ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

卓球:音に反応、熱戦展開 視覚障害者とボランティアが交流--茨木で大会 /大阪

2010年09月26日 01時20分48秒 | 障害者の自立
 視覚障害者と、さまざまな活動に携わる市民ボランティアらが交流を図る卓球大会(茨木市障害者福祉協会視覚部主催)が24日、茨木市立市民体育館(同市小川町)であり、約90人が参加して楽しんだ。

 視覚障害者用の卓球は、ラバーのない木製のラケットを使用。専用のピンポン球の中に直径3ミリ程の小さな鉄の玉が入っており、転がると音が鳴る。球を打って転がし、ネットの下をくぐらせてラリー。卓球台に枠をつけ、球が落ちないようにしている。

 4人1組の16チームに分かれて試合。ボランティアは、視覚障害者がサーブをする時に球を手渡すなどしてサポートし、疑似体験をとアイマスクをつけてプレーした。サーブの際の「いきます!」というかけ声や、「右」「左」と球の位置を知らせる声が会場に響き、熱戦が繰り広げられた。

 宮林幸子部長は「こうした交流を通じ、視覚障害者の社会参加を進めていきたい」と話した。

毎日新聞 2010年9月25日 地方版

面接会:障害者に厳しい就職、6.5倍の狭き門--県北の3職安合同で /宮城

2010年09月26日 01時19分06秒 | 障害者の自立
 古川、築館、迫の3公共職業安定所(ハローワーク)が24日、県北地域を対象に合同の「障害者就職面接会」を開いた。22事業所で計30人の求人に対し196人の求職者が詰めかけ、約6・5倍の狭き門となった。実際の就職率はこれまでの実績から低くなると予想され、「就職氷河期」は障害者にとりわけ深刻な様相だ。

 3安定所による障害者の合同面接会は1999年度にスタートし、今年度で12回目。1年以上の「常雇用」を前提に求人事業所と求職者のマッチングの場を提供している。

 今回、求人側は電子・機械部品の製造業、農協、工務店などが参加。求職者は新卒見込みの支援学校生や通所の授産・職業訓練支援施設の利用者、事業所を解雇された失業者ら。求職者は希望事業所のブースに殺到し意欲をアピールした。22事業所のうち正規雇用型の求人は1社2人だけで、他はパートや契約型。

 求人条件は良いとは言えないが、栗原市栗駒から来た統合失調症という女性(20)は「事務系職種を希望。一般求職者も苦労している時代、自宅からバス通勤できる所ならどこでも」と話した。普通高卒業後、職業支援施設で訓練を積み、初めて就職活動に挑戦。「給料をもらい住宅ローンを支払っている両親を助けたい」と加えた。

 事業所の求める事務や作業能力が高めなこともあり、面接会でのマッチング成績は好調とは言いにくい状況。特にリーマン・ショック後は厳しくなり、08年度は求人36に対し求職者166人で実際の就職者は5人。09年度は求人22、求職者191人で就職者5人という結果だった。「働く意欲や前向きさに理解と支援を」というのが障害者と職安側の切なる願いだ。

毎日新聞 2010年9月25日 地方版

障害者にうれしい「点字電話帳」寄贈 栃木

2010年09月26日 01時17分27秒 | 障害者の自立
 視覚障害を持つ人に役立ててもらおうと、NTT東日本栃木支店は24日、県や県視覚障害者福祉協会に「点字電話帳 栃木県版」を寄贈した。

 電話帳には県内の行政機関、電気・ガス・水道といった公共サービスや、警察・消防・病院などの緊急ダイヤルなど約800件が載っている。450部が同協会を通じて目の不自由な人に配られるほか、県内の市役所や町役場、福祉プラザなどで閲覧できる。

 点字電話帳は、社会貢献活動の一環として、昭和57年に初版が発行されて以来、今回で9版目になる。

 寄贈を受けた同協会の須藤平八郎会長は、「公共機関などに連絡する際、大変ありがたく使っています」と話していた。

MSN産経ニュース

障害者集い26日にコンサート

2010年09月26日 01時16分24秒 | 障害者の自立
 岩国市内の障害者たちが出演する「みんな輝け!!ひかりコンサート」が26日午前11時から、JR岩国駅西口コンコースである。4月に続く2回目で、初回を3組上回る13組の計70人が楽器の演奏や独唱などを披露する。出演者たちは本番に向けて練習に打ち込んでいる。

