ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ユニバーサルファッション

2010年09月23日 01時59分37秒 | 障害者の自立
ユニバーサルファッション  NPO法人ユニバーサルファッション協会(東京)によると、年齢、サイズ、体形、障害にかかわりなく誰もがファッションを楽しめる機会をつくる活動と定義される。障害者や高齢者といった特定の対象者向けに不便さを無くす「バリアフリー」だけでなく、一般の商品の機能性を向上させ、使える対象者を広げることが重視される。
カラフル三角巾の薦め ユニバーサルファッション普及を 福岡市の溝田祥子さん「手編み」考案
(2010年9月22日掲載)

 ●「障害に関係なく おしゃれしたい」
 
 「おしゃれを楽しみたい」という気持ちは障害の有無には関係ない。ところが実際には、障害者にも使いやすい機能性、ファッション性を備えた衣服や福祉用具は、さほど多くはないのが実情だ。そんな中、障害がある左腕を保持するために、自ら三角巾(きん)を開発した女性がいる。福岡市西区の溝田祥子さん(49)だ。おしゃれな三角巾を作り、実用新案に登録。今春から試験販売している溝田さんの試みを通して、障害に関係なく誰もが使える「ユニバーサルファッション」について考えた。
 
 溝田さんに三角巾を見せてもらった。通常の三角巾は、基本的に白い三角形の布の二頂点を結んで首からかけ、けがや障害がある腕を、その布の間に通して使う。
 
 だが、溝田さんは、従来の使い方の発想を転換させた。まず、編み物で三角巾を作り、それぞれの頂点付近にボタンをつけた。編み目にボタンを通して固定することで、サイズ調整を容易にしたのだ。
 
 2頂点を結んで首を通すのは同じだが、首だけでなく反対側の手も通してたすき掛け状態にする。首ではなく肩で支えることで、長時間の使用でも疲れない工夫だ。残った頂点は三角巾の間に腕を通し、その腕を包み込んだ上で、前面で固定する。より体にフィットさせることで、安定感を大きくしたという。
 
 新製品は、自由なデザインも特徴だ。色や模様だけでなく、レースやリボンなど飾りも付けられる。夏は汗を吸収しやすいコットン、冬は温かいウールと素材も使い分ける。「病気やけがをしていても、おしゃれをして積極的に外出するようになってほしい」。新製品には、自らの体験を踏まえた溝田さんの思いがこもっている。
 
 溝田さんが、全身が激しく痛む線維筋痛症を発症したのは2007年6月のこと。同年12月には、今度は左腕が腫れ始め、それまでとは違う痛みを感じるようになった。手足に慢性的な痛みや感覚障害を起こす複合性局所疼痛症候群(CRPS)と診断され、以来、二つの病気と闘っている。
 
 CRPSは原因が解明されておらず、根本的な治療法はまだない。今も週2回病院に通い、痛みを和らげる薬を飲み続けている。
 
 溝田さんは、やがて左腕が自らの意志で動かしにくくなり、三角巾で固定せざるを得なくなった。初めて使った三角巾は真っ白な布。「何だか格好悪い」と、外出するにも気が重くなった。
 
 「一生付き合わなければならない病気。おしゃれで使いやすい三角巾ができないかしら」
 
 病気のショックで落ち込んだ気持ちから、ようやく立ち直れたのは1年ほどたったころ。障害を自覚し、治らない中でどうすればいいか考える余裕が出てきた。好きな編み物の技を使い、試作品を幾つも編んだ。半年ほど試行錯誤し、納得のいく形にたどり着いた。
 
 早速、着用して外に出た。すると、「それいいですね」「どこで買えるのですか」と声を掛けられた。病気のショックで家に閉じこもりがちだったそれまでの生活とは打って変わって、外出するのが楽しくなった。「商品化してみんなに使ってもらおう」と昨年11月、実用新案を取得。今年4月から同市中央区の市民福祉プラザの売店で販売している。
 
 だが、溝田さんの三角巾のような、機能性とファッション性を備えたユニバーサルファッションの商品は、まだ一般的ではない。香蘭女子短期大学(同市南区)では、4年前から学生が同市・天神の百貨店など5商業施設で、衣服調査をしているが、品ぞろえは非常に少ないまま変化していないという。
 
 「ファッション業界でも言葉すら知らない人が多い」と指摘する同短大の古森恵子講師は、「障害者自身が商品を考え、ファッションの現場に入ってくる意義は大きい」と評価する。
 
 今も病気の進行と闘っている溝田さんは言う。「障害のある人も前向きに生きることができることを自分で示していきたい」。

西日本新聞

市議会質問の代読拒否、中津川市に賠償命令 岐阜地裁

2010年09月23日 01時55分18秒 | 障害者の自立
 がんで声帯を切除して声が出せなくなった元岐阜県中津川市議の小池公夫さん(71)が、議会で質問する際に「代読」が認められず「表現の自由」や発声ができない障害者が発言方法を決める「自己決定権」などを侵害されたとして、市や市議28人に1千万円の損害賠償を求めた訴訟で、岐阜地裁の内田計一裁判長は22日、一部で小池さんの参政権を侵害したと認め、市に10万円の支払いを命じる判決を言い渡した。市議に対する請求は棄却した。小池さんは控訴する方針。

 小池さんは議員1期目の途中に手術を受け、再選後の2003年5月、他の人が読み上げる代読による質問を議会側に求めたが拒否された。06年12月に代読を求めた決議が否決されたことから、反対した議員27人と議長、市を相手に提訴した。

