ゴエモンのつぶやき

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成年後見の申請書類、全国でバラバラ 京のNPO調査印刷用画面を開く

2012年01月04日 02時42分21秒 | 障害者の自立
 認知症の高齢者らの財産や権利を守る成年後見制度の利用に必要な申立書が全国の家庭裁判所で異なっていることが、NPO法人「ユニバーサルケア」(京都市下京区)の調べで分かった。各家裁が独自に作っており、診断書の検査項目や添付書類も違う。「運用に地域格差が生じかねない」と同法人は最高裁に統一を求めている。

 京都と大津を含む全国50家裁のうち、29家裁の申立書を2010年12月に各家裁から取り寄せ、分析した。一部の家裁で表紙が共通だが、体裁や書式はすべてで異なっていた。

 被後見人の判断能力について、主にかかりつけの医師が記入する診断書の項目では「他人との意思疎通」や「知能検査(IQ)」「植物状態」を20以上の家裁が挙げる一方、「記憶障害」「計算力」の記載の有無は、ほぼ半分に割れた。

 さいたま家裁は、診断書で「空想癖・虚言癖」「非社交性」など判断能力の判定に関連が薄いとみられる項目を設けていた。

 診断書を分析した京都府立医科大の成本迅講師(老年精神医学)は「専門医でないと診断できない項目が多く、かかりつけ医師に診断書作成を敬遠された場合、専門医を探す手間から申し立てをためらいかねない」と指摘する。

 添付書類では「親族同意書」の提出を18家裁が求めている。家裁は申立書に書かれた親族に書面を送って了承を得るが、同法人は、同意書で手間を省くためとみている。ただ、あくまで参考資料と説明を付けている家裁は一部といい、同法人は「親族の同意がなければ制度を利用できないと誤解を招く」と懸念する。

 最高裁は「他府県の申立書でも利用は可能。各家裁が適正で迅速に審判するために作成しており、最高裁が統一できるものではない」(家庭局)とする。

 ユニバーサルケアの内藤健三郎代表(63)は「判断能力が同じでも居住する都道府県によって利用決定に差が出かねない。製作コストを考えても統一すべき」として最高裁に改善要望書を提出した。

【 2012年01月03日 22時58分 】京都新聞

人を幸せにする技術:夫婦の会話 PC介し 脳血流感知で「イエス」「ノー」

2012年01月04日 02時36分30秒 | 障害者の自立

 足にハンディがあっても、大切な人と肩を並べて歩きたい。話すのが難しくても、唇から言葉が出なくても、この心は伝えたい--。そんな願いに応えるのが、障害のある人などの生活を助けるアシスティブテクノロジーだ。技術は、魂の翼になれる。【宮田哲】

 「新しいマウスピース、どうかなあ。使い心地オーケーだったら『YES』ね」。さいたま市南区の元運送会社社長、田中真一(まさかず)さん(69)方。リビングルームで、ベッドに横たわる真一さんに妻の和子さん(67)が語りかけた。確認のためのいくつかのやりとりの後、傍らのパソコン画面に現れたのは「NO」の文字。「嫌なのかあ……」。これが夫婦の「日常会話」だ。

 真一さんは55歳で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。人工呼吸器を着け、寝たきりでの在宅療養。病気は声、指や首の動きを奪い、04年ごろにはついに眼球の動きも止まり、視覚や聴覚は残るのに意思は伝えられない状態となった。

 真一さんのような患者のために、問いかけに対する反応を脳血流の変化から読み取り、意思を伝えるのが、日立製作所などが05年に開発した装置「心語り」(製造はエクセル・オブ・メカトロニクス)だ。

 脳血流の変化は、頭に巻いたベルトから体を透過しやすい近赤外光を当て、脳から戻った光の量で分かる。患者が「YES」と答えたければ、奇数だけを素早く数えるなど頭を働かせて血流量を増やす。「NO」ならば、普通に数を数えるなどして脳をリラックスさせる。血流が増えれば「はい」、変わらなければ「いいえ」とソフトが判定する。正答率は80%とされる。

