ゴエモンのつぶやき

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障害者武道:将来考えよう 教員や医師ら意見交換--枚方で会合 /大阪

2010年09月15日 01時35分29秒 | 障害者の自立
 ◇独自療法を共通に

 障害者武道の将来を考えようと、日本各地で柔道療法などに取り組む関係者が11日、枚方市の重度身体障害者更生施設「わらしべ園」で会合を開いた。昨年設立された「障害者武道協会」代表理事の中島〓(たけし)・国士舘大教授(67)を中心に、障害児教育に携わる教員や医師らが活発に意見交換。スウェーデンに拠点を置く国際障害者武道協会のポントス・ジョハンソン会長らも参加した。【田辺一城】

 同園は創設者の村井正直医師が約30年前から、身障者のリハビリに柔道療法を取り入れてきた。6年前、中島さんが村井医師の取り組みに注目し、活動を開始。これまでは各施設などで独自に行われてきた療法を互いに知り、共通のスタイルを見出そうと考えた。

 意見交換では、愛媛県松前町の知的障害児デイサービス「マミー学園」の講師、仲野猛さん(68)が、詩作を取り入れた柔道療法を紹介。柔道の全身運動が「感動」を生み、自然に言葉が出るため「子どもにとって自信と幸福感につながる」と報告した。考える力やコミュニケーション能力も高まるという。

 中島さんは「多くの意見を聞きながら(療法などの)基本となるマニュアルのようなものが作れれば。ノーマライゼーションのひとつの形にしていきたい」と話していた。


毎日新聞 2010年9月12日 地方版

失墜・特捜捜査の内幕:障害者郵便割引不正/下 「ドブネズミ」罵声

2010年09月15日 01時33分00秒 | 障害者の自立
 ◇「議員に金」見込み捜査
 「国会議員に渡す金だったんだろ。早く言え、クズ野郎」。大阪拘置所(大阪市都島区)2階の5号取調室。大阪地検特捜部の男性検事は、机を挟んで座る広告会社元取締役、阿部徹被告(57)=大阪地裁で起訴内容を認め公判中=を怒鳴り続けていた。

 阿部被告は09年2月、障害者向け郵便物の料金割引制度を悪用し、大量のダイレクトメール(DM)を発送したとして郵便法違反容疑で逮捕された。その後、同じ容疑で3回も逮捕され、拘置は112日間に及んだ。取り調べで聴かれた内容の大半は、郵便料金の不正ではなく国会議員への金銭供与疑惑だった。

 障害者団体の刊行物を装って格安でDMが発送された郵便法違反事件。特捜部は背後に国会議員の関与があると見込んで捜査を進めていた。その突破口に狙いを定めたのが阿部被告だった。

   ■  ■

 特捜部は内偵捜査の過程で、民主党衆院議員の名刺が張られた阿部被告のノートと、障害者団体「白山会」の会長(最高裁で郵便法違反の有罪確定)に数百万円渡した領収書を入手していた。「白山会会長を通じて議員に渡す金では」とにらんだ。

 阿部被告は拘置中、取り調べの模様を日記につけていた。「このドブネズミ、死んだほうがましや」「15年刑務所に入っていろ」。検事はノートやファイルで机をたたき、罵声(ばせい)を浴びせた。そして「おれの得になることだけ言え」と、議員への「わいろ」を会長に託したと認めるよう迫った。阿部被告は「会長への謝礼などの金で、わいろのつもりはなかった」と否認していたが、逮捕から16日後「あの金は議員に渡ったと思う」と書かれた供述調書に署名した。

 阿部被告の弁護人は「異常な取り調べだった」と、公判で調書の証拠採用に同意せず、逆に阿部被告の日記を証拠請求した。阿部被告は「国会議員の名刺があったから逮捕された。それだけでしょ」と振り返った。

 09年4月に逮捕された白山会会長も、阿部被告から受け取った現金の行き先を追及された。会長の弁護人(当時)は「検事は親族の逮捕までほのめかし、議員に金を渡したと認めるよう迫った。客観的証拠は示さず、自白だけで事件を作ろうとしている」とあきれ返った。会長は最後までわいろを否定した。

   ■  ■

 厚生労働省に捜査の矛先を変えた特捜部は、同様に厚労省職員らを強引に取り調べた。結果、村木厚子元局長(54)=大阪地裁で10日、無罪判決=が、不正な証明書交付にかかわったという供述調書が次々にでき上がった。

