▽来年度目標、無料で希望者へ 音声変換や翻訳も
東広島、竹原市と広島県大崎上島町は共同で、国からの災害やテロなどの速報に2市1町の管内情報を加えて、希望者の携帯電話やパソコンに無料で電子メールを送るシステムを構築する。目が不自由な高齢者や障害者には音声データに変換し、外国人向けの翻訳もする。情報を即時伝達して、有事の初期対応を早めるのが狙いで、来年度の運用開始を目指す。
2市1町は2009年度発足した広域消防の枠組み。消防局の本部がある東広島市が、システム運用などで中心的な役割を果たす。
計画では、消防庁の全国瞬時警報システム(J―ALERT)で情報を入手。人工衛星を通じたデータ受信のため、2市1町は関連設備を今後整える。
地域住民に身近な避難所や道路通行止めの場所、浸水被害などの情報は、2市1町が独自に調べて捕捉する。
国や地方自治体が「情報弱者」とする高齢者や外国人たちに対応するのも特長。コンピューターで自動的に音声変換し、英語や中国語、韓国語などにも翻訳する。被災地の写真や地図もメールに添付する方針。
新システムは情報技術(IT)の普及に伴う取り組みで、希望者はメールアドレスなどを登録すれば受信できる。「携帯電話などを持たない人も想定し、管内では防災行政無線や広報車での情報提供も続ける」(東広島市企画課)という。
情報通信技術に通じた人材の育成にも取り組む。2市1町の職員は地域情報の収集、集約のノウハウを習得。「情報弱者」がどんな情報を求め、どうすれば伝わるかなどは福祉関係団体や外国人支援グループの助言も受ける。来年1~3月、モニターの住民60人が参加し、システム全体の実証実験をする。
中国新聞
東広島、竹原市と広島県大崎上島町は共同で、国からの災害やテロなどの速報に2市1町の管内情報を加えて、希望者の携帯電話やパソコンに無料で電子メールを送るシステムを構築する。目が不自由な高齢者や障害者には音声データに変換し、外国人向けの翻訳もする。情報を即時伝達して、有事の初期対応を早めるのが狙いで、来年度の運用開始を目指す。
2市1町は2009年度発足した広域消防の枠組み。消防局の本部がある東広島市が、システム運用などで中心的な役割を果たす。
計画では、消防庁の全国瞬時警報システム(J―ALERT)で情報を入手。人工衛星を通じたデータ受信のため、2市1町は関連設備を今後整える。
地域住民に身近な避難所や道路通行止めの場所、浸水被害などの情報は、2市1町が独自に調べて捕捉する。
国や地方自治体が「情報弱者」とする高齢者や外国人たちに対応するのも特長。コンピューターで自動的に音声変換し、英語や中国語、韓国語などにも翻訳する。被災地の写真や地図もメールに添付する方針。
新システムは情報技術(IT)の普及に伴う取り組みで、希望者はメールアドレスなどを登録すれば受信できる。「携帯電話などを持たない人も想定し、管内では防災行政無線や広報車での情報提供も続ける」(東広島市企画課)という。
情報通信技術に通じた人材の育成にも取り組む。2市1町の職員は地域情報の収集、集約のノウハウを習得。「情報弱者」がどんな情報を求め、どうすれば伝わるかなどは福祉関係団体や外国人支援グループの助言も受ける。来年1~3月、モニターの住民60人が参加し、システム全体の実証実験をする。
中国新聞