 田中さん夫婦は、06年から国の研究に協力して使い始め、07年、さいたま市から数万円の自己負担で給付された。イエス・ノーの二者択一でも、「どこか痛いところはあるか」「それは頭か、それ以外か」などと質問を重ねることで、体調を細かく把握できるという。ボランティアの学生が手伝ってくれるのもありがたい。

 ありふれた「夫婦の会話」も復活した。「孫に会いたい?」「YES」。「目も動かなくなってからは何をしてほしいか分からず、もどかしかった。反応が返ってくるのはうれしい」と和子さん。

 一つお願いした。「『私のこと好き?』って聞いてもらえますか」。少し照れて、夫の横顔に話しかけた。

 「私は好きなんだけど。すごく大切に思ってます。分かってくれていますか? 分かってたらイエスね」

 パソコン画面にブルーの字で「YES」。和子さんは少女のようにほほ笑んだ。


田中真一さん(奥)と「心語り」を使って「会話」をする和子さん=さいたま市南区で


2012年1月3日    毎日新聞

三陸物語:東日本大震災 母の遺言/1 「生ぎろ!」言葉かみしめ

2012年01月04日 02時34分16秒 | 障害者の自立
 津波が迫る中、車で待つ家族に「オラはいいがら、行げ!」と叫び、波にのまれた女性がいる。岩手県大船渡市の勝部満代さん、享年74。家族に「生ぎろ!」と声を掛け、夫(77)が車を急発進させるのを見届けたかのように「万歳」を繰り返した……。

         ◇

 穏やかな日和となった元日。市内の仮設住宅に住む志田由紀さん(49)、名津紀さん(27)母娘は高台にある神社に初詣に出掛けた。満代さんの長女と孫である。母とダウン症で全盲の娘が手をつないで上る参道から、がれきが撤去されて閑散とした市街地が見える。去年の正月、母娘はその一角にあった自宅で満代さんのおせちを食べて、この神社に参拝した。

 名津紀さんは地元の養護学校を卒業後、内陸にある知的障害者施設の寮で暮らしたが、いじめにあって6年前に退寮。以来、家に引きこもり、日中は保育士の仕事に出掛ける母親に代わって満代さんが世話を続けた。満代さんは孫娘を「なっちゃん」と呼び、なっちゃんは祖母を「ぼぼ」と呼んで慕った。

 この朝、由紀さんは夢を見た。亡き満代さんや祖父母らと掘りごたつを囲み、「光より早い物質が見付かったんだって。将来、タイムマシンができて、いつでもこうしてみんなで会えるようになるかもしれないね」と話しかけたそうだ。そして、なっちゃんは初詣を終えて思いを文字に記した。「おかあさんありがとう」。これは、由紀さんへの感謝の気持ち。「おそらのうえにいきたい あうから」。これは天国にいる「ぼぼ」に会いたいという思い。震災後、「ぼぼ」という名や悲しみの言葉を封印してきた彼女の思いだった。


毎日新聞 2012年1月3日 東京朝刊

クラウドを変えるネットワーク仮想化 スマートフォンは使い方が進歩する

2012年01月04日 02時29分18秒 | 障害者の自立
 2012年、日経コミュニケーションの最大のテーマは「Software Defined Network」(SDN)あるいは「ネットワーク仮想化」だろうと考えている。このネットワーク仮想化技術によって、クラウドコンピューティングは一歩も二歩も進化する。その進化の片鱗が2012年には見えてくるはずだ。

 SDNというのは、ソフトウエアだけでトポロジーや経路をコントロールできるネットワークの考え方である。目指しているのは、物理的なネットワーク機器の配置やトポロジーの制約を受けることなく論理的なネットワークを構成できるようにすること。例えばサーバーの負荷や障害状況に合わせて連携させるクラウドサービスを動的に変更したり、アプリケーションごとに経路を分けて、それを動的に切り替えたり、といったことを、一つの管理コンソールでの設定だけで実現できる。