 判決は、議会側がパソコンの音声変換ソフトで発言することを認め、それを小池さんが拒否した04年9月から、議会側が再質問に限っては代読でよいとした05年11月までの期間、パソコンの使い方に小池さんが習熟していないのに、パソコンの使用を強制したと認定。この間、議会や委員会で代読を求めた小池さんの発言通告書が不受理となり、有効な代替案も示されなかったのは「議長らの違法行為で、発声障害者ゆえに議会に参加する権利(参政権)を害された」と認定した。

 そのうえで、国家賠償法に従い、市の賠償責任だけを認めた。

 訴訟で市と市議側は、代読を認めなかったことやパソコンの使用などの代替案は、いずれも議会で議論を尽くした結果だと主張した。判決は、参政権の侵害を認めた期間以外は「議会には自律的に処理する権限がある。自己決定権や表現の自由が制限されたとしてもやむをえない」とした。

 小池さんの市議会本会議での質問は、03年4月から07年4月の2期目は一度もなかった。その後は引退した。

朝日新聞 -

近鉄桑名駅:バリアフリー化、「非常に困難」と回答 障害者ら3団体に /三重

2010年09月23日 01時50分40秒 | 障害者の自立
 桑名市の障害者や老人クラブなど3団体が提出した近鉄桑名駅舎のバリアフリー化(エレベーター設置)を求める陳情に対し、近鉄は21日、「現状では非常に困難」と回答した。3団体の代表者らは「事業者として交通弱者にもっと配慮を」と、改めて要望した。

 陳情していたのは同市の自治会連合会、老人クラブ連合会、障害者団体連絡協議会。同駅はホームへ行くのに高架橋を利用しなければならないが、エレベーターがないため身障者や高齢者が不便を強いられている。

 近鉄は設置が困難とした理由として「ホームが狭く、大規模な工事が必要」などと説明。市が計画する駅の東西を結ぶ通路整備の際に設置したいとした。

 しかし、現在のところ、計画は実施のめどが立っておらず、3団体の代表者らは「回答に期待していたが、この内容では残念。暫定的な措置でもいいので検討してほしい」と話していた。

毎日新聞 2010年9月22日 地方版

ありのまま舎の山田さん死去に悲しみの声続々

2010年09月23日 01時47分57秒 | 障害者の自立
 自らも筋ジストロフィーを患い、難病患者、重度障害者の自立に心血を注いだ仙台市の社会福祉法人「ありのまま舎」専務理事の山田富也さん(58)が21日、亡くなった。病と向き合い、講演や出版活動に精力的に取り組む姿は多く人の胸を打ち、関係者からは死を悼む声が上がった。

 30年以上の付き合いがある歌手のさとう宗幸さん(61)は「ありのまま舎の象徴のような人だった」と振り返る。ありのまま舎が映画「車椅子(いす)の青春」(1977年)を製作した際、上映会場を提供した縁で、毎年開かれるありのまま舎のクリスマスコンサートに参加した。
 さとうさんは「感謝の気持ちを常に忘れない人だった。病が進む中で啓発活動に奔走し、ありのまま舎や筋ジスに対する市民の理解を深めた」と功績をたたえた。

 山田さんの仕事の手伝いや身の回りの世話をしてきたありのまま舎の職員大内環さん(32)は、今夏の暑さがこたえ、徐々に体力を失っていく姿を目の当たりにした。
 大内さんは「体が動かなくなっても入居者や来客、ボランティアへ気を配ってくれた。つらかったと思うが、『生きたい』という気持ちを持ち続けた。人間の強さを教わった」とこまやかな人柄をしのんだ。
 村井嘉浩知事は2005年の就任後、福祉政策について山田さんと意見を交わした思い出を振り返り、「山田さんの病気に立ち向かう姿勢に感動した。いろいろ教わりたいことがあったのに残念だ」と惜しんだ。

47NEWS

障害者も快適観光を/篠山

2010年09月23日 01時46分20秒 | 障害者の自立
 篠山市の出資法人「ノオト」などで組織する「丹波篠山ユビキタス推進協議会」(会長=金野幸雄副市長)は、携帯情報端末「iPod―Touch」を使った「移動支援情報システム」の社会実験を25日~11月28日に市内で実施する。


 バリアフリー情報などを提供し、高齢者や障害者などの移動制約者の人たちが歩いて楽しめる街づくりにするのがねらい。今月26日には同市で「第22回全国車いすマラソン大会」があり、大会参加者の意見も求めるという。


 無料の無線LAN基地局を市内17カ所に設置。篠山城跡周辺の約2・5平方キロ内にある観光商業施設(73カ所)、公共・医療・福祉施設(28カ所)、通行注意個所(56カ所)、休憩ベンチ(17カ所)、トイレ(18カ所)などを画面表示して案内する。


 情報端末は篠山観光案内所で10台を無料で貸し出す。歩行移動支援情報は携帯電話からも利用できる。問い合わせは「ノオト」(079・552・7373)へ。


 NTT西日本も10月22日~12月11日、視覚障害者を対象にした「歩行支援システム」の実証実験を市内中心部で毎週金、土曜日の計16日間実施する。観光で訪れる大阪府や県内の視覚障害者約50人を対象に、ビデオカメラやヘッドホンを備えたメガネ型機器をつけてもらい、遠隔サポートにより音声で案内する。

朝日新聞