 「国会議員や官僚の犯罪は国政の中枢をゆがめる。捜査するのは当然。特捜にはその使命がある」と話すのは、元大阪地検特捜部長。一方、元特捜検事は「東京と違い大阪は事件のネタが小ぶりで少ない。乏しい成果を補おうと無理をする傾向がある」と指摘する。

 成果を求めて、事実をねじ曲げた「官僚の犯罪」が作られた。特捜部は、原点に立ち返った組織の見直しが迫られている。

毎日新聞 2010年9月14日 東京朝刊

オランダ雇用革命:/下 福祉を制限、就労促す

2010年09月15日 01時30分42秒 | 障害者の自立
 ◇障害者に訓練きめ細かく/賃金、行政も負担

 ゆったりと広い店内に野菜やパンや加工食品が並ぶ。商品の表示がオランダ語であることを除けば日本のスーパーと何も変わらない。小さな子どもを連れた女性が無料のコーヒーサービスを利用していた。

 アムステルダム市南部のこの店で、知的障害のあるパトリックさん(34)は働いている。店舗奥の倉庫を清掃したり品物を運んだりすることが仕事だ。月曜日から金曜日まで毎朝早く出勤し、午前中で作業は終わる。「とても楽しい。順調だ」。にこやかな顔でポケットから折りたたんだ紙を取り出して見せてくれた。大きな字で作業内容が書かれている。毎朝、店長が書いてパトリックさんに渡しているのだという。

 「いい笑顔だろう? 彼はとてもまじめなんだ」。ジョブコーチのデニスさん(35)は得意そうに腕を組んだ。「いじめるやつなんていない。店長がよく理解してくれて同僚たちとの関係に気を使ってくれるからね」

 以前はオフィス勤務だったデニスさんは2カ月前、障害のある人の職場定着を支援するジョブコーチになった。頼りにされ、自分が役立っている実感が持てることにやりがいを感じているという。「パトリックも怒鳴られたりするとおびえて体が動かなくなる。働きやすい環境や同僚との関係をどう整えるかが大事なんだ」。午後からは別の障害者の支援に行くという。

 パトリックさんの就労を支援しているのは「usg・restart」という民間の会社だ。300人のジョブコーチを抱えており、デニスさんはその一人である。「農業や園芸、オフィスでの補助的な仕事、製造業、ケータリング……障害者ができる仕事はいっぱいある。まずどういう仕事をしたいかを聞き、必要な職業訓練をして実際の就業先を探す」とヘルフカンス社長は説明する。

 障害者の就労支援は政府が積極的に進めており、実際に障害者が就職すると最初の1年目は最低賃金の半分を行政が負担するという。その後、半年ごとに行政が個々の障害者の就労状況を査定し、能力が上がったと判断すると補助金を減額して企業側の賃金負担を上げていく。「賃金を得るためではなく、仕事を通して社会に参加することが障害者にとって意義があるのだ」と力説する。

 オランダには09年現在、失業給付を得ている人が50万人、障害などの給付を得ている人が60万人おり、それらの4分の3は働いていないという。雇用の柔軟性と生活保障を合体させたフレキシキュリティー政策のねらいの一つは、そうした労働市場から排除されてきた人々を就業させることだ。

 この10年、政府は給付の受給資格を厳しく制限し減額する一方、長期失業者や障害者にきめ細かい職業訓練を提供し、就労機会を増やしてきた。「福祉から就労へ」という政策は、何らかの社会参加なしに給付だけ受けるのは受け入れがたいという社会的合意によって支えられている。

 最近、ロッテルダム市は福祉の給付を受けている人もできる範囲で仕事をしなければならず、それを断ったら受給資格を失うという試験的政策を発表し、論議を呼んでいるという。

 ◇長期失業「合理的に克服可能」

 若者の失業率の高さは先進国に共通した問題だ。失業が長期になるほど再就職も難しくなり、福祉給付の負担が増えていく負の連鎖に陥っている。

 restart社が支援している求職者のうち、身体障害者は15%、知的障害者は35%で、残りの半数は障害というよりも社会適応が難しい人々だ。オランダ政府の調査研究機関によると、長期失業はモラルの問題として語られることが多いが、むしろ生活習慣や就労機会の提供方法の改善によって合理的に克服できるという。