 2011年秋には米スタンフォード大学で、SDNとその中核技術と目されている「OpenFlow」のイベントが開催された。またネットワーク機器ベンダーが次々にOpenFlowへの対応意向を表明してきた。OpenFlow自体はまだ開発途上の技術で、技術面では未成熟なうえ、実装製品もほとんどない。既存環境とのすみ分けもまだハッキリしない。

 ただし2012年には、プロトタイプの製品が充実してくると同時に、それを使った実証実験が盛んになる。また、OpenFlowを使ってネットワークを構築する通信事業者やデータセンター事業者が登場してくる。夏までには商用サービスにOpenFlowを使った例が見られるはずだ。そこからSDNの原型となるネットワークが見えてくる。


電話として見直される企業でのスマホ

 また2012年には、さらにスマートフォン/タブレットが浸透し、それとともに新しい使い方や課題が今まで以上に見えてくる。その一つとして、スマートフォンを使った内線電話の導入が加速すると予想している。従業員の利便性向上と、コミュニケーション手段の耐障害性向上のためである。

 スマートフォンにはIPが標準的に実装されているため、IP電話アプリケーションを搭載するだけでスマートフォンを携帯型IP電話機として使えるようになる。IPセントレックスやモバイルセントレックスなどと呼ばれていた仕組みを手軽に実現できる。

 IPセントレックスやモバイルセントレックスは、PBXの償却などに合わせて着実に導入件数が増えているものの、一時のような勢いはなくなっていた。ところが、スマートフォンの台頭で空気が変わりつつある。スマートフォンの導入に合わせてPBXをSIPサーバーに置き換え、内線電話に使う電話アプリをインストールすれば、スマートフォン導入と並行してIP電話導入を進められるからだ。しかも電話機はモバイル端末だから、どこに移動しても内線電話をかけられる。1台で携帯電話事業者の網を使った電話、IP電話、Skypeなどインターネット経由での電話、メール、ソーシャルメディアなどを使えるため、BCP(事業継続計画)の策にもなる。

 スマートフォン/タブレットに関しては、プライバシーあるいはセキュリティに関する課題がますます深刻になる。既にアプリの中にはスマートフォンに記録されている各種の情報を取得し、外部に送信するものが目立ち始めている。また、個人が所有するスマートフォン/タブレットを業務に使うBYOD(Bring Your Own Device)のニーズが高まり、セキュリティの確保が難しくなる。

 こうした課題を解決するためのソリューションは次第に充実していく。2012年にも、少しずつ進歩するはずだ。さらに重要なのは、安全に運用するための利用ポリシーを定め、それを周知徹底すること。こうした使い方の面での進歩が、2012年の大きなテーマになる。

 日経コミュニケーションでは、こうした先進技術、先進的なネットワークの活用法、そしてそのために必要なソリューションを、できるだけ現場感を持たせた形で伝えていこうと考えている。

2012/01/04  日経コミュニケーション

ゴスペル一緒に歌いませんか 被災地支援に3月公演

2012年01月04日 02時28分05秒 | 障害者の自立
 ゴスペルグループ「Choir Joy(クワイア・ジョイ)」(藤原こはる代表)が3月3日、諫早文化会館(諫早市宇都町)で東日本大震災被災地を支援するチャリティーコンサートを開く。一般からの出演者を募集中で、出演希望者には14日から計5回、ゴスペル体験のワークショップを行う。

 同グループは県内の20-40代の男女9人がメンバーで、同市を中心に活動している。毎年出演者を募り、クリスマスコンサートを開催、収益金などから約5万-18万円を発展途上国支援のためユニセフに寄付してきたが、震災を機に、被災地へも寄付することにした。

 当日は、スリランカの障害児の写真のスライドショーも実施する。ワークショップ参加費は大人5千円、高校生3500円、小中学生2500円。出演、ワークショップ応募締め切りは10日。

=2012/01/04付 西日本新聞朝刊=