知的障害者でつくる雲仙市瑞穂町のプロ和太鼓グループ「勤労障がい者長崎打楽団 瑞宝太鼓」が先月15日に東京で開かれた「第9回東京国際和太鼓コンテスト」組太鼓一般の部で2位の優秀賞に輝いた。障害者の入賞も、本県勢の入賞も初めてという快挙となった。団員は20~36歳の6人。
同コンテストはプロ、アマ問わず国内外の和太鼓演奏者が目標とする大舞台。同部門には35チームがエントリーし、1次のビデオ審査を通過した10チームが本選で課題曲と自由曲を演奏し、競った。
瑞宝太鼓は1987年、職業訓練施設のクラブ活動としてスタートし、2001年にプロに転向。02年から2年連続で同コンテストに挑戦したが、いずれも緊張のため力を発揮できなかったという。その後、全国各地での公演や少年院や刑務所での慰問演奏などを重ねながら腕を磨き、プロの和太鼓奏者・時勝矢一路(じしょうやいちろ)さんから新曲「漸進打波(ぜんしんだは)」を提供してもらい、7年ぶり3度目となる同コンテストに挑んだ。
2日、瑞宝太鼓の団員やスタッフら9人が同市千々石町の千々石総合支所を訪ね、奥村慎太郎市長らに優秀賞を報告。奥村市長は「雲仙市の誇り。太鼓の音は健常者だろうとハンディがあろうと関係なく、みなさんの澄んだ心が伝わったと思う」などと祝福した。
指導している瑞宝太鼓事業所長の福岡心治朗さん(47)は「多くの支援を受け、重圧をはねのけ、それぞれが個性と感性を発揮し、会場を感動の渦に巻き込み、高い評価を得た」などと振り返った。団長の岩本友広さん(34)は「うれしくて涙が止まらなかった。次は最優秀賞を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。
長崎新聞
同コンテストはプロ、アマ問わず国内外の和太鼓演奏者が目標とする大舞台。同部門には35チームがエントリーし、1次のビデオ審査を通過した10チームが本選で課題曲と自由曲を演奏し、競った。
瑞宝太鼓は1987年、職業訓練施設のクラブ活動としてスタートし、2001年にプロに転向。02年から2年連続で同コンテストに挑戦したが、いずれも緊張のため力を発揮できなかったという。その後、全国各地での公演や少年院や刑務所での慰問演奏などを重ねながら腕を磨き、プロの和太鼓奏者・時勝矢一路(じしょうやいちろ)さんから新曲「漸進打波(ぜんしんだは)」を提供してもらい、7年ぶり3度目となる同コンテストに挑んだ。
2日、瑞宝太鼓の団員やスタッフら9人が同市千々石町の千々石総合支所を訪ね、奥村慎太郎市長らに優秀賞を報告。奥村市長は「雲仙市の誇り。太鼓の音は健常者だろうとハンディがあろうと関係なく、みなさんの澄んだ心が伝わったと思う」などと祝福した。
指導している瑞宝太鼓事業所長の福岡心治朗さん(47)は「多くの支援を受け、重圧をはねのけ、それぞれが個性と感性を発揮し、会場を感動の渦に巻き込み、高い評価を得た」などと振り返った。団長の岩本友広さん(34)は「うれしくて涙が止まらなかった。次は最優秀賞を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。
長崎新聞