。合格者が定員を大きく上回る場合は入学年度を延長して受け入れる。
県教育政策課は「教育の機会均等や障害者の自立を支援するために制度を設けた。できるだけ多くの人に受験してもらいたい」と話している。
佐賀新聞