 また、福祉から就労へ移行した人々の意識調査では、生活の満足度が明らかに改善されたとの結果が出たという。

毎日新聞 2010年9月4日 東京朝刊

平成21年度の字幕放送等の実績

2010年09月15日 01時27分17秒 | 障害者の自立
総務省は、テレビジョン放送において視聴覚チャレンジドや高齢者に配慮した字幕放送等の普及促進に取り組んでいます。その一環として、平成21年度の字幕放送、解説放送及び手話放送の実績を取りまとめましたので、公表します。


平成21年度における字幕放送等の実績の概要は以下のとおりです。



1 「視聴覚障害者向け放送普及行政の指針」の普及目標の対象となる放送番組における字幕番組の割合(注1)は、デジタル放送で、NHK(総合):52.7% [前年度比-0.1%] 、NHK(教育):51.8% [前年度比+0.1%] 、在京キー5局(注2)平均:89.0% [前年度比+1.7%] 、在阪準キー4局(注3)平均:88.0% [前年度比+6.8%] 、在名広域4局(注4)平均:75.4% [前年度比+5.3%] 、全国の系列ローカル局(在阪準キー4局及び在名広域4局を除く101局)平均:62.4% [前年度比+1.1%] となっています。



2 総放送時間に占める字幕放送時間の割合は、デジタル放送で、NHK(総合):47.6% [前年度比-1.9%] 、NHK(教育):40.7% [前年度比+3.7%] 、在京キー5局平均:43.9% [前年度比-0.4%] 、在阪準キー4局平均:40.2% [前年度比+1.8%] 、在名広域4局平均:37.9% [前年度比+2.9%] 、全国の系列ローカル局(在阪準キー4局及び在名広域4局を除く101局)平均:30.4% [前年度比+0.2%] となっています。



3 総放送時間に占める解説放送時間の割合は、デジタル放送で、NHK(総合):5.7% [前年度比+0.1%] 、NHK(教育):10.0% [前年度比±0.0%] 、在京キー5局平均:0.5% [前年度比+0.1%] 、在阪準キー4局平均:0.4% [前年度比±0.0%] となっています。



(注1)2週間のサンプル週(平成21年6月1日(月)~6月7日(日)及び11月30日(月)~12月6日(日))における調査。
 普及目標の対象となる放送番組とは、7時から24時までの間に放送される番組のうち、次に掲げる放送番組を除くすべての放送番組をいう。
・技術的に字幕を付すことができない放送番組(例 現在のところ、複数人が同時に会話を行う生放送番組)
・外国語の番組
・大部分が器楽演奏の音楽番組
・権利処理上の理由等により字幕を付すことができない放送番組
(注2)在京キー5局:日本テレビ放送網(株)、(株)TBSテレビ、(株)テレビ朝日、(株)フジテレビジョン、(株)テレビ東京
(注3)在阪準キー4局:(株)毎日放送、朝日放送(株)、讀賣テレビ放送(株)、関西テレビ放送(株)
(注4)在名広域4局:中部日本放送(株)、東海テレビ放送(株)、名古屋テレビ放送(株)、中京テレビ放送(株)
(注5)前回の調査より、デジタル放送についても調査を実施。デジタル放送においてマルチ編成を行っている場合には、その数値を含む。


総務省

ワイン:障害者ら自作、瓶詰め--八女 /福岡

2010年09月15日 01時24分58秒 | 障害者の自立
 八女市上陽町の知的障害者施設「蓮の実園」と「蓮の実団地」の利用者たちが13日、同市立花町のワイン工場で、自分たちが栽培したブルーベリーと茶を使ったワインの瓶詰め作業をした。

 両施設を運営する社会福祉法人「上横山保育会」の創立45周年記念に初めてワイン造りに挑戦。収穫したブルーベリーと茶を工場に持ち込み、8月上旬から醸造していた。

 この日は、3人の利用者たちが工場の職員らと作業した。オートメーションの製造ラインが動き出すと、工場内は甘いブルーベリーや、清涼感ある茶の香りでいっぱいに。

 利用者たちはラベルを張ったり、製品を箱詰めしたりして計2000本を完成させた。 参加した黒木真一さん(23)は「風味のよいワインに仕上がった。よく冷やして飲んでください」と話していた。

 1本720ミリリットル。2本セットで3500円。10月下旬から販売開始の予定。問い合わせは立花ワイン(0943・37・1081)。

毎日新聞 2010年9月14日 地方版