◇独自療法を共通に
障害者武道の将来を考えようと、日本各地で柔道療法などに取り組む関係者が11日、枚方市の重度身体障害者更生施設「わらしべ園」で会合を開いた。昨年設立された「障害者武道協会」代表理事の中島〓(たけし)・国士舘大教授(67)を中心に、障害児教育に携わる教員や医師らが活発に意見交換。スウェーデンに拠点を置く国際障害者武道協会のポントス・ジョハンソン会長らも参加した。【田辺一城】
同園は創設者の村井正直医師が約30年前から、身障者のリハビリに柔道療法を取り入れてきた。6年前、中島さんが村井医師の取り組みに注目し、活動を開始。これまでは各施設などで独自に行われてきた療法を互いに知り、共通のスタイルを見出そうと考えた。
意見交換では、愛媛県松前町の知的障害児デイサービス「マミー学園」の講師、仲野猛さん(68)が、詩作を取り入れた柔道療法を紹介。柔道の全身運動が「感動」を生み、自然に言葉が出るため「子どもにとって自信と幸福感につながる」と報告した。考える力やコミュニケーション能力も高まるという。
中島さんは「多くの意見を聞きながら(療法などの)基本となるマニュアルのようなものが作れれば。ノーマライゼーションのひとつの形にしていきたい」と話していた。
毎日新聞 2010年9月12日 地方版
障害者武道の将来を考えようと、日本各地で柔道療法などに取り組む関係者が11日、枚方市の重度身体障害者更生施設「わらしべ園」で会合を開いた。昨年設立された「障害者武道協会」代表理事の中島〓(たけし)・国士舘大教授(67)を中心に、障害児教育に携わる教員や医師らが活発に意見交換。スウェーデンに拠点を置く国際障害者武道協会のポントス・ジョハンソン会長らも参加した。【田辺一城】
同園は創設者の村井正直医師が約30年前から、身障者のリハビリに柔道療法を取り入れてきた。6年前、中島さんが村井医師の取り組みに注目し、活動を開始。これまでは各施設などで独自に行われてきた療法を互いに知り、共通のスタイルを見出そうと考えた。
意見交換では、愛媛県松前町の知的障害児デイサービス「マミー学園」の講師、仲野猛さん(68)が、詩作を取り入れた柔道療法を紹介。柔道の全身運動が「感動」を生み、自然に言葉が出るため「子どもにとって自信と幸福感につながる」と報告した。考える力やコミュニケーション能力も高まるという。
中島さんは「多くの意見を聞きながら(療法などの)基本となるマニュアルのようなものが作れれば。ノーマライゼーションのひとつの形にしていきたい」と話していた。
毎日新聞 2010年9月12日 地方版