 障害者の就労支援事業所「しらかば園」(室の木町)からは利用者と職員の計10人でつくるアンサンブルグループ「しらかばフレンズ」が出演。キーボードやギター、タンバリンの演奏と歌、踊りで人気アニメ「ONE PIECE」の主題歌「風をさがして」など2曲を発表する。

 歌と踊りを担当する白木麻衣さん(20)は「客席に届くよう大きな声で歌いたい」と意気込んでいる。

 市内のボランティア団体「コンチェルト」(中村桂子会長)が企画し、無料。中村会長=電話090(3889)1882。

中国新聞

「ありがとう」の環境で きめ細かい就業体験を

2010年09月26日 01時13分19秒 | 障害者の自立
 「働く中で『ありがとう』と言われる環境を用意することが、人が育っていくための一つの鍵になる」-。

 この発見は、発達障害のある子どもの親でつくる大阪LD親の会「おたふく会」(寝屋川市)が2006年度、大阪市の委託事業で挑んだ就業支援の一番の成果だった。中心的な役割を担った内藤孝子・NPO法人全国LD親の会理事長(57)=高槻市=はそう振り返る。

■一般枠の離職66%
 全国LD親の会が03年、18歳以上の子どもがいる会員らに行った調査では、一般枠での就職者のうち、最初の就職先を辞めた人は66%。一方、障害者枠では同25%、中でも養護学校(現・特別支援学校)の高等部卒業生は同8%と大きく差が開いていた。

 この差について、養護学校では在学中の職場実習が重視される点に注目。働くイメージづくりや、自身の適性を見極めるきっかけになっているとみて、内藤理事長は「きめ細かい職場体験システムの必要性を痛感した」。

 そこで大阪市の委託を受け、発達障害の若者らに就業体験させる事業に乗り出す。本人と支援者、企業担当者が体験ごとに「振り返り」を行い、できることとできないことを整理。多様な体験場所とカウンセリングなどの相談体制で、本人の自己理解を促す仕組みをつくり上げていった。

 このとき利用者たちが一番良かった点として口をそろえたのが「ありがとうと言われたこと」だった。

■障害者で活性化
 内藤理事長と連携して就業体験事業を進めてきた段ボール製造販売会社「矢野紙器」の矢野孝社長(59)は「障害者雇用が職場の活性化につながる」可能性を提示する。

 「障害者が周りで働いているのは当たり前」の家業の中で育ち、社長就任後、中小企業と障害者雇用について考えるようになった。

 そんな中、経営者は障害者にさまざまな配慮と期待を示すが、障害者もまた同様の思いを人一倍持っていることに気付く。「期待され、応えようとする中で人は成長する」。その土壌が自然な形で培われるのが障害者雇用だった。結果的に感謝の言葉も交わされる。

 同社では、日本トップクラスの技術を持つ聴覚障害者らが活躍。「障害者が経営者の求める能力を持っている可能性は十分ある」。一方で、障害の有無にかかわらず楽しめる仕事を模索し、新規事業も開拓してきた。

■“希望の種”
 内藤理事長は、高校生になった子どもの将来を案じ、障害者の就職支援の関係機関を回る中で矢野社長に出会う。矢野社長はこの問題に理解のある中小企業を紹介。こうして多様な就労体験場所のネットワークが出来上がっていった。

 2007年には、両者に加え、就労支援関係者らが継続的に協力していくため「ネクストステージ大阪LLP(有限責任事業組合)」を設立。生きにくさのある人を、就業体験を柱の一つに据えた多様な活動で支援し、3年で約100人の就労につなげている。

 子どもを思う家族の自発的な動きと、障害に理解のある経営者との巡り合いが、発達障害者の未来に“希望の種”をまいた。

 内藤理事長は、就労支援の取り組み自体を「社会を構成するメンバーがそれぞれの能力を発揮し合える関係につなぎ直す作業」と位置付ける。「一人一人が世の中を生き抜いていく力を獲得できるように」と願いながら。(第1部おわり)

大阪日日新聞